東京トランスフォーム
少し前ですが、渋谷TSUTAYAでやっていた大友克洋セル画展へ。
ちょうど用事があったので、最終日に駆け込みで観ることができました。
子どもの頃、本屋さんで平積みになっていた『童夢』のコミックスを買いました。
SFと怖い話が大好きだったので、なんか、面白そう!と思って。
びっくりしました。
あまりにも絵がすごいから。それまで見たことのない線でした。アニメじゃないのに動いてるやん!と。
昭和の小学生の語彙力ではそう感じるのが精一杯でしたけど、圧倒されるほどの画力とはそういうことだと、後からわかるのでした。
そして連載が始まる『AKIRA』にのめり込んで、今に至ります。
絵が好きだから他の作品も読んでいたけれど『ショートピース』などは、当時は少し難しく感じました。
この時期(小学校高学年〜中学生)に出会って好きになった漫画や絵というのは他にも
上條淳士、藤原カムイ、桂正和、美樹本晴彦…
とても語り尽くせないくらいすごい人の作品ばかり。
リアルタイムに見ていた子ども時代は贅沢だったな、って思います。
でも今は、新しい作品と同時に過去の作品も、生まれ直した全集で集めてじっくり読むことができる。
こうして貴重なセル画も見られるし、音楽や映像はリミックスやリマスターで楽しむことができる…
時間が経ったからこその幸せもあります。
ちなみに渋谷はすっかり変わっていて、目が回りそうでした。建物どころか道も新しくなっていたり(前に来たのはオリンピックのだいぶ前)、
街自体が違う生き物になったかのよう。
けど、自分がまだ、スクランブル交差点を(一応は)スイスイ渡れることに少しほっとしました。