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Vantage Trading(Vantage FX)の評判や特徴を解説
Vantage Trading(ヴァンテージ)の紹介記事は、旧VantageやVantage Marketsをベースにした内容のものが多く見られますが、Vantage Tradingとは全くの別物です。
この記事は巷に出回っている記事に対して否定的な内容も含まれているため、やや不安な印象を持たれるかもしれませんが、Vantage Tradingを危険な業者と認定しているわけではありません。
2019年に日本市場のプロジェクトディレクターに就任したLeonardo氏が健在であることや、FXGTやXMから人材移籍していること、グループ企業を増やして続々と勢力を拡大していることなど、ポジティブとも言える一面も見られます。
本記事では、Vantage Tradingの良い点だけでなく、悪い点も含めて公平なスタンスで解説します。
Vantage Trading(Vantage FX)の基本情報
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Vantage Tradingの会社情報
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、豪州の4大ブローカーと言われるVantageの名を冠したFX業者です。
Vantage自体は2009年に設立し、FCAやASICの厳格なライセンスを持つ巨大なFX業者ですが、日本に展開する「Vantage Trading」は何らかの関連性はあるものの、Vantage本体は経営にノータッチという情報もあり、念のため資本関係は別物と考えておいたほうがよさそうです。
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline \text{会社名} & \text{Vantage Prime Trading Limited} \\
\hline \text{設立} & 2023年 \\
\hline \text{金融ライセンス} & 公表なし \\
\hline \text{登記住所} & 10 Manoel Street , Castries , St.Lucia \\
\hline \end{array}
$$
まず、取得ライセンスをVFSC(バヌアツ金融サービス委員会)と紹介している多くの記事は、現時点で開示されている情報を見る限り誤りだと言えるでしょう。なぜなら、Vantage Tradingは住所をSaint Luciaと公開しているからです。
通常は、金融ライセンスの登録に使用した住所を公開するため、住所をSaint Luciaと公開しているVantage Tradingは、VFSCを持っていない、または何らかの理由で現在公開できないと判断できます。
ただし、Vantage Trading自身はVFSCで運営していると公言していません。紹介者がVFSCを持っていると憶測で書いているだけなので、Vantage Tradingが悪質かというと、そうとも言えないところです。
また、Vantage Tradingからは「VFSCの公表は名称変更のため手続きに時間がかかる」との報告も受けているため、VFSCライセンスを失効したとも断定できません。
【VantageFXからVantage Tradingへ】
Vantage Tradingは、もともとVantageFXとして2020年に日本市場に進出しましたが、金融庁の圧力によって進出直後に撤退を余儀なくされました。その後、2022年に「Vantage」という名前で再度日本市場に参入し、2024年には「Vantage Trading」としてリブランディングを行い現在に至っています。
Vantage Tradingの基本スペック
Vantage Trading(ヴァンテージ)の取引口座は「STP」「ECN」「Premium」の3種類です。
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|} \hline \text{項目} & \text{Standard STP口座} & \text{RAW ECN口座} & \text{Premium口座} \\
\hline \text{注文方式} & STP& ECN& STP\\
\hline \text{取引ツール} & MT4/MT5& MT4/MT5& MT4 \\
\hline \text{最大レバレッジ} & 1,000倍& 1,000倍& 2,000倍 \\
\hline \text{初回最低入金額} & 50USD& 50USD&3,000USD\\
\hline \text{取扱い銘柄数} & 1,045銘柄& 1,045銘柄& 327銘柄 \\
\hline \text{マージンコール} & 40%& 40%& 30% \\
\hline \text{ロスカット水準} & 20%& 20%& 0% \\
\hline \text{取引手数料} & なし& 片道3USD&なし \\
\hline \text{ゼロカット} & あり& あり& あり \\
\hline \end{array}
$$
スペック的には標準的で可もなく不可もなくといった内容ですが、入金ボーナスを活用できることと、他社と比較して非常にスプレッドが狭いことがVantage Tradingの強みです。
【マークアップに注意】
Vantage系列の海外FX業者は、IBパートナーが自由にマークアップ(スプレッド上乗せ)を設定することができます。中には1pips以上マークアップするIBパートナーも居るため、キャッシュバックサイトやコピートレード配信者には特に注意してください。
このサイトのリンクはすべてマークアップなしに設定しております。
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Vantage Trading(Vantage FX)の安全性・信頼性
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全3種類の金融ライセンスを保有している?
