2019/06/14-執着
わたしの本棚のあるところが、わたしの帰るところだ。場の属人性はあまり寄与しない。わたしの本棚のあるところが、わたしの帰るところだ。
迷子になってしまってずいぶん経った気がするし、あっという間な気もする。
14ミリにまで拡張した右耳の穴はあっという間に縮んで、左耳の千切れたのは戻らない。可塑と、不可逆。執拗に黒く刺し潰した肌はもうなめらかだ。可塑と不可逆。
もう二ヶ月もタートルネックしか着ていないから、夏らしい服なんて見当もつかない。生きていくのに最低限のものはわかるけれど、なにがわたしを守りなにがわたしをうるおすかは、わからない。なんたる無防備だろう。海に行かなくてはいけないということしか。
執着のなにがわるいって言うの。
本を借りるのが苦手です。本を買います。