うまくいかない時
息子は場面の切り替えが苦手である。その先に他の楽しみが待っていたりすればすんなりいくのだけれど。
「ご飯だよ」「保育所行くよ」「歯磨きするよ」
ことごとく無視される。恐竜のおもちゃで遊んでいる時なんかはそこからパッと来てくれる事はない。また、おもちゃを遊ぶ手を止めてもこちらへ来ない事もある。何もせずただそこに座っている姿は明らかに何かにNOを伝えている様に見える。口を開かないのだ。その姿は元夫によく似ている。自分の思いが言えなくなるのだ。殻に閉じこもってしまうとなかなか出てきてくれない。無言だとこちらも疲れる。
そして何も言わず泣くのだ。泣かれると余計にこちらとしては辛い。食事をとって欲しいだけなのに彼の心をほぐしてあげないといけないのだ。
私は幼少期、この過程を完全にすっ飛ばされた。泣いてしまうと放っておかれる。私はいなかった様に家族の時間は私を置いて動く。それは今思い出してもとても寂しくて悲しい。両親は私を虐めていた訳ではないのだが楽しい記憶よりも寂しい記憶の方がよく残っているものだと思う。
なので時間のある時には息子としっかり向き合いたいと思うのだが出勤前などは時間がないので余裕もなく心をほぐすタイミングをすっかり失う。そのまま出勤となると後味がものすごく悪い。
小さな体で小さな心。モヤモヤでぎゅうぎゅうになってしまう。ほぐされないまま放置されるとその心は硬くなってほぐす事なく傷となって残る。私みたいに思い出しては胸の奥に嫌なモヤがかかる。
そんな風になって欲しくないので、そんな日もあるけれど必ず紐解いてフォローをする様にしています。
まず自分から謝る。
朝はごめんね。
自分の気持ちを伝える。
ママ、こんな気持ちしたよ。悲しかったよ。
そうすると息子も謝ってくる。
僕も泣いてごめんね。
小さな体と小さな心で精一杯振り返りながら伝えてくる。
ちゃんとすぐご飯食べるね。
あっと言う間に彼は大きくなって自分の感情や思考なんて話してくれなくなるかもしれない。今が1番若いって言葉をよく耳にするけれど、息子は今が1番小さい。少しずつ大きくなる息子に毎日楽しいを感じて成長して欲しい。そのために1番近くで心をほぐせる味方でありたい。
うまくいかない日もあるんですけどね(^_^;)