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脂漏性皮膚炎で試したもの④〜湿潤療法編〜

痒み、浸出液を伴う皮膚疾患は湿潤療法で8割治る!?

こんにちは、いむです。

もしこれが事実なのだとしたら、わたしはこの8割に入ることが出来ませんでした。残念です。


脂漏性皮膚炎で悩んでいた当時、薬以外のネットに転がっている脂漏性皮膚炎に効きそうなもの全て試したのではないかと思うほど、本当に色々なものに手をつけてきました。

今回は湿潤療法編です。


どうして脂漏性皮膚炎=湿潤療法へと結びついたのかと言いますと、脂漏性皮膚炎は浸出液の伴う皮膚炎なんです。

浸出液→傷が治るのに必要な細胞を増やす役割をしている。傷口が乾燥すると浸出液が固まり瘡蓋ができる。すると、浸出液の機能が十分に発揮できなくなってしまう。

浸出液が出ている=肌が傷ついている=顔から出る浸出液も瘡蓋にしない方がいいのでは??

という発想に行き着きます。


そして、この発想に行き着いた頃、湿潤療法を行っている病院のブログにて、接触性皮膚炎やアトピーを湿潤療法で治したと書いている先生を見つけます。

更には、『湿潤療法で痒みを伴う皮膚疾患や浸出液のでる皮膚炎は湿潤療法で8割の患者がすぐ治った

と書いていたのです。

これは期待大でした。今までは脂漏性皮膚炎の瘡蓋は乾燥させた方がいいという記事を見ていたこともあり、ひたすら濡らさないようにして乾燥させていました。

それが逆効果だったのかもしれないと思い、早速試してみることに。



○湿潤療法○

傷口には消毒して絆創膏🩹という治療法が一般的でしたが、最近では乾燥させるよりも湿潤療法で治した方が傷の治りが早かったり、綺麗に治ったりするという研究も進んでいるみたいです!

もし詳しく知りたい人がいたら、「湿潤療法 夏井睦」と調べてみてください。

湿潤療法の日本での提唱者の先生というお方です!


私は今まで傷を消毒して〜としていたので、目から鱗でした😳脂漏性皮膚炎を治す目的で色々調べていく中で、湿潤療法と出会えてよかったなと思っています。

顔の脂漏性皮膚炎は湿潤療法では治りませんでしたが、身体の傷はハイドロコロイドという被覆材を何回も使用しましたが、本当に治りも早いし跡が残らないんです✨感動です。



湿潤療法の仕方

湿潤療法といえばキズパワーパッドですが、安い市販のラップでも代用できるので、コスパ◎です。

①傷口の汚れや遺物をできるだけ水で洗い流す
・消毒液、絆創膏、ガーゼは使用しない。

②サンホワイト(プロペト•白色ワセリン)を塗り、乾燥を防ぎ保湿する。

③食品用ラップで覆う。

④ラップの周りをテープで止める。

↓これにより、傷口を保護しながら浸出液を乾燥させることのない湿潤環境ができます。




〜ワセリン〜

ワセリンは保湿で有名ですが、何故肌断食中の保湿や皮膚炎状態の肌のときにワセリンやプロペトなどが勧められるのかご存知ですか?

ワセリンは、"肌に浸透しないから"なんです。


お肌に浸透しない

ワセリンは、原油を高純度に精製して作られているので、刺激の少ない安全性の高い皮膚を保護してくれる保護剤です。

ワセリンをお肌に塗ると、油なので薄い保護膜を作ります。この皮膚上の油のベールがお肌から水分の蒸発を防いだり、空気中のホコリ、花粉、化学物質など外部の刺激からお肌を守ってくれます。


お肌に浸透せず、お肌に蓋をしてくれます。



ワセリンの湿潤療法やってみて

ワセリン+ラップを2週間くらい試しました。

治癒するどころかラップについた浸出液の臭いは強烈だし、ワセリンによって肌は痒いし、ニキビみたいな湿疹は増えるしで中断しました。



ワセリンは逆効果?

脂漏性皮膚炎にワセリンは逆効果という声もあります。

ちなみにわたしは、脂漏性皮膚炎といういかにも皮脂が多そうな皮膚炎を患っていましたが、皮脂はほとんど出ていませんでした。

実際に、同じ脂漏性皮膚炎患者でも、皮脂多めな方(ここでいう皮脂多めとは、例えると皮脂が流れそうなくらいな肌のこと)と皮脂少なめな方がいるそうです。

特に乾燥系の脂漏性皮膚炎の方は、乾燥している肌の上に浸透しないワセリンを乗せてしまうと、ワセリンで蓋をしてしまうので熱がこもって痒くなってしまうということもあるみたいです。



それでは、ワセリンをさらに精製したサンホワイトはどうなのでしょうか?


