見出し画像

赦す、許すとは

こんばんは。fleurs de voyageのlouis(ルイ)です。

先日、TBSの報道番組で、ノルウェーの刑務所特集を観ました。
ノルウェーの刑務所は、とても自由な環境で有名です。以前にもそのような内容の番組を観たことがありました。
犯罪者の更生プログラムが充実していて、刑が終了後、社会復帰するための、カリキュラムがとても充実しています。

一方で、被害者や、その家族はどう思っているのだろう?
以前、ノルウェーの刑務所の特集番組を観た時は、被害者の方々の話がされていなく、気になったのです。

先日の番組内では、被害者のご家族のインタビューもありました。

今から12年前、ウトヤ島で、77人も殺害をした事件がありました。
逮捕されたのは、当時32歳だった、ブレイビク受刑者。
今も服役中ですが、罪を反省しないどころか、今でも殺人をした自分を、正当化している為、ノルウェーの世論も、厳罰化をすべきなのでは?と事件直後は意見が上がったそうです。

然し、昨年の7月の追悼式に、ストーレー首相は、こう話されました。
受刑者の人権だけでなく、公共の安全のためにも自分を管理できる人を出所させる必要があります。『憎しみより愛』『オープンな社会』『民主主義』はこれからも大切です」と
これまで、寛容な処遇や社会のあり方が成果を挙げてきたそうです。ストーレ首相は、ブレイビク受刑者の存在で、それを変えることはないと断言しました。
事件の被害者は今、どう思っているのか。事件の生存者は、ノルウェーが寛容さを失ってしまえば、それはブレイビク受刑者が望む社会になってしまうと、話されています。

では、どうやって犯罪者を更生されているのでしょうか?

それは、ノルウェーで取り入れられている「修復的司法」という仕組みです。
加害者と被害者が直接話し合うことで、加害者の更生と被害者の回復を目指す考え方だそう。
ある受刑者は、この司法制度を体験し、罪の重さを痛感するようになり、初めて謝罪をします。
そのことで、被害者の家族は「赦す」という言葉を口にしました。
その言葉から、犯罪者は、二度と過ちを犯さないと決め、更生に向けて努力していると話していました。

赦すとは、過失や過ちを責めないという意味です。
こういう状況下にいてしまった時、被害者や、ご家族から口にする「赦す」という言葉。とても重みがあります。

ノルウェーも、昔は罪や罰則を重くしていたそうです。ところが犯罪者は減らない。そこで、「修復的司法」を取り入れ、憎しみより愛を持つ社会を作ることで、再犯率が減っていったそうです。

私は、この番組を見て、自分が自分に対しての「許す心」も、愛や平和につながると感じました。
例えば、学校の試験勉強を沢山し、結果があまり良くなかったとします。
あ、なんでもっと勉強しなかったのだろう、、
遊んでいたから、良い成績を取れなかったんだ。
怠けていたから悪い、、などなど。
責め続ける自分。

成績はあまり良くなかったけど、次の試験で良い成績取ればいいじゃん。
それに頑張ったよね。
やるだけはやったんだし。
許す自分。

許す自分を想像すると、身体が緩むし、自分を素直に肯定出来ますよね。

許すは、否定するのではなく、受け入れることだなと感じます。

難しい社会テーマでしたが、自分に置き換え、とても考えさせられました。

愛を持ち、許す心を持つことで、自分や自分の周りが、平和なるよう、心がけていきたいと思っています。

……………………………………………………………………………………………………………………

ホームページリニューアルの為、只今工事中
それまで、セッションの問い合わせ、お申込は、下記のメールへお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?