見出し画像

2020年 さそり座の満月

前回の月(おうし座の新月)から約週間が過ぎ、次の月、さそり座の満月が過ぎました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

1月上旬に天地のひっくり返ることが起こり、その後影響がしばらく続くが、5月には一旦少し落ち着く、という2020年の星の予想でした。パンデミックは終了していませんが、ある意味、落ち着いて来ているとも言える状況になっています。また、世界的に摩擦や対立や詐欺行為や戦争は終わりませんが、それが現在の「通常」となってきている様子もあります。少し、振り返ってみましょう。

まず、感染後進国、あとで感染が広がったブラジルやロシアで急激な感染者と死者が増えていたり、パンデミックが始まった当初は素早い対応をしていたイギリスで死者が急激に増えイタリアの死者数を越したりしています。また、アフガニスタンでのタリバンとの争いが続き、すでに国家が前年に崩壊しているベネズエラでは他国からの侵入が相次ぎ、摩擦が起きて死者も出ています。アメリカの陰謀が背後にあるという噂もまことしやかに流れて、不穏な空気です。

その一方で、すでに世界全体にパンデミックが広がり、この前代未聞の状況に、最初はただただ驚いて凍りついたり、なかったふりをしたり、パニックを起こしていた状態から、みんながちょっとだけ慣れて来た感じになっています。また、暫定的ではありますが、治療薬が各国から提案されはじめており、日本では、デング熱用の薬をアメリカから輸入し、試験的に重症患者に利用することも決定されています。日本もそうですが、各国で感染者増加数が頭打ちになり始め、これまで長い間ロックダウンをしてきた主に欧米の国々が規制を緩め始めています。これはちょっとまた別ですが、地球の状態が数十年ぶりに回復し始め、オゾン層も回復していると言われています。確かに、わたしの自宅の周りでも、久しぶりにスズメたちの声が聞こえています。

日本では、今月に入って、10万円の国民への一律支給も閣議決定し、さまざまな給付金の決定も下されています。会社に個人個人で申請しなくてはならないという中途半端感は否定できませんが、複雑な手続きをすれば、妊婦の休職への手当ても出るという事案も通っています。ほか、中小企業への諸手当の事案も通りました。連休が終わった今、またしばらくすれば上がるかもしれませんが、現状では感染者数も減っています。また、パンデミック自体に少し慣れてきた印象もあります。お互いに助け合う行為も続いています。東京世田谷の酒屋さんが「マスクポスト」を作り、市民がマスクをポストに落としてゆき、それを施設などに寄付するという話や、日本のアニメファンが中国からマスク贈呈をしたりなどの、市民の活動も出るほど、緊張もありながら、ある程度安定したと言えるでしょう。

ただ、自粛を解除したい地域と、そうでない地域がこの月で分かれ始めています。解除するにはそれなりの理由があり、理解もできますが、夏以降に結果として戻ってくる星の位置のため、解除するにしても、注意はしたほうが良いでしょう。細かく状況判断をして、規定を作ることが必要となるかもしれません。なぜなら、夏以降、特に秋に、再び厳しい星の位置が戻ってくるのと、今の星の位置を繰り返すような位置が起こるため、今の行動によっては、2度目のコロナ戦争や自粛令が起こる可能性もあります。

すでに中国とアメリカは対立をしていますが、夏以降、様々な方面で争いはますますエスカレートし、不満や怒りは激しくなり、詐欺やみんなの不安や困窮状態を逆手にとって商売をする人たちは、もっと増えることでしょう。そして、同時に、先進的なことや発明や天才的なひらめきは、行動になって現れてゆくことでしょう。しっかり、今、なにが起こっているか冷静に判断し、行動することが求められています。

これから半年ほど、多くの惑星が後退し続けます。特に、今月は、多くの惑星が後退に入るため、内省、反省、振り返り、やり直し、練り直し、立て直しの時期の始まりの時です。ここまでやっていたことを、一旦手を止めて、うまくいっていないところがあったら、やり方を根本的に変える時、計画を建て直す時です。コロナ関連だけでなく、人生全般おいて同じことが言えます。

