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倉敷

岡山県の倉敷美観地区に行った感想です。

まずもって綺麗でした。
お堀と柳の木、白壁の倉がずっと続きます。

アート、デニム(紡績)…
飲食店も観光地あるあるではなく、ちゃんと名物があり良かったです。

井上家住宅
9億円かけて修繕された国指定文化遺産
大原美術館
エル・グレコ、モネが観覧可能。
今回は行けませんでした。


お昼は創業70年つねき茶房にて、
プレミアム賞を取った茶葉を見せていただきました。飲み方は100度のお湯で2人ならカレースプーンで2杯、3人なら2.5杯が良いそうです。
お土産で飲むのが楽しみです。

夜は備前焼き筑豊堂さんで、
可愛い白犬くうちゃんを横目に、「お偉いさんには備前焼きのグレードが高いものをお渡しする」ことがマナーとしてある、とお話を聞かせていただきました。


井上家住宅には、閉館ギリギリの中ご丁寧に16代目ご当主に建物、建築について教えていただきました。
1.地主であったため年貢を納めてもらっており、その受け取りをする部屋が土間の入り口にある。壁は上のみ、下のみ、または両方を格子の形であげられるようになっている。また、格子も外すことができる。
2.襖に漆で書いた小太鼓などが書いてある
3.お客さんが泊まる部屋があり、お礼に書道家が中国の五言節句を書いていったものが飾られている。
4. 10代目当主が書いていった鶴の絵が飾られている部屋。庭を見ることができる。
5.茶室、正方形の畳の下には火を起こすところあり。
6.釜風呂とお手洗い。天井が高い。
7.パブリックとプライベートを分けるかのように小さな太鼓橋がある。
8.神様を祀るのみの部屋がある。
9.家族が住まう寝室。丸い窓があり神様を祀る部屋と繋がる。
10.書斎、作業スペース。2003年までは利用されていた。
11.リビング。庭が見え、蔵やお手洗いと直通。
障子ではなく雨戸で複数パターン展開ができ、中でも小さな扉のようにして開けることができるシステマチックさ。
12.土間に繋がる料理スペース。300年までの備前大甕が埋め込まれており、釜で野菜を洗い泥水を流すための斜め床がある。火釜は5つほどあり、お風呂のお湯もここで炊いていたのではないかとのこと。天井には煙を逃す窓がある。ハシゴがないといけない屋根裏は、女中さんの部屋だったという説がある。
13.隠し収納のある部屋で、メインの神様を祀る部屋。また、隣には祭事の際のみに使用する窯がある。

覚えているのはこのくらいです。
全体思ったこととしては、収納が多いこと、システマチックな扉、信仰心の高さ、梁が立派、移築移管ができるよう一本のように見える柱であっても分解できるようになっていること(サスティナブル!)、建材の精緻さなどが印象として残っています。

井上家住宅が1番来て良かったと思える場所でした。300年前からあるお家としての根拠も説明してくれる丁寧さと信頼感、ありがとうございます。

あと、19時くらいには日が落ちきり暗くなっていたのですが、街灯がないためお店の光のみで歩きました。
あぁ、19時って夜で家に帰る時間だったよなぁと久々に夜を感じることができとても良かったです。


今回旅行して日常に活かせることができればと思ったのは2つあります。
①夜を夜として過ごすこと
②再利用を考えた購買をすること

特に①は健やかに人らしく生きるため実行していきたいと思います。

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