世界一周252日目🇨🇭🇪🇬12.29 チューリッヒからフルダガへ移動、さっそくエジプトの洗礼を受ける
今日はスイスからエジプトへの移動日。
雪山のチューリッヒから
海辺のダイビングの有名なフルダガへと
全く別世界へ行く。
夜中は、眠いのにスマホ。
気になることがあっていろいろ調べたり
そういえば今からながらに
新NISAについても調べたりした。
とある国の貧しい人たちの
暮らしの紹介動画をみた。
もちろんそれも全てではないし
分からないこともある、
そこの動画の国はでは
外資が海辺を買取り
現地の人はビーチに行けず
漁業の職を失ったと。
やっぱりわたしは
リゾートやレストランの一部は
外資が現地の資源や労働力を搾取
しているようで心地よくない、と感じる。
日本の宮古島もそうだが、
もう8年以上前でも
なにかキレイな素朴な島に並ぶ
リゾートホテルに違和感を感じたのだ。
それが世界中で加速している。
旅をしてても、
なんでこんな贅沢をしているのか、
こんな選択をしてしまうのか、
ローカルな場所が見たいけど
治安や衛生面の心配な国では
結局外資のキレイな安全な
違和感のあるレストランやら
安宿とは言っても最低限は確保されている
ところしか行けないのが
悔しくやるせなくも思う。
どこも似たり寄ったりであり、
ピザやパスタは必ず置いてあり、
マンゴージュースも割とある。
イスラム教の国だろうが
アルコールも置いてあって
キレイに盛り付けられて
食べやすいよう味付けがされている。
宿も、もちろん全部ではないが、
お話好きの現地への愛のある
オーナーさんと楽しく話せる、という
わたしの好きなゲストハウスのような
スタイルという訳ではなく、
雇われたとても若い英語の話せない、
ときによっては中学生や高校生に見える
スタッフさんの受付と
お掃除をしてくれる人がいるだけ。
それなら行く意味はあるのだろうか。
なんだかたまに陥る旅の闇を
強く感じてしまった。
毎月2000円とかでもいいから、
貧困の活動をしている団体に
寄付してみようかな、とか
でも情に訴えて寄付ビジネス、みたいな
結局現地の助けにはなっていないような
ところにまんまと寄付したくないしと、
いろいろ思うところが多い。
自分の心の問題だが、
貧困との葛藤は常にあって、
旅を楽しみ続けられないと
感じるときもある。
スラム街などは見たことはないが、
それは心が耐えられないと思っているから、
というのもある。
画面越しですら、
拭えない罪悪感と、なぜ
何もしないのか、という葛藤は
膨らんだり落ち着いたりはするものの
わたしの旅と人生には常にいる。
朝、ゆっくり起きて下に行く。
スキーのいろんな種類の
ワールドカップ?のようなものを
毎日のんびり見ては、
おー!とか、ひー!とか
お母さんとリアクションをする。
お正月の、のんびり期って感じが
懐かしい。
最後にお礼に
ポストカードにお手紙を書いて
渡すと、とても喜んでくれた。
お母さんは英語はペラペラだが、
読むのはあまり得意ではなく
ドイツ語の方がいいと聞いていたので
Google翻訳でドイツ語で書いてみた。
そのあと話していると
折り紙を持っていたのを思い出し
桜柄の折り紙で鶴を折って渡すと
とってもキレイ!と目を輝かせて
喜んでくれたのがとてもうれしかった。
鶴は日本でとてもいい意味の
鳥なんだよ、幸運を祈るときに
折り紙で鶴を作って渡すんだよ、と
伝えると、
ブータンも鶴が来るので
有名だったわぁ、と。
お母さんは動物好きで、
旅好きで、こんな引き出しが
たくさんあるのが素敵だったりする。
朝ごはんを片付けていると、
サンドイッチを作って持ってく?と
空港で食べると高いからね、と
言ってくれる。
空港まで送っていただいたのだが、
ターミナルもカウンターまで
調べていてくれて、
旅人心を完全に理解しており、
なんなら私も忘れていたような
ところまでフォローしてくれて
最後まで感謝と尊敬でいっぱいだった。
空港のWi-FiのQRコードを
発行できる機械の前で
話しかけられる。
スマホの電子チケットしかなくて
この機械が使えないから
どこで券を発行できる?とのこと。
チェックインカウンターに行けば
発行してくれるよ、と言うも
飛行機に慣れておらず
ボードで自分の航空会社の
カウンターがどこか分かるよ、と
口頭で説明するも分からないようなので、
一緒にボードまで行ってで彼らの
チェックインカウンターの場所を
確認したりと、
かなり親切な対応をしたのも
旅慣れていたお母さんに
いろいろお世話になった
恩流しのようなところが
あったのかもしれない。
少しだけ時間があったので
