5.19 タイからラオスへ

タイとラオスの国境付近、
ウドンターニーで1泊し、
今日はいよいよ陸路で国境越え。

朝。ウドンターニーの
バスターミナルの確認も兼ねて散歩。

宿への帰り道に朝ごはんにと寄った食堂。
青菜と卵、太いモチモチの麺の
シンプルな麺炒めとお粥を注文。

青菜を食べて、感動。
炒め方1つでこんなに美味しいのか。

焼いた香ばしさとシャキシャキ感。
火力と何秒の違いで大きく変わるであろう。
絶妙に少し下味がついており、
最高の状態とタイミングと技術で
炒められた青菜の美味しさと言ったら。

お粥ももちろんすごく美味しい。
パクチーとネギが絶妙な量乗っており
多いかな?と思ったがペロリと汁完してしまう。

何泊もする宿の近くだったら、
毎日通いたくなる。

清潔に、効率よく配置され
古くも綺麗に手入れされたキッチンと調理器具。
壺に入って並んでいる調味料と大きな中華鍋。
キッチンの光景だけでも何かエモさがある。

ふらっと散歩して、何かよさそうと入ったら
最高の食堂と出逢えたよろこび。
それだけで、旅のいい1日になる。


いよいよバスに乗り込む。
出国手続きが終わり
バスが来るのを座って待っていると、
よく見たら奥の方に
乗ってきたらしきバスがあった。

あれじゃん!もはや置いてかれる?と
ダッシュで手を振りながらバスに乗り込む。
わたしたちが乗ると運転手さんがドアを閉め、
何か話して笑いが起きる。

一言も聞き取れないが、絶対に
いない人いませんかー?
いない人いたら手を挙げてくださいボケだと
分かるのが楽しい。万国共通のお笑いだ。

次は置いてかれないように、と
ちゃきちゃき入国審査をするも、
事前にもらえると聞いていた紙がなく
その場で記入。

結果、またわたしたちが1番最後。
置いてかれないように必死でバスまで走る。

国境の川にかかる橋の両岸に
タイからの出国検査とラオスへの入国検査の
建物がある。

橋の上でタイの国旗からラオスの国旗に
切り替わるのが面白かった。
あっけなく国境を超えられた。

政治的に引かれた国境なだけで、
地元の人にしてみたら、
昔は川を挟んだ隣町くらいの
感覚なのかもしれない。

入国審査は少し驚きだった。
制服は来てるも、寝てたり座ったり
ヒマそうな人がゲートの横に
7.8人は固まっている。

手続きの際になぞにお金を請求されるが、
20くらいなら払っておいた方がいい、と
事前に記事を見たが、まさに
20バーツを請求される。
おそらくポケットマネーらしい。

イミグレ手続きをしてくれた窓口のお姉さんは
すぐさま(おそらく)自分のスマホ
をいじっている。

この少しの手続きの光景だけでも
隣国タイとは全然違う国なのだという
印象を受ける。

ラオスとは、どんな国なのだろう。
未知の期待が膨らむ。

入国手続きで
こんにちはとありがとうを言う時、
とっさに出たのは英語ではなく、
体に馴染んできた両手を合わせながらの
サワディーカーとコップンカーだった。

何だかうれしくもあったが、
ここはラオス。慌ててラオス語の
こんにちはとありがとうを復習する。

サバーイディーとコープチャイといい、
少しタイ語に似ている雰囲気がある。
文字も似ているが少し違うらしい。

宿について少し休もうと思ったら
2人して泥のように眠っていた。
14時前について、起きたのは19時。

バスと電車に乗っていただけではあるが、
慣れない土地での長距離移動。
緊張と熱中症も相まって、
相当疲れていたらしい。

昨日から、8時間の電車でも
お手洗いに1回しか行かなかったし、
行っても全然出ないのである。
汗で水分がほとんど出てしまっていた。

ぬるい爆風に晒される疲れと、
冷房のない車内に8時間は、
景色が楽しくてあっという間に感じるも
思いのほか疲れが溜まっていた。

夜ご飯を食べに街へ繰り出す。

ヴィエンチャンは想像よりも大きな街だった。
大きなビルこそないけれど、
地元よりは全然大きい。
観光客で賑わう通り飲食店通りもあった。

ヴィエンチャンの中心に宿をとったのもあるが、
道も明るく、人通りもあり、
治安がよさそうな雰囲気が広がる。
歩いた範囲では、物乞いや壁の落書きを
見なかったのもあるのかもしれない。

賑わう通りから5分ほど歩いた通りでは
少し静かで何か寂しく心許ない雰囲気もあった。

お祭りのような広場では
寿司やいろんな国の出店が並ぶ。
小学生や中学生くらいのこどもが
お手伝いをしていたのが印象的だった。

10分ほど歩いて街を見つつ
ご飯屋さんを探したが、
結局宿の前の食堂にすることに。

ここも小学高学年か中学生くらいのこどもが
3人ほどお手伝いをして働いていた。

メニューが8種類とシンプル。
疲れてメニューを呼んで選ぶ元気がなく、
おすすめ2つを頼むことに。

そうしたら、パリパリの麺と
柔らかい麺に同じあんかけがかかっていた。
美味しいけれど、ほぼ同じ味。
1つチャーハンにすれば良かったと
少し後悔もする。

タイは日本の6.7割の量が1人前の印象だったが、
ラオスでは大盛りやってきてうれしい。
食べても食べても同じ味なのは
注文したわたし達の責任である。

飲み物はいろんなジュースがあるも、
パッションフルーツを見つけて
妹が他のも飲みたそうにしているところを
半ば強引にパッションフルーツに決める。

やっぱりこの爽やかで濃い酸味と甘み。
少し前にタイで飲んで、
とりこになってしまったのだ。

自分の中に足りなかった栄養素が
一気に補給されて体がよろこぶ感覚。
パッションフルーツが
わたしの相棒フルーツのようだ。


お会計はタイバーツで支払い。
少し調べたら、ラオスでは自国の通過キップと
タイバーツとアメリカドルが
流通しているらしい。

まだキップの現金がなく、
タイバーツの残りがあったので
それから使わせてもらう。

地元の個人スーパーのようなところでは
キップのみ、と言われたので、
場所やお店にもよるようだ。

食堂には事前にタイバーツでも大丈夫か
確認をしてから入店した。

お釣りはラオスの通過、キップでもらう。
電卓を持ってきてくれ、
何やら計算してくれるも
よく分からない。

タイバーツからキップが、
掛け算か割り算な気もするが、
なぜか電卓では引き算で見せてくれる。

定番の簡単な変換式があるのかもしれない。
もらったお釣りを計算してみると
妥当な分返ってきていると分かる。
不思議な体験だった。

そうこうしてラオスの初日は終わった。
あんなに寝たはずなのに
まだまだ泥のように眠い。

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