〜サンホワイト〜

白色ワセリンでも、ごく微量の不純物が含まれていますが、サンホワイトは、白色ワセリンを更に精製しているため、高品質で低刺激となっています。


サンホワイトの湿潤療法やってみて

サンホワイトは使い心地は最高でした。

ワセリンは石油みたいなにおいが気になったのですが、サンホワイトは無臭でテクスチャーもワセリンより伸びが良いので着け心地もよかったです。

ガビガビの瘡蓋はサンホワイトを塗ることでふやふやになり、剥がれました。

そして、サンホワイトでベタベタになっている中で白いモヤモヤした浸出液がまた溜まっていきました。

サンホワイトは使い心地が良くて、ワセリンのように痒くなったり湿疹が増えたりしなかったため1ヶ月以上は試しました。

ですが、ただ浸出液が出てきてサンホワイトと混ざっていくだけでした。

ベタベタなサンホワイトが浸出液臭くなるというだけの結果となりました。

ただ、悪化はしなかったので良かったです。


〜プラスモイスト〜

湿潤療法の先生のブログで初めてプラスモイストという傷パッドの存在を知ることとなります。

プラスモイスト↓

浸出液をコントロールする。
大きなすりキズややけど、床ずれ、とびひなどの過剰な浸出液を吸収・排出して適度な湿潤状態に整える。

浸出液をコントロールする?!

この顔から出てくる無限の浸出液もコントロールしてくれるのだろうか…。

期待大!!

と思い、まずは一袋買ってみました。


プラスモイスト使用してみて

届いて、ビックリしました。思ったより分厚い!

この分厚さと曲げても戻ってしまう感じだと、曲線だらけの顔を覆うのは大変でした。

鼻の部分だけ切ったり、どうしても顔の浮いてしまう部分ができてしまったり…。

そんな感じでも頑張って顔中覆ってテープ周りに貼りまくって生活しました。

でもこれがすっっっごいストレスでした。

まず口が開けられない。食べるのに時間が2倍くらいかかる。噛むごとにテープが剥がれていく。浮いている部分が擦れて肌が痛い。などなど…。


後々知るのですが、プラスモイストって顔には適さなかったみたいです。

顔にはハイドロコロイドの方が良かったみたいです。


こんなストレスフルな生活を3日続け、一袋買ったプラスモイストが切れてしまったので、また5袋くらい大量買いしました。

そしてまたストレスフルな生活を続けますが、さすがに5日目辺りから限界になり、大量買いしてしまったプラスモイストは隅に置き、ハイドロコロイドを試してみることに。


〜ハイドロコロイド〜

ハイドロコロイド包帯というものを購入しました。

ハイドロコロイドは、滲出液にふれるとジェル状となり白く膨らみます。滲出液を吸収し、傷口を保護し、傷の回復を早めるという素材です。

こちらは伸縮性もあってキズパワーパッドと同じ感じなので自由自在に肌に貼ることができました。

ただ…粘着力が強力でした。

鼻は浸出液の量が多かったのですぐに3日くらいで白く膨らんできて勝手に剥がれるところも出てきたのですが、頬は浸出液の出るスピードがとてつもなく遅いため、肌にへばりついてしまいました。

強力にくっついているので剥がすときにまた肌を傷つけてしまうことになります。

そして鼻も剥がすときに多少くっついている部分を力を加えてはがしてしまったため、毛穴パックをしているかのようになってしまい、角栓が沢山抜けていました。

この行為を何回か繰り返したため、鼻の毛穴が大きくなってしまいました。しかも、黒ずみも酷くなってしまいました。

(この毛穴の開きと黒ずみは水洗顔で2ヶ月後の今にはもうほとんど目立たなくなっています。)


このハイドロコロイドは勝手に張り付いてくれているため生活していてストレスに感じることもなかったので1ヶ月くらいは様子を見てみました。

ですが、鼻はすぐに膨らんで変えて、またすぐ膨らんで変えて…を10回くらいは繰り返しました。

もし、傷が治ってくるならばこのハイドロコロイドを替える期間が伸びていっていいはずなのですが、期間は変わることがありませんでした。

1ヶ月間試して全く状況の変化が見られなかったため、諦めることになりました。




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今まで乾かす療法の瘡蓋を放置していても治らなかったため、その真逆である瘡蓋を作らせないという治療法にはかなりの期待を持っていたのですが、これまた治ることはなかったです。

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