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国内初の「ユネスコ食文化創造都市」、山形県鶴岡市の魅力はここ!②〜田んぼに浮かぶホテル SUIDEN TERRASSE〜

山形県鶴岡市の魅力を3回に分けてお届けする連載の第2回目は、「オススメのホテル」について。

ご紹介するのは、2018年の開業以来話題となり今も人々を魅了し続ける「SUIDEN TERRASSE(スイデンテラス)」です。鶴岡市観光の拠点として宿泊してほしい、田んぼに浮かぶホテルに一泊二日で滞在した筆者のレポートをお届けします。

連載第1回目の記事はこちら⬇︎


本当に田んぼの真ん中に浮かんでいるホテル

開業以来の話題になった1番の理由は、「田んぼに浮かぶホテル」というなんとも興味を掻き立てられるコンセプト。

自然の風景とスイデンテラスのサインが合わさり絵葉書のようです

鶴岡市は山形県庄内地方にあり、庄内といえば有数の米どころで知られています。春から田んぼに水が張られ水鏡のように山々を映し出し、夏には稲が育ち美しい緑に染まる庄内平野。秋にはいよいよ稲が実り田んぼが黄金色に変わります。

スイデンテラスは、それぞれの四季によって違う景色を見せてくれる田んぼの真ん中に浮かぶホテルです。

筆者が宿泊したのは5月で、水鏡のように田んぼに移るスイデンテラスを見ることができました。
駐車場からホテルへ向かう道からすでに素晴らしい景色のおもてなしを受けているような気分になります。

青空と田んぼに浮かぶスイデンテラス
夜は更に綺麗に田んぼに映し出されるスイデンテラス

ピアノと自然の音をサンプリングしたオリジナルのBGMに心を奪われる

館内に入った瞬間、館内に流れるBGMの美しさにまず感動しました。
何の曲かを調べてみると、水田テラスのBGMはオランダ在住の作曲家 森本洋太さんが作ったオリジナルのようでした。

庄内の様々な場所でサンプリングした波、滝、鳥の鳴き声など、自然の音風景をベースに、穏やかな時間を過ごしていただける音楽

スイデンテラス公式Facebook

公式FacebookにBGMの一部が乗っているのでぜひ下のリンクから聞いてみてください。

今回のリニューアルに合わせ、スイデンテラスオリジナルの音楽を制作していただきました。 制作していただいたのは、オランダ在住の作曲家...

Posted by Shonai Hotel Suiden Terrasse - スイデンテラス on Friday, August 7, 2020

世界的建築家・坂 茂氏が設計

階段を進み2階に上がると、そこに待っていたのは光が優しく差し込む木の温もりが伝わってくる開放的な館内の光景です。
BGMが空間にぴったりと調和し、ゆっくりと心が落ち着いていく感覚がわかります。

公式サイトにはホテルのデザインについてこのようなコンセプトが載っています。

世界的建築家・坂 茂氏が設計を手掛け、どこに身を置いても田んぼの気配を感じられるようデザインされたSUIDEN TERRASSE。
この土地ならではの文脈を紐解き、「空間」「本」「食」「農」「地域」「癒」6つのキーワードで、特別な時間を提供します。

スイデンテラス公式サイト
正面がフロント
開放的な館内
庄内の美しい景色が楽しめる大きなガラス窓

誰でも利用可能なライブラリーとお土産ショップ

2階には宿泊客以外でも利用可能なライブラリーがあり、セレクトされた約1000冊の本が並びます。テーマも「自然や生き物/世界を見渡す/日本と山形/未来について考える」など10に分かれており、自然の風景を眺めながら読書するという贅沢な時間が過ごせます。

自分を大きく見せることなく、相手を小さく見ることなく。
この街に暮らす人、この街を訪れる人、みんなが等身大に出会えることを願い、オトナが自分の素に戻れるような本をセレクトしています。

