（オーダー）スーツの「ラペル」って何？

オーダースーツ関係って、横文字が何かと多いですよね。
結論から言うと、ラペルとは衿（えり）のことです。
ジャケットの上衿「カラー」に対し、下衿部分のことを「ラペル」と言います。それでは続いてラペルの種類についてです。

ノッチドラペル

既製のスーツに最も多い標準的なラペルで、よく見かけるのはこちらです。
あらゆるシーンに対応可能な万能型です。

セミノッチドラペル

ノッチと比べ、切れ目が少しだけ上向きついているので、上衿と下衿の開く角度が狭くなります。

ピークドラペル

剣先が上を向いて尖っており、フォーマルスーツやダブルスーツでは主流です。華やかさや力強さがあるので、個性を出したい場合におすすめです。

セミピークドラペル

ピークドラペルの下衿が水平に近い程度でカットされたラペルになります。ピークドラペルほど尖っていないので、優しい印象になります。フォーマルスーツでもビジネススーツでも使用できる万能型です。

ショールカラー

余談ですが、タキシードなどに用いられる衿も存在します。
タキシードにおいて、ショールカラーを用いるとアメリカ風、ピークドラペルを用いるとヨーロッパ風と言われています。

結局は好みと、着用シーン次第なのですが、色々と種類があって実際にオーダーするときには悩んでしまうこともあるかと思います。そんなときは着用シーンや伝えたい印象などをテーラーにお話ししていただき、提案してもらうとよいかもしれません。

ラペルの幅

オーダースーツではラペルの幅も変更が可能です。
最大幅が９cm以上もありクラシックな印象を与えるワイドラペルや、最大幅が8cm未満でスタイリッシュな印象のナローラペルなど、お好みによって、または見せたい印象によってお選びいただけます。
ちなみにワイドラペルとナローラペルの中間の幅が標準的な幅になります。

他にもまだラペルの種類はあるのですが、今回はオーソドックスなパターンをご紹介しました。衿だけとって見ても、オーダースーツの醍醐味を感じられると思います！