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大黒柱

一ヶ月欠勤し寝ついているうちに、いつの間にか季節が進んでいた。

蝉が泣き止み、日暮れが早くなり、秋の虫の合唱だ。

体調今ひとつで、義父母の墓参りを夫に任せ、寝ていたら、気がついたら日が暮れている。

電気のない時代それこそ江戸時代は朝日の出と共に起き、家事や仕事に追われ、油が高い夜は早くに寝たのだろうな。

江戸まで戻ってしまった。

何故大黒柱と言うのだろうか。

江戸時代ヒモと呼ばれたり、甲斐性がないと言われたりしたのだから人間はあまり変らないんだな。

現世では、コロナ破産、解雇、倒産、家族の生活まで変わってしまった人たくさんいるだろう。

大黒柱になった私だけでなく解雇された当人が辛いのをわかっている。

私自身何を食べても砂を噛んでいるようだ。

食べ物がない世界を見たら申し訳ない話だ。

薬を飲みながら乗り越えるしかない

仕事をできず辞めて親の介護に専念してる従姉妹。

結婚せずに両親はなくなり兄妹頼らず働いて、辞めたくても辞められない友人。

みんな何かを抱えて生きている。

それでいいんだ。

大丈夫大丈夫

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