ラウンジに行くことにするも、
なんと搭乗口まで
電車に乗らなくては行けないことが判明。
時間ギリギリだが
そちらにもラウンジがあったので
15分だけ駆け込む。
他の人はスープとワインに
パソコンで作業、なんて
優雅に過ごす中、
15分前に駆け込んで
ご飯を急いでかき込むやつは
他にいなかった。
メインはカレー風と
中華風焼きうどんしかなかったのだが、
この焼きうどんが
めちゃくちゃ美味しい。
久しぶりにこんな味付けを食べて
嬉しく思った。
搭乗口に行くと、少し遅れていた。
待っている間に
ウズベキスタンの木彫りの記事の
写真を選ぶ。
こうして見てきた手仕事を振り返って
学び直せるのもいい時間だ。
とても素敵なものを
実際にたくさん見て体験させて
もらえている旅だなぁ、と実感する。
工房にいた猫の写真なんて
全てが癒し空間すぎて
待ち受けにしたいくらい癒される。
なかなか長いフライトで
暇になった。
本もなんだか気分じゃないし
かなり疲れていて眠いのに寝付けない。
そうこうしていると
斜め前の人がスマホで動画を見ながら
熱心にノートをとっているのをみて、
これだ!と
航海日誌を手持ちのかばんに
入れてたことを思い出す。
これがまた最高の時間だった。
サンチャゴ一緒にいけたらな、とか
ミカとリトとアッジャロンと
みんなでアフリカ旅できたら
最高じゃない?とか
ワクワクする妄想は広がる。
現実は難しくても
想像するだけはできるので。
そして紀行文と旅エッセイという
旅を通して考えたこと、
思考を書き出していくこういう時間は
本当に大好きで心地よい時間だった。
淡々とつづられていく旅の様子が
心地よいです、という
コメントをいただいたのを思い出す。
わたしにとってはまさにそうで
1番くらいとても嬉しいお言葉だった。
ドラマチックでも大袈裟でもない
心に流れる何かをそのまま
綴っていくようなエッセイや
日々の日記を書いていたい。
それを何か心地よいと
感じていただける人がいる。
それが何よりも嬉しかった。
お腹空いたなぁ、
なんかいい匂いするなぁ、なんて思っていると
メモを取っていた彼が
サンドイッチを食べているのを目撃しら
わたしもサンドイッチがあることを
思い出す。
彼は人生の師なのか?
なにかヒントをくれる
導かれた不思議な存在なのか?と思えてくる。
ノートとサンドイッチという
超現象にしてはあまりに
素朴なことで笑えてくるが、
その時のわたしには
ドンピシャでありがたい
気付きをくれる存在だった。
少しして本を読むことに。
引き続きら化学と歴史についての本。
面白かったのは、染料と医薬品という
一見違いそうなものが
近くで発展してきたということ。
人間には無害で色はつかなく
繊維など人以外に効果のあるのが染料。
それは人間の内臓を傷付けずに
細菌に攻撃できるという医薬品と
アイディアは近く、
構造が利用できるかららしい。
染料の歴史は面白く、
天然の染料の時代が長く、
化学染料なんて1800年後半と
ここ150年くらいだ。
メキシコ原産のサボテンの虫の
有機染料なんかは、
ファリッドが見せてくれたやつだ!と
繋がったのも嬉しかった。
安くてキレイで品質が一定かつ、
合成繊維も染めれる化学染料は
完全に需要が高く、
急にこっちの時代になったが、
草木染めの歴史はかなり長い。
藍染なんか特に代表例だが、
色だけの為に染めているのではなく
防虫や殺菌などの
その暮らしに必要で適したものだったのだ。
そんな知恵がなくなって
色、としてのみの産業に
なってしまうことを少し悲しく思い、
手仕事が好きな理由と、
今この時代に手仕事を巡る旅をしている
想いと強くリンクするトピックだった。
他にも、製薬会社からの献金のある
政治家とメディアがダメで
製薬業界の闇とか、
なんだかなぁ、、と残念に思えてくる。
人はどうしてそんなにも自己中なのか。
そしてそれは、お金や地位を持っているほど
失いたくない、もっともっとという
残念な非常に強い欲望に繋がっていて
他人の不幸の上に成り立とうが
気にしない、という
最悪な状況を平然と行う
気がしてならない。
そしてアヘン戦争。
イギリスが中国の官僚に
賄賂を送っていたことで
民間使用にも急速に広まったらしい。
やることはどこまでも汚いし、
賄賂に負けない人っているのかなぁ、と
人間の弱いところに漬け込むのが
あまりにもひどい話だ。
と思っているのも束の間、
日本も満州国をつくり
中国国内にアヘンを流していたと知る。
日本が世界有数の
麻薬消費国になりつつある、なんて
あまりにも実態とかけ離れている
内容もあったりして、本当なのかと
より詳しく知りたいことが増えた。