前の月は、なにかが揺れて壊れるとき、と書きました。みなさんの中でなにが崩れたでしょうか。地震があるのではないかとわたしは実は内心恐れていましたが、東海と関東地方で震度5ほどの地震があっただけで、大事には至らずホッとしています。けれど、同時に、外的になにかがはっきり壊れない方が、逆に苦しい人が多いのかもしれない、とも思っています。なぜなら、個人個人で『自分』の崩壊が起こっている可能性が高く、そちらのほうが実は辛いからです。個人の問題になるからです。

家庭内暴力や、虐待、そして、多くの詐欺や、一気に何倍にもなる値段で同じものを売り始めるような商い、感染者や感染者数の多い県の人たちへの誹謗中傷が増えているのは、そこにも原因があることでしょう。ニュースでも、他県の車に傷をつけたりする人々が増えていると伝えられています。

なぜなら、人間は、不安だからこそ暴力をふるったり詐欺を行うからです。ところが、もし、天災などがあったら、その不安や恐怖が外に向き、自分の恐怖と戦わなくてもよくなるため、ある意味楽になったりするものです。けれど、何も外で起こらず、ただただ自分の恐怖とだけ戦わなくてはならなくなると、人は、外に敵を自分で勝手に見出したりします。

トランプ大統領が、証拠も出さずに中国の武漢の研究所から新コロナ菌が出た、と公言して、中国にその責任を負わせようとしたりしているのが、その代表的な例です。これは、本当か嘘かはわかりません。ただ、大統領選を秋に控えた彼は、中国を責めることで、国内で起こっている状況の政治的責任を逃れる、という戦略をとっているのはほぼ間違いないでしょう。次の選挙で落ちるのが、怖いのです。ローマ時代から人間は同じようなことを繰り返し行ってきています。

大統領や首相の行いは国民の象徴でもあります。国民の多くが自己崩壊を起こしていること、恐怖を抱えていることを表していると言えるでしょう。

今週から土星が後退し始めますが、土星はその人の今世での生きる方向性や課題を表します。特に、社会的な立場、職業、使命など。後退し始めると、いろんな疑問が湧いてきます。特に今年はその傾向を強くなります。そして、多くの人が、これからしばらくの間、問い続けることでしょう。

自分は誰なのか?
この社会での自分の役割はなんなのか?
自分の居場所はどこにあるのか?

世の中の崩壊とともに、自己崩壊したような気がして、苦しんだり、悩んでいる人が多くいることと思います。そして、静かに自問自答している人が多くいることでしょう。

この満月は、非常に感情的になりやすい月でもありました。強い強い感情が押し寄せて来ていることでしょう。これまで経験したことのないような、深い悲しみ、寂しさ、不安、そしてなにより恐怖。

しかし今、その恐怖と立ち向かうことが求められています。ここで逃げたら、のちにますますひどい目にあいます。至近では、夏にすぐに悪い知らせがやってくることでしょう。ただし、ここで立ち向かい、軌道修正すれば、良い知らせがやってきます。

まず、恐怖の根源を見直すことです。そして、崩壊は、新しい始まりでもあることを認識すると良いでしょう。

例えば、アメリカで、通販のアマゾン、ホールフーズ(国内最大手大型自然食スーパーチェーン店)、ターゲット(大手スーパー)などの大企業の社員たちが、連携団結して大きなストをメイデイ(5月1日)に行いました。感染の危険にさらされている労働者たちが、労働条件の改善を求めたのです。これは、企業側からすれば崩壊でした。ストをされたら困るし、各種の改善条件を突きつけられたからです。しかし、労働者側からすると画期的な、新しい始まりだったのです。

アメリカは一見すると、労働者の立場が守られていたり(日本よりは守られている面はある。特に女性の立場はアメリカのほうが圧倒的によい)、人々が自分の意見を自由にいうような国に見えますが、実は、そうでもなかったりします。第二次世界大戦後、アメリカの資本主義政策に賛同しなかった社会主義者や思想家や活動家たちが、政府の手によって一斉に投獄されたり、殺されたりしています。大企業や政府の言うことを聞かない人たちを、抹殺していったのです。そのため、労働者の働く環境や権利を守るために存在する労働組合の力も落ち、このようなストは、戦後70年以上、一度も行われて来なかったのです。けれど、アメリカは感染者数も多く、労働者たちが、労働条件改善を求めて立ち上がったのです。これは、労働者や一般市民からすれば、画期的な事件でした。

