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一期一会の香り|「Ethër Perfume」試香会

表参道のウェルビーイングスタジオNative Stellar Alchemy(通称:館)のオーナーNaokoです。

先週土曜日に、館で調香・錬金術師 裕也さんの試香会を開催しました。

調香された香水を試すというよりは、裕也さんの香水「Ethër Perfume」(エーテルパフューム)に使われている原料となる香りを少人数でゆったりと体験するという貴重な会でした。

館で試香会を開催

ヒヤシンスからはじまり、フランキンセンス、ローズウッド、沈香、オークモスなどなど試した香りは全部で約40種。

ロータスもブルーロータス、ピンクロータスと品種違いで試し、たまたま館にあったので、即興でホワイトロータスも試香に加えたり、同じサンダルウッドでもオーストラリア産とインド産といったように、産地違いで雰囲気が全く変わることを体感したり。

大分産のゆずやホーリーバジルを自家蒸留した裕也さん製の香りも。

ダマスクローズよりティーローズが好きという裕也さんは、ティーローズや他の多様な植物をご自身で育てていて、仕入れた精油を調合するだけではなく、まさに土作り、植物の育成プロセスさえも、彼の調香の世界といえる。

子供の頃から精油を手にとっていた裕也さんは、その植物単体で香りは完成されており調香の必然をもともと感じていなかったそうだけど、あるとき調香によって、1+1以上になる可能性を感じ、調香をスタートしたとのこと。

天然香料で作られた香水は、それぞれの植物がもつ周波数のオーケストレーション。そこには総指揮者である裕也さんの意図が入っている。

だから

「もの(香水)を通じて交流している気がする。(僕の)作った香りが好きじゃない人とは多分気が合わない。自分自身にも変化があるから、同じ香水でも(毎回ロットごとに)微調整を繰り返す」

のだと言う。

また「全く同じ」が存在しない天然香料を用いる調香のゴールはなにか?を裕也さんに尋ねると、

「売れるためにというよりは、自分と縁のある方が納得する香りを作ろうと思っている。毎年変化して同じ香りは作れないので一期一会です。」

とのこと。

ちなみに、裕也さんが作る香水は美しいフランス製のクリスタルガラスのボトルに、アイオライトやグリーンアメジストなどの天然石と一緒に充填されている。

天然石と一緒に充填されている香水のボトル

錬金術の思想っぽい何かがあるのかな…と深読みしていたけれど、本人は

「鉱物をいれると成分が変わる、というようなスピリチュアルなことを言う人たちもいるし、実際石の波長はあると思うが、(香水に入れている天然石についてはそこを)あまり重要視しないで、ただきれいだから入れている。」

とさっぱりしたものだ。

私の勝手な感覚としては、天然石と植物だけじゃなく、天然石と作る人、天然石とそれを手に取る人との間にも、微小なエネルギーの干渉はあるだろうから、天然石を入れることで香水の成分が変化するというよりは、「Ethër Perfume」を手に取る人が、うっとりするような気持ちで、その天然石の入ったそのボトルを眺めたり、光を反射する天然石のキラキラを、スプレーする香りのなかにも感じたりするときに、人と香水、人と天然石との間で、なにかしらポジティブなvibesのインタラクションが起きるんじゃないかな、と思っている。

それにしても、我ながらこの試香会、いい時間すぎた。

40種類もの香りをひっきりなしに試香していると、空間には全部の香りが交じるわけだけど、デパートの化粧品・香水コーナーみたいな嫌な感じにならない。

すべてが調和がとれた状態で、むしろ最高の香水のなかに身をおいているかのようで至福💕

時間があっという間で、終わる頃にはすでに外は薄暗く…。

また、ぜひ館で試香会をやりたいと思います。

ちなみに、裕也さん、来週から調香クラスをオンラインでスタートします。

館に来れない方でもオンラインなら参加ができる!

裕也さんの香りの世界に惹かれる方は、裕也さんの香水を買って試してみるのもいいし、調香クラスで世界観まるごと体験してみるのもおすすめです。


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