Vantage Trading(ヴァンテージ)によると、同社はセントルシア、VFSC(バヌアツ金融サービス委員会)、FSC(南アフリカ金融サービス委員会)のライセンスを保持しているようです。
そのうち、セントルシアのライセンスは確認が取れていない(ビジネスライセンスの可能性がある)ため、金融ライセンスといえるのか定かではありません。
また、Vantage Tradingに対してなぜ金融ライセンスを公表しないのかと問うと、「ブランド名を変更したため登録内容の変更に時間を要している。」とのことでした。
ライセンスのフェイク情報を記載しない点は評価できますが、経営基盤の盤石さを示すためにも、早急に公開できる金融ライセンスの準備をしてほしいところです。
9割が日本国内からのアクセス
Vantage Trading(ヴァンテージ)へのアクセスは、およそ93%が日本国内からのものです。このことから、Vantage Tradingは日本市場に特化したWebサイトであることが分かります。
日本市場をターゲットにした業者は詐欺業者というイメージが定着しがちですが、Vantage Tradingは他国にも展開しているVT MarketsやStarTrader、PU Primeなどと関連性が見られるため、これだけでは悪質なFX業者だと言い切れません。
むしろ、グループ全体を見るとそれぞれ信頼性の高い金融ライセンスを保持していることや、Financial Commissionに加盟していることから、信頼性の高いFX業者とすら言えます。
Vantage Tradingの資本力は確か
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、様々なグループ企業を持っています。
その多くはVantage Tradingが中心となって立ち上げられたもので、プロモーション内容や口座仕様など、多くのサービス内容が酷似しています。
最近では、StarTraderが日本市場に進出したばかりです。Vantageグループの海外FXの業者は数が多いため、グループ全体の資金力に関してはかなり潤沢なのではと推察できます。
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Vantage Trading(Vantage FX)の良い評判|メリットを解説
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入金ボーナスを利用できる
Vantage Trading(ヴァンテージ)は常時入金ボーナスを利用して取引が可能です。ボーナス割合は期間により様々で、時には120%の豪華な入金ボーナスを実施することもあります。
もちろん、入金ボーナスはクッション機能のあるタイプですので、取引の心強い味方として活用することが可能です。
現在は2024年4月から120%入金ボーナスを実施しています。終了日が定められていないため、突然終了することも考えられますので、お早めにご参加ください。
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期間限定で口座開設ボーナスも
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、期間限定で口座開設ボーナスを実施しています。
現在は、2024年4月1日より開始した15,000円の口座開設ボーナスを提供中で、同時開催の最大120%の入金ボーナスと併用することができます。
口座開設ボーナスは資金面のリスクを負わずに利益を狙えるため、受け取らない理由はありません。
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CFD銘柄のスプレッドが狭い
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、XAUUSDやBTCUSDなどのCFD銘柄を狭いスプレッドで取引可能です。
$$
\begin{array}{|c|c|c|c|c|} \hline \text{銘柄} & \text{Vantage/ECN}& \text{XM/KIWAMI}& \text{HFM/Pro}& \text{FXGT/Pro} \\
\hline \text{USDJPY} & 1.1pips & 1.3pips & 0.9pips &1.3pips\\
\hline \text{EURUSD} & 0.7pips & 1.1pips & 0.8pips&0.8pips\\
\hline \text{EURJPY} & 1.2pips & 2.5pips & 0.7pips&1.5pips\\
\hline \text{GBPUSD} & 0.8pips & 1.4pips & 0.6pips& 0.8pips \\
\hline \text{GBPJPY} & 1.6pips & 3.0pips & 0.8pips & 1.7pips \\
\hline \text{AUDUSD} & 0.9pips& 1.7pips & 0.6pips& 0.8pips \\
\hline \text{AUDJPY} & 1.2pips& 2.4pips & 2.0pips& 1.9pips \\
\hline \text{XAUUSD} & 1.3pips & 2.1pips & 1.6pips& 3.0pips \\
\hline \text{BTCUSD} & 18.2usd& 75.3usd & 38.4usd& 67.5usd \\
\hline \end{array}
$$
他社との差が特に顕著なのは、BTCUSDやXAUUSDなどのCFDペアでした。USDJPYやEURUSD、GBPUSDなど多くのペアで海外FX業者としては比較的優秀な数値を観測できているため、スプレッドに関しては安心できそうです。