南洋の小さな国では、お金が流通しなくなったため、政府がフェイスブックに物々交換のページを作り、多くの人が登録して、様々なものをお金ではなく、モノで交換し始めている、携帯端末とヤギを物々交換した人も出てきている、という記事も読みました。貨幣文化の前の、古くからあった物々交換の習慣が戻ってきていて、近隣の国々にも広がっているのだとか。経済の形も多様になってき始めています。

実は、パンデミックというのは、それ自体は確かに怖いものであり、多くの人の命を奪うものでもありますが、人類の歴史を振り返ると、世界的パンデミックの後には、労働者の待遇が良くなり、技術も発展し、生活が安定し、社会が発展してゆくということが繰り返し起こっています。ルネッサンスが起こったのも、パンデミックの後でした。

今回のパンデミックは、人類の大きな節目に起こっていますので、崩壊の規模も大きい代わりに、再生のスピードも早く、そして深さも深いことが予想されます。

個人的レベルでも、さまざまな気づきが起こります。これまで気づいていたけれど知らないふりをしてきていたこと、今回初めて気づいたこと、他国と比べて初めて知ったこと、自分の国の社会的矛盾、個人的矛盾、もう機能しなくなっている習慣やシステム、政治のあり方や変わってほしいところ、自分で変わりたいところ。いろいろな気づきがあることでしょう。

自分の変わるべきところに気づくのは、精神的に辛いものです。けれど、気づき、変わる努力をすると、今のような時は、驚くスピードで変化と成長ができます。

もう一つ、大きな星の動きがあります。月のノーダルポイントが移動することです。これまで山羊座と蟹座にあったのですが、これから1年半ほどは、射手座と双子座に移ります。ふたご座は、今月下旬からの星座なので、改めてその時にお伝えしますが、気管支を支配するため、もしかすると、向こう1年半は新型コロナの影響は強いかもしれません。また、遠距離の移動は制限がかかったままになる可能性もあります。ふたご座は、ローカルを表す星座です。ローカルで活動することが求められるでしょう。自分の足で漕いで行ける範囲での移動ができオイルも使わず心肺運動もできる、2輪車である自転車が推奨されるようになるかもしれません。

地元のものを食べること、地元の人々を大切にすること、地元で連携することも、強調されるでしょう。国民給付金も、最初は政府が一貫して給付を行うようなことをいっていましたが、地方自治体の管轄となりました。これから1年半の間に、地方自治体のあり方や、中央集権のあり方が変わってくることでしょう。なにしろ、ローカル・地元・地域社会に目を向けること、価値を見出すこと、身近な範囲内で行動することが求められるノードの位置です。

また、今、自粛の中で手作りのパンやお菓子を作ることが流行していて小麦粉やイーストやお菓子製造関係のものが売り切れ気味になっていますが、ふたご座は手先も表し、いろいろと手作りをすることは、これからも求められるでしょう。もしかすると、食糧難や経済的理由で、家で手作りしなくてはならなくなるということもあるかもしれません。どちらにせよ、手を実際に動かし、使ってものを作ることが推奨されるときです。

それから、知性や情報をもふたご座は表しますが、知性を磨き、大切な情報を賢く集めることが求められます。今は、さまざまな情報が乱れ飛び続け、なにが本当でなにが本当ではないのか・・見分けがつきにくくなる星の位置。新コロナ菌に関する情報に人々が翻弄されつづけた2月3月あたりに似た混乱のエネルギーがあるので、注意です。情報を受け取っても、ちゃんと調べ、考えてから、計画的に、そして意識を高くもって行動しましょう。いや、かくいうわたしも、膨大な情報が内外から入り、これを書くのにも時間がかかりました。数日前に書き始めたのですが、まとまらなかったのです。私自身、誕生チャートのふたご座の影響が強いため、しばらくの間、気をつけねば・・と思っています。

