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【Live】Cocco25周年ベストツアー2022~其の1~

平成の歌姫は沢山いるけれど、
私のにとっての歌姫は、あっちゃんことCocco。平成から、令和の今も、だね。

Coccoは、25年前から、どこにも属さず染まらずに、Coccoから溢れ出る言葉と音楽をずっと変わらず紡いでる、私の中ではそんな歌姫。


私が初めて出会ったのは、1998年発売の「Raining」。
近所の雑貨屋さんのラジオから、たまたま流れていたこの曲に衝撃を受け、まだデビュー2年目の「Cocco」というアーティスト名を家に帰るまで必死に覚えた。
忘れる暇もなくどんどん彼女の歌声は至る所で流れるようになり、私もどんどん彼女の世界に夢中になった。
歌詞は決して綺麗な言葉ばかりじゃないし、痛々しい姿も沢山見てきた。
陰と陽で例えるならば、圧倒的に陰のエネルギーから生み出された作品だった。
それでも、当時からその奥にある輝きをちゃんと示してくれていたし、そのありのままの姿とコントラストがとても美しかった。

私の思春期は、人生初めての挫折時期となった為、当時活動的にCDを発売していたCoccoから、気付けば「生きる」勇気を沢山もらった。そして、彼女から生み出される音楽には、癒されたり報われる感情が沢山ある。

私たちは、無意識にネガティブな出来事やダークな感情に蓋をすることがある。
なぜなら、恐いし辛いし悲しいし怒りだったり、自分の中にあるそんな見たくない存在を認知してしまったら、自分はどうなってしまうのか、どう対処していけば良いか分からない、「分からない」という目に見えない大きな大きな恐怖があるからだと思う。

Coccoは、そこを含めていつも自分へ向き合ってる様に見える。歌にして、まるで昇華している様にさえ見える。更にそれには命懸けの何かをいつも感じる。
真っ直ぐ過ぎる歌詞に、もちろん目を背けたくなることもあるのだけど、美しい歌声に飛び込んでみると、リスナー個人の内面にある物さえも昇華させてくれてた様に思う。


対極にポジティブな事ばかりでも余計に苦しくなる事が、実は沢山ある。
私は正直言って、陽ばかりまとっている人が、苦手だ。
人間らしい一面=綺麗じゃない一面が見え隠れする人の方が人間味を感じて、惹かれてしまう。
隠す訳でもなく、強がる訳でもなく、
自分のカッコ悪さや、ドロドロした感情、グチャグチャした醜い心をちゃんと知って捉えてる人は、光の輝きの強さが全然違う。

ロッキンジャパン後、Coccoのインスタ投稿を偶然目にした時、感動したなんて言葉じゃ表せないくらい深く深く感動した。

そして、何度も何度も読み返した。

この軌道を出会った当時に想いを馳せながら、25年の時間の中で、
自分自身の変化も感じた。
続けてくれたCoccoへ、ファンの1人として、心から尊敬と感謝が溢れてくる。
過去に不器用に見えたり、痛みや弱さに見えた部分も、それがあったからこそ、今では全てのオセロが一斉に裏返ったかの様に、とてつもない強い光の輝きに見える、もう存在が眩しい。。。

結局、ライブの感想を全く書いてないけれど、今夜、Zepp Hanedaに参加した。
フリートークも曲紹介も一切なく、めちゃくちゃパワフルなエネルギーで2時間唄続けたCocco。
私の涙も流れっぱなし。
私も1人泣いてたけど、近くに居た私よりうんと若い若い男の子も涙を拭いながら聴き込んでた。その姿を見て、また込み上げてきた。



物凄い声量で、全く枯れる事もなく、最後まで会場全体に力強くも優しくCoccoの歌声が響いた。
そして、最後はバンドの演奏が終わる前に、華麗にステージから消えてしまった。

なんだか、神聖な何かを全身で目撃しているような時間だった。
Coccoの歌声が胸のあたりに響いてくる感覚が、今もまだ残ってる。


本当にありがとうCocco。


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Grace
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