TRPGは楽しい
はじめに
私事すぎますが、年末にTRPGシナリオ「VOID」を通過しました。
正直…かなり楽しかった。
「無職だったら一生やってた…」と思うくらいにはTRPGにハマり、行きたいシナリオが無限に出てくる。クソッ勉強がなければ…!!!!
ただ、私は以前回したシナリオでは「そこまで…」と今の様にのめりこんではいなかったんです。
その上、TRPGはかなり気を遣うゲームといった印象もありました。何人もの人と同時にプレイするのだから当たり前ですが、トラブルの絶えない界隈、という感じに思っていて、VOIDも開始前日までは正直気乗りはしない…というところまで感じていました。
どうしてそう感じてしまったのか、それがどのような結果を経て「TRPGは楽しい」に変わったのか、新しく始めるにはどういった心持ちがあればいいのか、等を初心者の目線ながら書いてみようと思います。
TRPGデビューを迷っている方に是非一度読んでいただきたいです。
楽しい卓にするには
①時間を守る
複数人とプレイするゲームだから至極当たり前ですが、これができるだけで本当にスムーズに卓が進む印象です。その上、場の雰囲気も崩れない。
私が初めて回ったシナリオは「ウミガメのスープ」でした。全員知り合いでPL四人とKP二人で行ったはず。
シナリオ自体はとても面白かったんですが、PL(キャラクターを作って動かす人)の一人が一時間以上の寝坊をしたことを、今でも覚えています。
全員が初回だったということで、キャラクターシートを作るところから始まったからか、一時間の遅れは想像以上に響きました。
遅れてきた本人も間が悪そうにしていて、やはりなんとなくもや…とした雰囲気は拭いきれず…それほどまでに、遅刻は周りに影響を与えます。
だからこそ、プレイ前日は必ず寝よう!遅くまで起きているのも自由ですが、必ず集合時間五分前には机にいると安心だと思います。
②シナリオ選びは慎重に
初心者の目線ではありますが、TRPGのシナリオはざっくりと分けて二つに分類できると思います。それは神話生物ががっつり登場する、オーソドックスなクトゥルフ神話TRPGシナリオ。もう一つはVOIDのような、探索者達の物語に重きを置いたエモーショナルなシナリオ。
自分はどちらのシナリオを回りたいのか理解しておくと、よりTRPGを楽しめるのかな~と感じました。
私はよくTwitterで流れてくるような後者のシナリオを回したかったため、最初に回した「ウミガメのスープ」は少し好みのゾーンから外れていたと言えます。
最初はオーソドックスなものをやるべき!という言説は確かに一理ある…。それでも、初回の印象は後々とても大きいものになりますから、自分の行きたいシナリオはよく吟味すると良いと思います。
正直、これよりも次点で話すKPとPLは知り合いにお願いする、という方が重要な感じ。
③KPとPLは知り合いの方がいい
始めて…というより、TRPGに慣れるまでは一番大事なポイントだと言えるでしょう。この点の重要さは初心者でもひしひしと感じました。私が回った二回どちらも、全員が一度話したことのある人達で回してもらいました。
というより、TRPGは本当にほんとうに他人とのコミュニケーション能力を求められるゲームですので、初対面の人と回るのは相当な難易度になると思います。私はそこまでコミュ強でもなかったため…。
基本的にTRPGはボイセ(ボイスセッション)での進行が基本かと思います。面と向かってできるならお互いが話し始めるタイミング等も分かりやすいですが、インターネット上だとそうもいきません。
余程仲の良い友達ならば話は別ですが、初対面の人間とオンライン上で空気読みをするのはかなり難しいですよね。ただでさえ慣れていないTRPGをしながら…と考えると、気が遠くなりそうです。
(実際、私もプレイ中知り合いのPLと話し始めるタイミングが被ることは何度もありました)
そういったトラブルを避けるだけでなく、お互いの好みを知っているという点からも、KPとPLは知り合いにお願いした方が失敗しないかと。
仮に初対面の人とする場合は、事前によくよくコミュニケーションを取って、人柄や好みを知っておくとより楽しくプレイできるんじゃないでしょうか。
またどんなときでも言えることかとは思いますが、受け身のコミュニケーションより積極的に話す方が、場の雰囲気を本当に明るくします!