ふたご座については、次がふたご座の新月のため、その時に詳しく説明します。ただ、月のアクシスが移動したことによって、世の中の雰囲気が今週から変わったことに気づいた人もいるかもしれませんので、お知らせまで。思いを言葉に出していうことができるようになったり、少し精神的に楽になったひともいることでしょう。

ただ、このふたご座と射手座のアクシスの時は、互いに、自分が正しい、お前が間違っている、と、言い争い、それぞれの主義主張が強くなることも大いにあります。国と国との間での言い争いから、個人レベルまでこれからさまざまな意見が活発に出て来ることと思います。特に、12日早朝に水星がふたご座入りしますので、その辺りからますます活性化する可能性があります。

以上が、これからしばらくの星の動きと、世界的そして個人的影響についてのお知らせでした。

では、ここからさそり座の満月と、さそり座のメッセージに入ります。

画像1

この図は、東京を軸とした、今回のさそり座の満月の日本の星の図ですが、日々一生懸命、着実に健康に関する努力を続ける星があり、健康と医療に関する情報も常に出て来る様子が描かれています。このことで、国民の健康状態が全体的に地道に上がっているとの示唆があります。そして、産業活動がほぼ停止状態になっている中で、医療関係者や、社会を動かしてゆくために働く運送業、建設業、小売店業、コンピューターまたはネット配信関係、郵便局、保険会社、地方自治体、政府役人・・日々の誠実な努力と真面目な労働が続けられると出ています。

そして、海外の動向にも人々は常にアンテナを張っていることが現れています。どの国でロックダウンが解除されたとか、どんな薬が開発されたとか、そんなことが起こっているかとか、普段以上に海外情報が多いことでしょう。しかし、情報に関しては、上に書いたように、全般的に混乱傾向が生まれます。不確実性という言葉が正しいかもしれません。けれど、この傾向はだんだん変わってゆき、次の新月には、どちらかというと、はっきりと方向性をそれぞれが掴みはじめ、自分の主張をするようになることでしょう。

そしてそんな中、この満月で一番伝えたいのは、感情的、精神的、目に見えないところで苦しんでいる人たちが、大勢いるという星についてです。とてもとても深い感情です。多くの人が恐怖と混乱と戦っています。

ニューヨークの医師たちが次々に自殺をしていることが、アメリカではニュースになっています。日々送られて来る患者たちを担当し、睡眠時間もろくにとれない中での重労働。そして、死なせる患者と生かす患者を選別するという過酷な選択を強いられ、戦場と化した職場の中で、精神的にも肉体的にも疲労困憊し、精神のバランスを崩しているのです。

日本の医療関係者たち、そして、清掃や接客業務の人々の中にも、静かに、けれど心の底から傷つき、怒り、悩み、苦しんでいる人々がいることでしょう。また、そのような前線で働くひとたちだけでなく、不安と恐怖で感情の持って行き場のない辛い思いをしている人たちが大勢いることをこの星は表しています。死の匂い、血の匂いを、無意識のうちに嗅いでいるような星です。

感染者への差別やいじめも家庭内暴力も、恐怖がその人を支配してしまっているからのことだと上でも述べましたが、ニュースになっているより、表に出ているより、きっと多くのことが、家庭内で、職場で、近隣で、あちこちで日々起きていることでしょう。意識や表にはっきり出にくい星ですが、その分、ネット上、または影でこっそりやる人たちがに出ることでしょう。または、一人で苦しみ、鬱気味になっている人が増大している可能性があります。

さそり座は、存在をかけた、深くて底知れぬ恐怖心を表します。違う意味での恐怖心を表す土星の冷静さとは違って、さそり座は感情的で、怒りや復讐心に直結しやすい、むき出しの生々しい恐怖心です。今のこの時期の行動や心理が、夏以降に反映されることもあり、感情と向き合い、できるだけ冷静に対処することは、とても大切になります。必要と感じたら、カウンセリングに行くのもお勧めします。

それから、2012年の秋から2014年いっぱいまでの2年ちょっとの間、あなたが考えていたこと、願っていたことが、今のこの時期と関連しています。ちょうど、東関東大震災から1年半後くらいからの数年の間の時のことを思い出してみて、今、そのときやろうとしていたことができているか、捨てたかったものを捨てることができているか、成長できているか、を振り返ってみると、とても参考になることでしょう。

