目で見るビジョンがその人を語る3
伊吹山でのこと。
伊吹山の集落に、館での通称「チビちゃんのお母さん」が近所に住んでいる
「チビちゃん」とはこのお母さんが一緒に暮らしているイノシシの名前。
イノシシのチビちゃんは、赤ちゃんの頃に狩猟で親を失い生きていくのが難しかった頃にお母さんに保護してもらい、今や家族として一緒に暮らしているため、この女性のことを「チビちゃんのお母さん」とニックネームをつけて呼んでいる
そんな、チビちゃんのお母さんが、私の家にやってきて、玄関から入った瞬間、びっくりした
ええ!!!どうしたの??
頭にワニが!!!!かじりついてる!!!
ガブっ・・・(笑)
ワニに頭を噛まれたまま、入って来るではないか!!!
そんな“今の状態ビジョン”とともに入ってきたチビちゃんのお母さん・・・
こうやって、私のビジョンは、初対面の人が“どんな人か?”だけでなく、よく知った人の“今の状態”を表すものもビジョンで出てくるという便利な状況察知機能ももっている
ビジョンがあると見てすぐに分かる。
チビちゃんのお母さん、何かあったな。
ワニに噛まれてとっても頭を悩ましている
噛まれたまま、頭から離れない
話を聞いて!そんな感じで来たのだなと見てすぐに分かる
一体何があったのだろう
やはり、、話を聞くと、
仕事で同僚に思いっきり噛まれたのだ
ワニの話をすると、すぐに納得して、
ちょっとワニに聞いてくれない?
どう思って噛み付いたのだろう?
何が気に入らなかったのだろう?
また噛まれるのだろうか?
そう言うので、噛み付いているワニに聞いてみると、
こんな声が頭に響く
「これはワシの池だ。近づくなよ」
あーなんか、仕事のテリトリー的なもの、ワニはここは自分の領地であると威嚇のために噛んだらしい
完全にマウントを取られている関係であることが分かる
しかし、このワニを見るとおもしろい。
なんと、おもちゃのワニなのだ
あの、歯がボタンになっていて、一本ずつ押していくゲームで使うワニ!当たるとガブーみたいな
あんな、おもちゃの愛らしい顔した、簡単単純なつくりのワニである
どうやら噛み付いたワニさんは、
リアルでは、きっと、見た目はおもちゃみたいで愛らしい装いのタイプ
でも、ちょっとガリガリって表面削ってみると、中はボロボロの錆びた鉄みたいなのが出てきた
心のなかはとっても冷たく、錆びている
噛み付く仕組みは簡単で、単純明快
チビちゃんのお母さんはとっても傷つき、深刻に悩んでいたが、
ワニからすると、とっても軽いノリでガブッとかんだ
そして、ワニとあれこれ話すと、ワニは、
「ワシの池に近づいたらまた噛むでー」と関西弁で言ってくる
また来るって・・・
また噛まれるかも。
「うわーそんな気いするわ
ほな、もうこれっきり、距離を置くことにする」
それが良さそうだ
ワニの池に近づけばまた噛む
それが明確だからだ
そうやって、なんだか私と話しているうちに、
ワニの話がストンときたようで、すっきりしたのか
噛まれっぱなしのワニは頭からいつの間にか消えていた
そんな、、、ワニ事件(笑)
そして、後日、ワニ事件のお礼にたくさんの手作りおかずが母の家に届きました(笑)