5.22 ヴァンビエン、ラム達とビール
ヴァンビエンに着いてやったことは
川を見て、山を見ることではなく、
ひたすらビールを飲んだことだった。
朝、宿のスタッフのシシーラに教えてもらった
ヴィエンチャンのお祭りに行くも
そこまで派手にはやっていない。
たくさんの人が集まり
托鉢でお布施をしていると聞いて
言われたお寺に行くも、そんなに人はいない。
お寺の本堂のような建物の中では
前に僧侶の方がいてなにか準備をしており、
手前に数人女性がお金を数えたり
忙しそうにこちらも何か準備をしている。
シ、シシーラ?
めっちゃ人が出て、ラオスで
1番大きなお祭りって聞いたから
もう1泊したけど???
全然人いなくて盛り上がってないけど??
それでも伝統的な衣装と
美しいスカートを履いて
お寺に托鉢にくる現地の人々の様子を見れたのは
よかったのかもしれない。
昼過ぎにミニバンでヴァンビエンへ。
2.3時間乗っていたが、
ウトウトしており、気が付いたら
雄大な山の景色が左手に見え、
もう街の中心地に着くところだった。
調べてみると宿はここから徒歩数分。
バスを降りるとすごく控えめに
おじさんがトゥクトゥクいかが?と
声をかけてくる。
今までで1番控えめな声掛けで、
なんだか応援したくなった。
宿の近くにきたが、1本ずれているようで、
その道への行き方が分からず
キョロキョロしていると、
ツアー会社のようなところに
座っていたお兄さんが親切に教えてくれる。
ヴァンビエンは風光明媚な山と
雄大なメコン川が有名な場所である。
ビエンチャンから直接ルアンパバーンに行く人もいるが、ヴァンビエンに行く人もいると聞き、
せっかくなので2泊
寄り道をすることにしたのだ。
空は快晴。
チェックインをして、
山と川を眺めながら、サンセットを楽しみ
ご飯とビールでも、と思って歩き出す。
移動疲れもあったが、
宿のドアノブがカヌレみたい、という
妹のボケが中々わたしのツボに刺さる。
地元の人におすすめの場所を聞きたく
酒盛りをしている人達がおり、
目が合ってあいさつをする。
彼らに聞くか迷うも1度通りすぎる。
が、そのメンバーにさっき道を教えてくれた
お兄さんもいたと思い戻ることに。
聞くとオーナーさんが
笑顔で明るくあそこのルーフトップバーも
中々いいよ、と教えてくれつつ、
一緒に飲んでくかい?と誘ってくれる。
楽しそうに飲んでおり、
なんだか1杯誘ってくれる雰囲気は
あって期待していたのでうれしい。
今日は少し遠くから友達が来ていて
みんなで昼間から飲んでいたという。
友達夫婦は養鶏場をしているらしい。
友達の旦那さんもとにかく明るく
日本語でこれはなんと言うの?
と聞いては使って笑わせてくれ、
フレンドリーで楽しい人だった。
オーナーのラムはみんなを紹介をするとき、
奥さん、と奥さん、、、と言って
私たちが、え!?とリアクションしたあとに
、、友達の、とジョークを言う。
鉄板ジョークらしい。
日本の飲み会の鉄板ジョークも
ないかと聞かれて、聞くもののセンスと
飲みべの高さにさすがと舌を巻く。
日本の飲み会鉄板ジョークが
思い付かなったので、
べっぴんさん、べっぴんさん、
1人飛ばしてべっぴんさん、を
教えると、意味が伝わり笑ってくれる。
これは失礼ジョークだけど、
日本人は全員知ってるから
みんな笑えると伝えておいた。
こういうときの為に
鉄板ジョークや日本のダンスや歌は
いくつか仕込んでおくに限ると
肝に銘じた。
バンコクから電車でウドンターニーまで行き、
そこからバスでヴィエンチャンまで
来たと伝える。
ラオスの人はビール好きで
地名でグラスの減りを表現すると
見たので、使ってみると
すぐに理解してくれすごくよろこんでくれた。
わたしたちの知っている南の土地が
ヴァンビエンとウドンターニーだったので、
Goto ウドンターニー!と言って
合わせてくれる。
氷はいるか、とビールの缶の上を
こじ開け、生ジョッキ缶みたいにして
氷も入れてくれる。
クールで美人な奥さんたちも
ノールックで鮮やかな手つきで
ベストタイミングでどんどんビールと氷を
継ぎ足してくれ、
この国の人たちはみな
飲みべが高いと実感する。
少しすると氷を買い足し、
つまみの串を買い足し、
まだルアンパバーンだね!