では、さそり座のメッセージをお伝えしましょう。

・・・・・・・・・・・・


さそり座のメッセージ

さそり座を象徴するもの:
直感力、本能、徹底的、死、再生、闇、情熱、欲望、支配欲、嫉妬、性の営み、恐怖心、洞察力、感情、毒、夜、深い愛情、水商売、深い絆、原子力(核)、頑固、経済、復讐心、成功、欲望、秘密、借金、パワーゲーム

さそり座のポジティブな面:
直感力が強く目に見えないことを理解する、ものごとをやり抜く、とても優しいこころを持つ、自分のこころの動きのも他人のこころの動きに敏感である、愛情深い、簡単に人を裏切らない、一旦決めるととことんやる、こころに沿った目標を持てば成功する、秘密を守る、すばらしい芸術家、深い感受性を持つ

さそり座のネガティブな面:
愛情関係だけでなく嫉妬深い、とても繊細なこころを持っていて傷つきやすく本人が辛い、本心をなかなか言わないため近寄りがたい面がある、復讐心に燃えるところがある、死への恐怖に振り回されがちになる、失うことへの深い恐怖心があるがゆえに相手や状況を支配しようとしてしまう、借金してしまう、欲深くなる、暴力的になる、限界や境界線を忘れる、被害者意識を持つことで状況から逃れようとする

さそり座の満月 17度20分 2020年5月7日17時45分(日本時間) 

・・・・・・・・・・

画像2

昨夜は、美しい満月だった。コロナ菌で右往左往する地上の人類に「ほら、わたしはここにいるよ」とささやきながら明るく照らすかのような満月だった。あなたは、どこで、どんな思いで月を見ていただろうか。

さそり座は、死、おしまい、生まれ変わり、深い感情、そして恐怖などを現す。あなたはこの月の下に、どんな感情を見出しただろうか。今日は、死と恐怖についてお話ししようと思う。死も恐怖もさそり座の領域であり、今の人類にとってこれほどふざわしい話題はないと思うからだ。

まず、さそり座は、あなたのCIA長官であることをお伝えしよう。そう、アメリカ連邦政府の特別情報組織CIAの長官のような役割をする。スパイでもある。秘密や、身に迫る危険など、さまざまな情報を運んできて身を守る。さそり座は、あなたの、特別情報官だ。

多くの場合、特別情報官は、あまり気持ちのよい情報は持ってこないので、ほとんどの人が耳を貸したがらない。聞かなかったふりをしたりする。しかし、さそり座の情報官が持ってくる情報は、とても重要なものばかりだ。

あ、この人とはあまり関わらない方が良いな、この話しは胡散臭いな、この道は行かない方が良いな、この甘い香りは毒の香りだ・・などなど。

第6感がすぐれていて、目に見えないものを察知する。相手が感じていること、考えていることを見透かす。秘密を見つけるのもうまい。そして、危険もすぐに察知する。徹底的に「おかしい」と思うことは調べ上げ、時には徹底的に戦う。闇にひそんで生きるようなところがある。恐れることを知っているからだ。

だから、さそり座を恐れるひとは多い。今年、多くの秘密が暴露され、政治家の無能さや有能さが世界各地のあちこちで暴かれた。2020年は、さそり座(冥王星)のエネルギーがとても強い年だ。そして、多くの人がこの世から旅立っている。特に、高齢者。これは、高齢者や組織を表す土星と、死を表す冥王星が、300年以上ぶりにやぎ座で重なってしまったからだ。冥王星が力を揮うと、怖がる人が多い。また、自分の中にいるさそり座を怖がる人も多い。自分の秘密、自分の恐れ・・さそり座は知っているからだ。そして、もちろん、死も意味するからだ。

しかし、生きる上で重要な役割をするさそり座とさそり座の情報は、大切にしなくてはならない。あなたを守ってくれているからだ。そして、もう一つ、忘れてはならない重要なことがある。CIAは政府のために働いているという事実だ。言い方を変えれば、国とその国民のためだ。そして、さそり座は、あなたのために働いている。ところが、多くの人がさそり座の声を恐れて耳を塞いだり目を塞いだりする。「いや、そんなことはないだろう」と、聞いていなかったふりをしたりする。そして、本当に恐ろしい事態になったら、今度は、さそり座の恐怖心に振り回されてしまうのだ。