エナジードリンクはあるが
あれもかなり危ない話だなぁ、と思ったり。
大学時代のブラック学部や
ブラック研究室の近くの購買に
大量に並ぶブラックコーヒーと
エナジードリンクを思い出す。
エジプトの空港に
到着したとたん声掛けぎ始まる。
結構そこで何やら手続きをして
買っていく人が多いのだが、
何かと思って素通りしたあと、
アライバルビザかもと戻ると、
やはりビザであった。
民間企業が怪しい感じで、
SIMカードのテンションで
発行しているのが面白い。
しかも、25ドルは22ユーロなのだが、
ユーロで出すと25ユーロね、と
お釣りもちょろまかされる。
え、ユーロだと22でしょ、というと
何やらエジプトのお金を
ちょっともらえたが怪しい。
いちいちいくら分もらったかなんて
お釣りを信用しないことは
なかなかないが、
案の定、後で数えると
500円くらいのところを
何十円分かしか渡されていなかった。
こりゃ賄賂とか詐欺とかいろいろ
なんでもありそうな国やな、、
というのが第一印象。
カイロとかひどそうと思ってたけど、
フルダガって街の規模はどのくらいなんだろう。
落ち着いたビーチだといいが、
とふと心配にもなった。
パスポートコントロールで
並んでいると、後ろのおじさんが
紙袋を足で蹴って進みながら並んでる。
一回袋が当たったし、
毎回音もうるさく品がない。
違う列に行け、と祈りながら
別れ道で少し奥に並ぶも
同じ列に来て、はぁ、と少しストレスだった。
彼は図体も態度も大きく、
変な現地の胡散臭そうな
ガイドか知り合いといた。
パスポートコントロールを終えて
入国すると、
変な動く歌うサンタさんがいて、
面白い国だな、と思った。
イスラムの国だが、
最初に歓迎してくれたのは
サンタさんであった。
ウーバーでタクシーを呼ぶも、
ウーバーのお金は少しなんだ、
余計に払えだなんだかんだ、
うざすぎる。
3時間も空港で待っているんだ、
なんて大ウソだし、
そんな個人の事情も知ったこっちゃないし
本当に3時間も待っているんだとしたら
待つ場所はタイミングの
ウーバードライバーのセンスがないから
辞めた方がいい。
追加料金は払わないので
それならキャンセルする、と言うと
なんだかんだまだうるさく、
夜中にこんな人と2人になるのは
怖すぎるので、キャンセル料はかかるが
キャンセルする。
キャンセルも、早くしろしろとうるさく、
人に絡んで迷惑をかけたい、
クレーマーにたまによくいる
タイプの人だった。
先に知って乗車しないでよかった。
次の人は割りかし親切だが、
今キャンセルすると
アプリに出ている道がわかんなくなるので
降りた後にキャンセルしてくれ、
現金払いがいいから、とのこと。
そんで到着してから
キャンセルしたらなんと
全額ウーバーに持っていかれる。
というかドライバーにお金行ってるような?
ウーバーもそんなに使い慣れてなくて
到着したらウーバーに取引完了と認識されて
キャンセル料かかるのでは?と
少し疑いながらもそうした自分が悪いが。
そりゃそうで、そしたら
毎回そうやられてはウーバーは
手数料がもらえなくなる。
で、現金でも払ったので
二重で払ってしまった。
まあ、エジプトのお金を
少し引き出しており、
言われたユーロよりは
安く払えたからよきとしよう。
500円くらい損したが、
エジプトは夜中の1:30。
夜中は怖いし、安全に着くのが優先である。
入り口が見つからなくて
回ってくれたり、地元の人に聞いてくれたり
かなり親切だったので、
後腐れなく二重払いだが
もうよいとする。
そんな親切なドライバーの彼も
運転しながら何かに擦ってるし
ぶつかりそうになるし、
とにかくルールのない国だ。
特に運転では今までに
見たことがないくらい
譲り合いのかけらもなく、
我が我が、のインドよりもさらに
なんなら邪魔しようとしてるんじゃ?と
突っかかってばかりじゃない?
というような運転なのだ。
宿に着くと
めちゃくちゃお腹が痛くなる。
昨日から少しナッツのクッキーの中に
かなりアレルギーが強いものがあり、
口と喉がやられて
おそらく胃もやられてるなぁ、と
思っていたが、
それにしても世界一の治安と清潔感と
友達のお母さんとのんびり
過ごすスイスの日々から、
いきなりうざい国エジプトの
洗礼を受けまくる、、となれば
そりゃストレスにもなるなぁ、と。
入国してタクシーで
宿に行くだけなのに、
既に2回も詐欺というかちょっとした
お金をぼったくられることにあっている。
どうなることやら、、。
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