仮想通貨のスワップポイントが良心的
仮想通貨の取引ペアは、ブローカーによって極端なマイナススワップが設定されていることも少なくありません。
Vantage Trading(ヴァンテージ)のBTCUSDは2024年11月時点、ロングスワップが-7ポイント、ショートの場合はスワップゼロとかなり良心的な数値に設定されています。
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もちろん、市場の状況によってスワップは変動するため日々の確認は必要ですが、他社よりも長期保有しやすいこともVantage Tradingのメリットです。
取扱銘柄が豊富|日本株の取引も
Vantage Trading(ヴァンテージ)では80種類の日本株を取引できます。700種類以上の海外個別株も網羅されており、それぞれの市場時間で取引が可能です。
Vantage Tradingの株式CFDは他社と比較してスプレッドが狭いため、国内で信用売買をしている短期トレーダーにとっても魅力的な取引商品です。
仮想通貨関連のETFが充実している
Vantage Trading(ヴァンテージ)は海外FX業者にしては珍しく、GrayScale(GBTC)やBitwiseなど、仮想通貨関連のETFが充実しています。
仮想通貨と異なり24時間365日取引できるわけではありませんが、スワップが発生しないことや最大1,000倍のレバレッジで取引可能なことから、ETFならではのメリットも存在しています。
仮想通貨に長期的な投資を行いたい場合、これらのETFは重宝するかもしれません。
ストップレベルがゼロ
Vantage Trading(ヴァンテージ)では煩わしいストップレベルが設定されていないため、短期取引やタイトな取引でも快適に行えます。
近年、徐々に廃止されつつあるストップレベルですが、HFMやFXGTなどでは現在でもストップレベルありの環境下で取引しなければなりません。
それに比べてVantage Tradingはユーザーに配慮した優れた取引条件を提示していると言えるでしょう。
レバレッジ制限が緩い
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、海外FX業者の中で比較するとかなりレバレッジ制限が緩い部類です。
$$
\begin{array}{|c|c|} \hline \text{口座資金} & \text{制限レバレッジ} \\
\hline \text{10,000ドル~19,999ドル} & 最大1,000倍 \\
\hline \text{20,000ドル以上} & 最大500倍 \\
\hline \end{array}
$$
STP口座やECN口座、プレミアム口座いずれも口座資金が20,000ドルに達するまで1,000倍のレバレッジを使い続けることが可能です。
プレミアム口座はロスカット水準0%
Vantage Trading(ヴァンテージ)のプレミアム口座は、初回入金額3,000ドル(30万円)で利用可能な最上位に位置する口座タイプです。最大2,000倍のレバレッジとロスカット水準0%を組み合わせて、ハイリスクハイリターンな取引が可能です。
プレミアム口座で利用できる取引プラットフォームはMT4に限定されてしまいますが、Vantage Tradingで最も優れた口座タイプのため、一度試してみる価値はあるでしょう。
200ドルの入金でProTraderが使える
ProTraderとは、Vantage Trading(ヴァンテージ)が提供するTradingviewを組み込んだ取引プラットフォームです。Vantage Tradingに200ドル以上の資金を入金すると、ProTraderが利用可能になります。
ProTraderはTradingviewのチャートを利用したプラットフォームのため、無数のインジケーターや様々なチャートレイアウトでの分析が可能です。
さらに、ProTraderではテクニカル分析やファンダメンタルズによる分析を含む、おすすめ戦略アイデアの紹介や、35,000以上の取引可能な資産に関する最新のニュースやメディアコンテンツを配信するマーケットバズなど、高度な分析ツールを使用できます。
Vantage Tradingリワードで様々な特典と交換できる
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、Vポイントを貯めることで様々な景品と交換可能です。
利益ブースターバウチャーや、損失保護バウチャーなど明らかにB-Bookと思われるような特典ですが、中には現金キャッシュバックも含まれているため、取引コストの圧縮にも利用できます。
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Vantage Trading(Vantage FX)の悪い評判|デメリットを解説
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透明性に関しては疑問
Vantage Trading(ヴァンテージ)は、金融ライセンスがまだ開示されていないことや、本家Vantageとの資本関係が不明なことから透明性に関してはやや疑念が持たれます。
グループとしての資金力は確かにあるのですが、日本人の傾向としてブローカー選びには情報の透明性を重視するため、不安要素のほうが大きく感じるでしょう。
しかし、無名のブローカーよりは、資金力のあるVantage Tradingのほうが安全です。加えて、Vantage Tradingは信頼性の高いブローカーと同じ人間が仕切っているため、トラブルに繋がる可能性は低いと見ています。
NDD環境ではない
Vantage Trading(ヴァンテージ)の提供する最大2,000倍のレバレッジや0%のロスカット水準、そして入金ボーナスや多様なVポイント景品を見ると、純粋なA-Bookとはとても思えません。