けれど、あなたが振り回されてしまってはいけない。恐怖心に拷問を受けてはならない。なぜって、そうしたらハイジャックになってしまうからだ。クーデターになってしまうからだ。恐怖に振り回されたら、CIAが大統領を拷問にかけているようなものだ。さそり座にあなたの領土(おうし座でさそり座の反対位置にある。肉体を表す)がのっとられてしまったことになる。

さそり座の恐怖にのっとられてしまった人間というのは、やっかいだ。一番やっかいなのは、恐怖が怒りに変化し、その怒りの矛先があちこちに向かってしまうことだ。感情の制御が不可能になるからだ。あなたのCIA(さそり座)があなたの軍隊(さそり座、火星)を率いて、あたり構わず暴力を起こし、戦争をし始めてしまうのだ。

ある家庭で、家にいた男性が、連れ合いの女性にマスクを買ってくるように頼んだところ、女性は、どこにもなかったから「買えなかった」と家に戻って言った。ところが、それだけで殴られた、という話しがニュースで流れていた。これは、CIAにクーデターを起こされてしまった人間の典型的な症状だ。こういう人は、自分のCIAも軍隊も、制御するための鍛錬がなっていない。自分のために買い物に言ってくれた家人、最愛の人であるはずの人を、殴るのだから。

どの人間にもさそり座はある。どの人間にもCIAはある。どの人間にも軍隊(火星、牡羊座、さそり座)は、いる。しかし、それを知らず、訓練もせず、ただただ怒りや暴力を振り回す人間が、こういう非常時にはぞろぞろと出てくる。他県の車に石を投げたり傷つけたり、感染者を差別したり、夜眠れなくなったり、後悔ばかりしてくよくよしたり、ただただ食べ続けて自分をいじめたり・・・暴力が内と外に向かってしまう。

気をつけなさい。

目に見えない小さな、ウイルスとしては、さほど強くもない新コロナ菌よりも、自分のCIAと軍隊に殺されかねない。誰かを殺しかねない。誰かに、殺されかねない。今回のエピデミックは、噂、情報、メディア、恐怖心、不安、そんなもののエピデミックのほうが、菌より強いかもしれない。しばらくしたら、多くの精神的疾患者が現れてくることだろう。

これは闘いだ。

まずは、恐怖を理解し、恐怖を、自分を守る武器にしなくてはならない。それが、本来の役目なのだから。自分が「何」に、そして、「なぜ」恐怖を感じているのか、そして、それを解消するためには、なにができ、なにをしなくてはならないか、を冷静に考え、行動することだ。

そして何より、まず、自分が恐怖を感じていることを認識することだ。誰かにいきなり腹を立てたり、キレたり、朝起きれなくなったり、動悸がしたり、記憶が定かでなくなったり、小さなミスを繰り返し起こしたりしたら・・いつもと違う様々な症状があらわれたら、恐怖を感じているかもしれない、と、まず疑ってみるのだ。そして、CIAに聞くのだ。静かな時間を持ち、胸に手を当てて「CIA長官、わたしは怖がっているのか?だとしたら、何が怖いんだ?」そして、冷静に恐怖を受け入れなさい。さそり座は、CIAは、あなたを守るために恐怖心を運んでくるのだから。そして、恐怖を受け入れたら、なにに恐怖を感じているのか、判断しなさい。これから、ふたご座が勢力を振るい始める。ふたご座は分析家だ。彼に聞くと良いだろう。「この恐怖はどこからきていて、一体全体、なにものなんだ?」

次に、とても重要なことを教えてあげよう。

もし、あなたの恐怖が「死」であるのなら、死ぬことを怖がっているのなら、死について学びなさい。死とはなんなのか、考えなさい。そして、死と友達になりなさい。これは、今のような状況のときに大切なだけでなく、生きる上で非常に大切だ。

なぜなら、あなたも知っていると思うが、人間は、死を避けることはできない。これだけは、どうしようもない。生まれてきたからには、死があるのだ。生と死は背中合わせの一つのコインだ。