スイデンテラス公式サイト
光が差し込むライブラリー
椅子や机もたくさんあるのでゆったりと過ごせます

また庄内の名産品を扱うショップも併設。庄内の美味しいものやこだわりを持って作られたモノが手に入ります。

公式サイトから引用

宿泊者専用のライブラリーで読書にふける

共有ライブラリーに加え、スイデンテラスには宿泊客のみ利用可能なライブラリーがあります。テーマ別に分かれた約1000冊の本が置かれた部屋が複数繋がっているため、周りを気にせず一人読書に没頭できるような空間になっています。

暖かいライトが心地よいライブラリー
センスの良い約1000冊の本がセレクトされています

「一冊一献/整える/物思いに耽る夜/Farm to Table/わからないことを考える/地域の暮らしの今昔/確かな時代を生きるための本」と7つのテーマでセレクトされた本はセンスが素晴らしく、筆者はこのライブラリーが一番心に残っています。

自分のお気に入りの本が必ず見つかります
ライブラリーのインテリアも、もちろん建築家 坂茂氏のデザイン

源泉かけながし温泉とフィンランド式サウナで整う時間

山形は実は全市町村に温泉が湧く温泉大国です。スイデンテラスがある鶴岡市ももちろん温泉が湧いています。
源泉掛け流しの温泉と、さらにいま人気のフィンランド式サウナも完備。坂茂氏のデザインした洗練された空間も相まって、自分に向き合い整う時間をたっぷりと過ごすことができました。
写真は公式サイトから引用させていただきました。

公式サイトから引用
公式サイトから引用

サウナーでもあるオリエンタルラジオの藤森さんが詳しくサウナを紹介されている動画があるのでシェアさせていただきます。

SAKE BAR & LOUNGEで温泉とサウナに入ってから乾杯

温泉とサウナで整った後にぜひ使って欲しいのが、SAKE BARとLOUNGEです。
山形県の地酒やワインを揃えているので、ぜひ県外から宿泊される方はチェックしてください。

BARは金土日限定ですが、LOUNGEはチャージ式のカードで自由にお酒を楽しめるサーバーがあるため、毎日利用可能です。

暖簾の先にあるバーとラウンジ
SAKE BAR 公式サイトより

人数によって選べる多様なお部屋

客室は全119部屋あり、人数によって選べる様々な部屋タイプがあります。田園ビューのお部屋はカーテンを開けると一面に広がる田園風景を楽しむことができるのでオススメです。
筆者はバルコニービューに宿泊しましたが、シンプルかつ洗練された部屋でとても快適でした。

1-2名用のお部屋の一例
2-4名用のお部屋の一例
4-5名用のお部屋の一例

地元の特産品にこだわった食材が楽しめるMOON TERRASSE

スイデンテラスには宿泊者以外も利用できるカフェレストランMOON TERRASSEがあります。

開放的なテラスからは月山を望むことができ、朝食、昼食、夕食全てを提供しているので、チェックインをしてからアウトまで外には出ずにホテルステイを丸ごと楽しむことも可能です。

扱う食材は地元のものにこだわり、朝食では郷土料理も提供しているのが特徴です。

晴れている日にはテラスでの食事がオススメ

スイデンテラスで過ごすひととき

ここまでスイデンテラスのご紹介をしましたが、ホテルが提供するすべての施設を楽しむには、15:30からのチェックアウトから翌日10:00のチェックアウトまでどこにも行かずにホテル滞在をまるっと楽しんでほしいと思います。

正直に言うと、スイデンテラスに流れるゆったりとした時間を楽しむにはそれでも足りないくらいです。できれば2泊以上すると急ぐことなく満喫できるのではと思います。

このホテルへの滞在を目的に海外、国外から鶴岡市を訪れる方もたくさんいます。
ぜひいつかスイデンテラスに宿泊してみてください。

のどかな風景を見ながらゆっくりした時間をスイデンテラスで過ごす一日

SUIDEN TERRASSE公式サイト


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