2019/04/14

主義主張や論点論旨結論などを含む文章の羅列を生み出すこと能いませんでした事実を先に書いておきます。可読性を排除しました。

今夜については。あるいはここ幾晩かについては。自己肯定が足りない。根拠というより材料が足りない、あるいはそれをさばく包丁が、包丁をあつかう腕が、ない。読書体験へ没入するだけの胆力がない。勉強するだけの脳の非摩擦力がない。仕事をするだけの運動エネルギーがない。上滑りする思考を止めるすべがない。上滑りする思考がある。反作用がある。摩擦がある。無気力がある。斯様に反転は意味をもたらさなかった。泣き縋る相手がいない。祈る神がいない。自分を原点Oに置いたとき、Y軸正方向に何も見つけられない。X軸上やY軸負方向には、いくらかの友人やその他があるのが見える。いまのわたしではZ座標、形而上へもゆけない。脳を落とす錠剤もない。生活リズムもない。明日の予定もない。眠る理由も眠れる根拠もない。議題もない。居るべき部屋も帰るべき場所もない。居る理由も居ない理由も、帰るべき理由も帰るべきでない理由もない。乗る電車もタクシーも、行き先もない。現在位置を知らずしてどこにも行けない。状況を知らずして改善もできない。自分へ処方箋が出せない。手元には何千とおんがくがあるはずなのに、何も流さない。手元にはいくらと本があるのに、何も読まない。完全犯罪がしたかっただけ。共犯者が欲しかっただけ。単独犯の心許なさなんてあんまり理解される向きにない。そもそも犯行計画が、動機が、目的がない。鼾のおとがあるいは睡眠薬のシートに増えた穴がわたしを拒絶する。拒絶されて感じる。そんなのは認知の問題であって実際と一致すると安易に帰結できるものではないが、それでも認知とはこの視界においてはクオリアに似る。違うことはわかっているけれど、同じこともある。他人の言いがかりにクリティカルに傷ついて初めて装備の甘さを知る。フェータルな打撃を受けてはじめて信じていたことを理解する。わたしは被害者をやれない。信条として。せめても悲劇の加害者までがいいところだ。より醜悪であっても。信条として。さいきん、すぐ、「もういい」と思う。それはノータイムで口からも出る。かなり危険な兆候だということだけは知っているけれど、どこへ修正すべきかもわからない。いかに修正すべきかもわからない。What,Why,How.閉め切った部屋の外を夜が滑り落ちていく恐怖。喉と胃にたまる薄い吐き気の輪郭が無理やり流し込んだ甘口のカレーライスによるものではないとわかっている。フルクローズのコルセットによるものでもないともわかっている。痩せさらばえてしまいたい。いつかどこかで境界線を踏み越えてゼロになることは不可能。漸近線の夢想。拒絶されたわけじゃない、受容されていないだけで。たったそれだけで夜が超えられない自分の脆弱をほとんど忘れるほどにずいぶん遠くまで歩いた、というのに、まだここにいたんだな。何周してもカルマが巡るのなら。わたしは来世のことを信じていない。前世はあったのに。

本を借りるのが苦手です。本を買います。