考えてみなさい。生まれてくる前は、あなたはこの世に存在しなかったのだ。ということは、いつかまた存在しなくなるのだ。そのことを考えたことがあるだろうか。なかったのなら、考えなさい。この新型コロナ菌は、そのことをあなた方に教えるために舞い降りたのかもしれない。

なぜって、現代人は、(特に日本人は)第二次世界大戦後、死を遠ざけてきたからだ。戦時中に、国内外で大量殺人を犯した、そして犯されたPTSDが回復されていないのも、大きな要因のひとつだろうと推測する。そのおかげで、死を、生活の中から、日常の中から遠ざけるようになったようだ。死を病院や葬儀屋に任せてしまうようになった。家で家族や愛する人を看取る人が圧倒的に少なくなった。葬式でさえ家でやらない。他人にお金を払って、大切な人の、人生最大とも言える大舞台を見ず知らずの人に任せてしまうようになった。死に向き合えないのだろう。そんな風だから、死人の顔を見たことがない、触れたことがない、死体さえ見たことがないまま大人になる子供たちでいっぱいだ。だから彼らは簡単に言う。

死ね、殺すぞ。

彼らの目は濁っている。貧しい国々の子供たち、常に死と隣り合わせの子供たちの目よりずっと濁っている。日本の子供達は、笑っていても、その瞳は輝きを失っている。

そして、その中のわずかだが、ただ「目障りだから」という理由だけで人を殺めてしまったりする。多くが、いじめをする。死とはなにか、それがわからないのだ。そのため、生がなにかもわからないのだ。それは、子供や若者だけではない。大戦後に生まれ育ったものはほとんど同じだ。戦争が終わって70年以上がたつから、今生きている人間たちの大勢が同じだということになる。學校だけでなく、会社やさまざまな場所でいじめがある。「平和ボケ」という言葉が流行っていたが、平和ボケではない、死を遠ざけたために、生きることがわからなくなった、ただの「あんぽんたん状態」だ。

ここで、死と生について説明することはできない。その場所ではないからだ。しかし、これだけは言っておこう。

死がなければ生はない。生がなければ死もない。また、命とは循環するものだ。春に新芽となって出てきた葉は、秋には散ってゆく。カードで言えば9のクローバーだ。しかし、その葉っぱは地面に落ちて、朽ちてゆき、やがて肥やしとなる。その肥やしの栄養分を木の根が吸い上げ、幹の中を通り、枝に行き、そしてまた次の年、新芽となって表れる。

命はつながっているんだ。葉の死は、命の循環の流れの中にあるんだ。

人間もそうだ。死ぬときはひとり、というけれど、一人きりなんかじゃない。大きな命の流れの一部であり、たくさんに囲まれているのだ。たとえ、病院でマスクと防護服を着た見ず知らずの医療者たちに囲まれ、家族に会えなかったまま死んだとしても、それでも、あなたは一人きりじゃない。命とは、そんなちっぽけなものじゃない。

そのことは覚えておいたほうがいいだろう。

死を恐れている人たちには2つのタイプがいると観察している。1つのタイプは、死を知らない人達。上に書いたように、死について知的、精神的、物理的に学んでこなかった人たち。そして、もう一つのタイプは、後悔の多い人たち。自分の本当にやりたかったことも、やらなくてはならないことも、やってこなかった人たち。要するに生を満喫してこなかったひとたちだ。

知らないこと、というのは怖い。なにが起こるかわからないし、それが「なに」かもわからないのだから。だから、CIAにハイジャックされる前に、軍にクーデターされる前に、死について学んでおくとよいだろう。臨死体験の本などもたくさんある。死について研究している人たちも多くいる。国内外にね。勉強してみるといい。そしてなにより、年寄りに聞くといい。戦前に生まれ育った親に育てられた年寄りの中には、知っているものたちがいるだろう。聞いてみるがいい。彼ら、彼女たちがみんな死んでしまう前にね。

