【おもふところ】やりたいこと、なんだっけ?野心を取り戻せ…(いや、いまさら無理かも😂)
私の最終学歴は大学院卒。
入学してから卒業するまで、
他学部研究室含めて女は私1人だけでした。
ある時、合同の忘年会で他学部(芸術系)の男性教授から言われたのです。
『何故研究をするのか?どうせ結婚して子供でも出来たら辞めるんでしょ?』
『女は研究しても無駄だ』と。
臨床検査技師の世界は7:3で女社会。
極端に言えばその3割の男性の一部が研究しています。
そういうことを知らない他分野目線で見るから、男性が目に付いてたのかしら?
仕事としては女性の方が多い分野なのに…
上記発言の後、その教授は全ての料理や酒類の注文を私1人にさせてきたのだから、悪意しか感じませんでした。
卒業間近の頃、同じ医療分野の男性医師に、
『もうやりたい事は決まっているのですか?』と問われ、私は思いを話しながら泣きそうになってしまいました。
なぜ、目に涙が溜まったのか自分でも分からなかったのですが、その先生はニコニコしながら、
『久しぶりに、キラキラと目を輝かせながら話をしてくれる子に出逢ったよ。とっても素敵だね。きっと出来るよ。楽しみだね。』という言葉をくださいました。
〝キラキラと目を輝かせる〟なんて文学小説の中の比喩表現だと思っていました。
目がキラキラ輝くという現象は、夢や希望を語る時に胸が熱くなり感極まって、涙が溜まることで起きる自然現象だと初めて知りました。
男女関係なく、
夢や希望を持っていても、
病院という組織の中にいる限り、
臨床検査技師はトップの座は科長止まりです。
部長以上にはなれない。
私は修士課程までしか履修しなかったのですが、臨床検査技師でも、博士課程を修了し、〝Dr.〟の称号を得た方が部長として検査室をまとめているという病院を知っています。
なので、私が現役の頃も社会人枠で博士課程を履修する年上同期はチラホラいました。
ただし現時点ではまだまだ例外と言っても良く、
一般的には、一般職→主任→科長代理→科長という流れで昇級していきます。
とは言っても、一般職のまま定年を迎えるという人が検査技師全体を見渡すと最も多いように思います。
ひとつ質問。
通常の会社だと、勤めて3年くらいで主任になるのが普通ですか?
私はずっとこの世界にいるので、他の職種の〝普通〟は分からない。
検査技師の世界では40代くらいで主任になるのが〝普通〟か、やや早いくらいなのかなと思います。
各検査部門担当の長が主任であり、その長を纏めるのが科長代理。
全体を纏めるのが科長。
その上に、検査部長と言って、臨床(患者さんを診ること)を外れ、検査に特化した医師が付いているのが通例です。
昇級制度については、能力を買われると言うよりは、年功序列型。
科長が定年を迎えたら科長代理が科長になる感じ。
そう言う感じなので、上がいなくならなければ昇級のタイミングはやってこないし、科長と科長代理の年齢が変わらなければ、主任に急なお鉢が回ってくるといったこともあったりなかったり…
これはどこの職種も同じなのではないかと思いますが、今60代間近な50代は多く、続くアラフォー世代がいないまま、やたら20代に比重が偏ったアラサーで現場を運営しているのです。
50代は多い一方、だからなのか55歳で早期退職する方も目立つので、とてもバランスが悪いのです。
逆に60歳で定年を迎え、シニア枠で応募してくるアグレッシブな方もいらっしゃいます。
私が働く現場では、私が唯一の40代。
いや、今年40になったばかり。
そして主任にも今年なったばかり。
私がアドバイスを求めたい上司がいない状況で、
思うようにならない部下の指導に辟易しています。
私は一浪して大学に入り、大学院まで行ったので、
社会人になったのは26歳になる年でした。
専門卒で入ってくる同期は22歳。
今思えば微々たる差なのに、当時の私は自分が周りより優れているのではないかと勘違い人間にも程があったろうと思います。
ただ、今より大きく違うのは、20代の頃の私には間違いなく〝野心〟があったのです。
輝く目標を持っていたはずなのです。
最後は科長になれる。あるいは研究の世界に身を置くと思っていたのだから。
私の中にあった本来の野心や負けん気を、私は一体いつどこに置いてきてしまったのだろう。
女だからと言って差別的な発言をされたあの日。
『お店の人見当たらないので探して頼んできますね〜』と席を外し、店内の死角を一周して戻り、『聞いてきたら今日はもう無くなってしまったんですって〜残念ですね』と言われてもいない嘘をついた。
色々と限界だったり、投げ出したくもなるけれど、過去の自分には負けたくない。
仕切り直しの時だな!