Gotoウドンターニー!と言って
乾杯しては笑って飲んでいる。
ラムが乾杯の後あまりに早くイッキに
飲み干したので、飛行機の速さで
インドまで行っちゃったのかい?と
アレンジを加えて言うと
大笑いしてくれる。
ラムは途中通りかかる友達にも
声をかけては参加して一緒に飲んだり、
ビールと串を持って帰って行ったり
仕事から帰ってきたスタッフに
冷蔵庫からビールを出したりと
福利厚生がばっちりで
とにかく明るくフレンドリーで
街の人気者のようで太陽のような人で
私たちも大好きになった。
鉄道のことを聞くと、
早くてそこまで高くないので
観光客だけでなくラオスの人も
結構使うとのことだった。
週末とかはすぐに売り切れるので
気を付けて、とのこと。
特別な乾杯だと、
ニョック!ポーメン!と
ニョック!ミーメン!も教えてくれる。
ポーメン、ミーメンは
本当に中のいい友達にしか使わないらしく
(my bro!とかみたいな雰囲気?)
でも君たちとは会ったばかりだけど
何かファミリーのようだ!
と言って乾杯してくれる。
welcome to Laosといい、
そのあとにwelcome homeと言って
ニョック!ミーメン!と
乾杯してくれたときは
温かさに包まれて嬉しくて
波が出そうだった。
友人に会ったりはするものの、
基本は2人だけの旅であり、
初めてのラオスで緊張や不安もある中で、
そのように言ってもらえて
どっと安心感が溢れた。
ラムは別に1人だけ日本人の友達がいるといい、
彼とも10年以上も前にここでたくさん飲んで、
みんなでオフィスに泊まっていったと言う。
ラムは日本にもいつか行ってみたくて、
雪を見てみたいんだと話す。
釣りが好きで、氷に穴を開ける
ワカサギ釣りも夢なんだ、
と本当にキラキラした目で
話してくれて、
それなら北海道がいいよ、と伝え
いつかラム達をもう1人の友達と
北海道で思いっきりもてなしたいという
夢ができた。
オフィスの中が見える側に座っていたので
外はあまり見えていなかったが、
暗くなっていた。
青空いっぱいに晴れ渡る日の
サンセットは完全に逃してしまった。
そろそろ友達も帰らなきゃで
店じまいと言うことで時計をみると23時。
なんと、15時から8時間近くも
居座っていたようだ。
あまりの居心地の良さに
そろそろ帰るか、なんて
帰るタイミングを伺う気持ちは
一切起きなかった。
そのあとさらにサクラバに行くか?と
誘ってくれたが、流石に遅いのと
ラムも結構飲んだから気を付けて〜と
やんわり忠告してくれたし、
疲れもあり、行かなかったが、
ヴァンビエンの記事を読むと
みんなサクラバに行っているので
本当に定番なんだなと実感した。
さすがにビールを飲みすぎたので
明日はここで何かツアーに
参加させてもらおうと思い
カヤックをしに来る約束をしてバイバイする。
宿から徒歩10秒のゼロ距離に
彼らがいる安心感はすごい。
雄大な自然のヴァンビエン、
ピーカンの天気での思い出の景色は
ラムのオフィスだったが、
既にヴァンビエンが大好きになった。
宿に帰ると、ハイネケンを飲みすぎて、
壁と天井がハイネケンに見える。
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