誰か私を見つけて
何もやることがない日曜の午後
昼ごはんの代わりに
ポテトチップスやお煎餅を
甘ったるいジュースで流し込んで
寝転がりながら撮り溜めたドラマを観ている
住宅街の一角にあるアパートの一室で
1人で過ごす時間をいつも持て余している
出かけるといっても
どこも人が多くて疲れるし
特別行きたい場所もない
良く晴れた午後
こんな過ごし方をして
少し勿体無いような気もするが
何もせずぼうっとする事も
時に必要かもしれない
なんて自分に言い訳しながら
またポテトチップスに手を伸ばす
ドラマの中では
主人公が恋に落ちて
悩んだり泣いたり忙しい
私にもこんな時代が確かにあったのに
いつの間にか遠い過去になってしまった
最後に人を好きになったのはいつだったのか
記憶を手繰り寄せようと頑張るが
どうにも思い出せない
かつて私の愛した恋人達の顔さえ
なんだかぼんやりと霞んでいる
いつの間に
こんな風に遠のいてしまったのだろう
ちょっと羨ましい
誰かに好きになってもらいたいとか
胸の高鳴りとか嫉妬とか
そういう感情が私の中のどこかに
まだ眠っているのでしょうか