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それはとてもあたたかく

人と違って、生きることに希望を見出していない。
現代病だと云われればそれまでだが、社会に揉まれて希望を見出していないのではなく、世界に愛されなかったから目を閉ざしたそれは、やはり別種である気がする。

愛することは苦手だ。
愛されることがままならないのだ。
愛されて然るべきだと疑わない傲慢さの持ち主であり、愛情の測りが壊れている。
そのせいで、愛され慣れていないとも言い換えられるだろう。

ただ飼っているハムスターを見ている時は、
とても穏やかな気持ちになる。

小さな命である。
私には抱えきれない小さな命。
それが楽しそうに過ごしているのを見ると、嬉しくなる。

これはきっと愛だと思う。
愛しき命は今日も元気に滑車を回す。

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