しかし、そもそも日本人が好んで使うFX業者はB-Book業者がほとんどですから、特に今更敬遠する理由でもないかもしれません。
入金しないと表示されない出金手段がある
Vantage Trading(ヴァンテージ)の入手出金手段は、国内銀行送金、仮想通貨、bitwallet、クレジットカードの4種類で、いずれも5,000円から入金することが可能です。
ただし、出金する際は、入金実績のある手段しか選択できません。(銀行送金を除く)
仮想通貨、birwallet出金を行いたい方は、少額でもいいので入金実績を作りましょう。
Vantage Trading(Vantage FX)の口座開設方法・ログイン方法
Vantage Tradingの口座開設方法
まずは、以下のリンクからVantage Trading(ヴァンテージ)の口座開設ページへアクセスしましょう。
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メールアドレスを入力して認証コードを送信します。届いた認証コードを入力し、パスワードを設定して口座開設へ進みます。
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次に、取引口座の開設を行います。希望する取引プラットフォームをMT4/MT5から選択し、口座タイプと口座のベース通貨を選びましょう。
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ID認証(本人確認書類の提出)とPOA認証(住所確認書類の提出)を行い、Vantage Tradingによる確認を終えると口座開設の完了です。
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詳しい口座開設方法は、以下の記事で解説していますのでぜひご活用ください。
Vantage Tradingのログイン方法
Vantage Trading(ヴァンテージ)へのログインは、TOPページ右上の「ログイン」ボタンから行います。
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ログインページに遷移したら、口座開設時に使用したメールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」をクリックしましょう。

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Vantage Trading(Vantage FX)の入金方法・出金方法
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Vantage Tradingの入金方法
Vantage Trading(ヴァンテージ)で利用できる入金方法は4種類です。いずれの決済手段でも、Vantage Tradingに着金次第、即時反映します。
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline \text{決済手段} & \text{最低入金額}& \text{所要時間} \\
\hline \text{仮想通貨} & 5,000円& 即時 \\
\hline \text{国内銀行送金} & 5,000円& 即時 \\
\hline \text{bitwallet} & 5,000円& 即時 \\
\hline \text{クレジットカード} & 5,000円& 即時 \\
\hline \end{array}
$$
入金時のスピードはどの手段を選択しても高速ですが、出金時は着金までの時間が大きく異なります。できるだけ迅速な出金を行いたい場合は、仮想通貨やbitwalletを選択しましょう。
Vantage Tradingの出金方法
出金手段も入金手段と同じく4種類で、どの手段でも5,000円から出金が可能です。
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline \text{決済手段} & \text{最低出金額}& \text{所要時間} \\
\hline \text{仮想通貨} & 5,000円& 即時~2営業日 \\
\hline \text{国内銀行送金} & 5,000円& 1~3営業日 \\
\hline \text{bitwallet} & 5,000円& 即時~2営業日 \\
\hline \text{クレジットカード} & 5,000円& 即時~2営業日 \\
\hline \end{array}
$$
仮想通貨は休日でも出金が行われることを確認済みです。銀行送金は決済代行業者に依存するため、時間がかかる場合があります。
bitwalletは仮想通貨と同じスピード感で出金可能ですが、bitwalletからの出金にさらに数営業日かかるため、あまりおすすめしません。
クレジットカード出金はチャージバックで返金が行われるため、着金までの時間はカード会社によって異なります。
上記の理由から、このnoteでは仮想通貨での入出金をおすすめします。
Vantage Trading(Vantage FX)の評判や特徴まとめ
Vantage Trading(ヴァンテージ)は潤沢な資金を持つ企業であるものの、非公開の金融ライセンスがネックとなり、ネガティブな印象を持たれがちです。
それでも、グループ企業の多くがFinancial Commissionに加盟し、堅実なサービスを提供していることから、Vantage Tradingが悪質なサービスを提供する可能性は低いと見られます。
スプレッドやスワップは他社と比較してもかなり優秀なので、まずは口座開設ボーナスや入金ボーナスを活用して、使用感を試してみてはいかがでしょうか。