必ずキャラになりきるRP(ロールプレイ)をしながら話す必要はありません。ただ「このシーンいい!」とか、「PL的にはこう考えてるけど~」とか話すだけで「ゲームに参加してくれている!」という印象が全員に伝わってより盛り上がりやすくなります。
余談ではありますが、自陣のVOIDで一番盛り上がった場面は感動的なロールプレイでもなく、NPCのお酒の強さを話しているときでした。自分たちのキャラクターの話ですらありません。
こういう何でもない会話が出たのも、場に参加している全員が積極的に話したからこそだと思いますので、普段あまり話さない方も是非!
ハードルが高ければ、誰かの話に同調するところからでも大丈夫です。全く話さないより、何かしら声を出している方が受け手の印象は変わりますし、他の方の話に耳を傾ける素敵な機会になると思います。
④是非立ち絵を描いてもらおう
TRPGの探索者は、立ち絵がなくても作れます。
ただ、出来るならば立ち絵を描く(誰かにお願いする)と本当にセッションの楽しさが倍増すると感じました!
単純に探索者に愛着が湧く、というのは勿論なんですがビジュアル面での共通点があることでシナリオに深みが増したり、共通の話題が増えるという利点があるからです。
この機会に絵に挑戦することも素敵ですが、自分じゃとても…という方は他の方に依頼する、というのも一つの選択肢としてお勧めです!
実際、TRPGの立ち絵依頼を募集している方はかなり見かけますし、もし普段からTRPGをしているような方のskebでお願いしてみるのも一つの手だと思います。
初心者に向けて TRPGはこわくない
さて、ここまでは卓を楽しむためにあると助かるものを書いてきましたが、ここからは実際にTRPGに参加して出てくるであろう悩みや不安について、同じ目線でお話していこうと思います。
Q.RP(ロールプレイ)って必須?お芝居とか寸劇とか得意じゃない…
A.なくてもいい!キャラクターがどう動くかを話すだけでOK
勿論、RPが必須になる場面やあると嬉しいときは沢山あります。Twitterで流れてくるようなエモシ(エモーショナルが強めのシナリオ)ではだいたい求められる印象。
ただ、セリフを考えるのが苦手だったり、言葉に乗せたい感情を全部乗せられるほど演技上手くないよ~~!という方もいると思います。
KPとPLの雰囲気にもよりけりですが、「このキャラはこういう感情でこういう行動をします」みたいなものでも全然大丈夫だと感じました!
出来るに越したことはないけれど、恥ずかしかったり難しく感じたら事前にKPに相談しておくとスムーズにセッションが進むと思います。
Q.長いシナリオって休めなさそうで不安…最初に選ばない方がいい?
A.休み時間はある!ただ初めてで長時間シナリオはおすすめはしない
本当にダイスの振り方も分からない!という状態で長時間のシナリオに行くのはお勧めできませんが、セッションを楽しむ気合いがあるのならば大丈夫だと思います。(現に私も二回目の卓でVOIDを回りました)
Q.ルールブックって買ったほうが良い?ちょっと高いから手を出しにくい…
A.私はまだ買ってない!継続して楽しむなら必要かも
これも悩む問題ですよね。一応KPは必須(シナリオを回す上で判断する場所が多いため)でPLは任意(あると嬉しい)らしいです。
私はまだ買っていませんが、特段無くてすごく困った!って場面は今のところありませんでした。
ただ、継続してTRPGを楽しみたい!という場合は一冊持っていた方がよさそうみたいですね…。私も今後回りたいと思っているため、どこかで機会を見つけて購入する予定です。
さいごに
VOIDで脳を焼かれ、TRPGの沼に足を踏み入れた初心者の目線で、まだ始めていない未来のTRPGプレイヤーに向けた記事を書いてみました。
敷居が高いゲームと思っていたんですが、始めて見れば意外にも肩肘張らずに楽しめる良いゲームだと感じました。
この記事が、TRPGを始める最初の一歩のひとつになれば幸いです。
そして皆VOIDをやって赤星透也に沼ろう。
夜星でした。