日本には深い死の伝統がずっとあったのだ。初七日、四十九日と、人が死んだあとに儀式を行うが、それもその一つだ。7という数字は、真実のカードの世界や数秘学では、死、再生、運、を表す数字だ。昔の人は、知っていたのだ。人が死んだら7日目に別れをいうこと、そして7日x7週=49日に再び別れをいうことを。なぜ、1週間に7日間あるか・・考えてみたことがあるだろうか。宇宙と死は一体なのだ。年寄りたちから学ぶと良い。死とはなにか、死との向き合い方はなにか。

そして、もしあなたが、人生を満喫してこなかったなら、自分のやるべきことや、やりたいことをやってきていなかったら、後悔が多く、死が怖くなるだろう。いや、まだ死ねない、と思ってしまうことだろう。そうなら、今日から、満喫したほうがいい。本当にあなたがやるべきことをやりなさい。本当に魂が望んでいることを始めなさい。後悔したり、罪悪感を持ったり、躊躇している場合じゃない。もうわかっただろう。政府も学校も銀行も企業も・・みんな人が造ったものだ。ある種の幻だ。目にも見えない小さな菌がフラフラと飛んで回っただけで、みんなガラガラと崩れ落ちている。

けれど、あなたの心の中にある熱い思い、願い、そして持って生まれた使命・・それは、あなたにとって確かなものだ。それを生きなさい。明日死んでも、今日は笑顔でいられるよう、精一杯生きなさい。死ぬときに、笑顔でいられるよう。それが、家族に囲まれている家の一室でも、畳の上でも、病院で隔離された他人と機械に囲まれた部屋でも、床の上でも。

執着心は、恐怖や後悔からくるのだ。今を生きなさい。できることをやりなさい。やらなくてはならないことをやりなさい。そして、美をいつも発見しなさい。すぐ身近にあるから。あなたの中にあるから。そうすれば、死が迎えにきた時に、生をすっきり手放すこともできるだろう。

そして、伝えておこう。

確かに政府はおろかな行動をしているかも知れない。確かにマスクをしない人は無責任に見えるかも知れない。けれど、このパンデミックは、人類にとって未曾有のことなのだ。誰も経験したことがないため、本当に「正しい答え」なんか、誰も知らないのだ。なにが正しかったかなんて、後で歴史が決めることだ。今は、みんな、未曾有の出来事の中を、日々手探りで歩いているのだ。政府だって人間の集まりだ。神じゃない。だから、首相であろうが大臣であろうが、誰も知らないのだ。だから、誰彼を責めるのはやめたほうがいい。時間とエネルギーの無駄であるだけでなく、自分を含めたお互いを傷つけるだけだ。それより、これがいいのではないか、ということを提案し、行ってゆきなさい。

それに、「この一つだけが絶対に正しいこと」なんてないのだ。人によってなにが良いかも違うのだから。免疫性を鍛えるのだって、もともと病気がちのひとがやったほうがいいことと、健康そのもののスポーツマンがやったほうがいいことでは全くアプローチが変わってくる。自分にとってなにが良いかを感じ、考え、行動してゆくしかない。

まず、自分は「誰か」を知りなさい。

成長しなさい。

逃げ場所は、もうない。逃げたところで、倍返しになって戻ってくるだけだ。

あなたが今、直面していることは、ずっとずっと前からの、おそらく前世からの課題だ。それをクリアするためにこの時代に、この未曾有のときに生まれてきたのだ。そして、この2020年を迎えたのだ。

「その時」が来ている。

過去を捨てるとき、新しいあなたが生まれる時。

あなた方が、恐怖で打ち震えているのはわかっている。そのことを恥じる必要はない。ただ、ありのままを受け入れ、そこから歩き出しなさい。時には泣きなさい。時には抱き合いなさい。時には苦しみながらも、いつも愛を持ち続けなさい。人生を楽しみなさい。

そして、新しいあなた、新しい時代を迎え入れ

そして、生き抜くのだ。

・・・・・・・・・・・

文・写真 by 目(さっか)

いいなと思ったら応援しよう!

目・さっか
サポートしていただいたお金は、星やカードや宇宙のことを、もっともっと勉強するために使い、みんなにもっともっとお知らせできるよう使いわせてもらいます。そして、新しい本、新しい知識が入ったら報告しますね。ありがとう。