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Jorma Ethernet Reference for Hi-Fi audio Ethernet cable

連投で表題のオーディオ用Ethernetケーブルのレビューです。

今回は購入ではなく、先日shinさんが比較のために持参してくださり試聴の機会を作ることが出来たので、将来買う際の参考にnoteへ残しておこうと思います。

Outline

Jorma Designはスウェーデンにあるハイエンドオーディオケーブルメーカーです。2001年にJorma Koskiにより設立、2016年にはMartenが彼の哲学を引き継ぎ生産を続けています。国内ではAC Landaと呼ばれる電源ケーブルをはじめ、Origo、Prime、Statementシリーズのインターコネクト、スピーカケーブルで数多くのファンを魅了しています。

Jormaのハイスピード(2,000 MHz)Ethernetケーブルは導体に8N(99.999999%)の無酸素銅を使い、内部および外部の干渉を容易に処理します。非常に良いクロストークは、ケーブルとツイストペア両方のシールド間の干渉を発生しません。このケーブルは、長いケーブルでも信号の劣化やPoE(Power over Ethernet)の電圧低下がなく、低減衰を実現しています。すべての信号が同時に出力されるため、完璧なタイミングが得られます。非常に低いジッターにより、他の追随を許さない確かな高速転送を提供します。

価格は20万におさまるくらいのようです。

Product appearance:

外側は黒いのメッシュがかかっており、その内側には金色のアクセントが入っています。ケーブルはsiltech、ansuzと比べると最も細いです。

RJ45プラグにはSilstechやansuzと同様にTelegartnerのMFP8が使われています。これはインピーダンスマッチングが取れた業界最高峰のプラグとして認知されています。

プラグの片方にはシリアル、製品名、方向性を記したアクセサリーを収縮チューブでカバーしています。

Sound Impressions:

Natural and atmospheric sounds

siltechやansuzのようなファーストインパクトを感じさせるような凄みは感じさせません。しかし、聴けば聴くほど趣深く、味わいのある音に感じられます。私は以前AC Landa CUという電源ケーブルを使っていましたが、この時感じた音の印象に近いです。音楽に寄り添って決して主張せず邪魔をしてきません。ある意味自然な音と言えます。


Fascinating texture

私の中ではこの要素が最も印象深く残っています。それはsiltechやansuzでは感じることが出来ません。特にバラードな女性ボーカルを聴いた際顕著に現れます。艷やかさとは異なる透明度の高いながらも魅了される質感です。滑らかながらも芯や厚みもあり、甘さ(≠緩さ、曖昧さ)を感じさせます。様々なEthernetケーブルを聴いてきた中でも稀な存在であると思います。


Extensive sound staging

これはJorma製品に共通して言えることですが、横方向、奥行き方向にサウンドステージの展開が広いです。siltechやansuzよりもそれは広く表現されていると思います。その反面、音像の輪郭や低音楽器の輪郭をビシッと出すことはありませんが、曖昧でぼやけた音にはなりません。この辺は非常にバランスよく出来ていると思います。音の情報で練り上げられた広大なサウンドステージというよりは、余韻を上手く組み合わせた表現かと思います。低音の重みや深みはansuzやsiltechと比べても優れています。上下のレンジ感は他の2メーカーと比べるとどうしても狭く感じますが、そこを悪目立ちしないように聴こえます。


Realistic Acoustic Instruments

特にアコースティックな楽器の表現が優れています。アコギの胴鳴りや適度な粗さ、バイオリンのしなやかで倍音たっぷりな部分をしっかり感じられます。その反面、キレやヌケ感を伴う楽器の表現は弱いと感じました。また打ち込みとの相性はそこまで良いわけではなく、どこか嘘っぽい楽器に聴こえました。


Score Evaluation:

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Summary:

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音質については3つ項目の平均を出しています。

価格についてはEthernetケーブルの中ではsiltechのNetwork crownに近い価格設定になっています。

使いやすさについてはハイエンドEthernetケーブルの中では最も取り回しの良い部類に入ると思います。またPoE、1000BASEといったEthernetの規格にしっかり準拠したケーブルとなっており、安心と安定感をもったケーブルと言えます。

昨年の7月に登場したばかりのケーブルだけあって、まだ海外にも情報がない中でこのケーブルを聴けたのは良い経験でした。siltechやansuzにはない魅力があり、非常にバランスの取れたケーブルです。(あの音に魅了されるとしばらく耳に残り続けます。)

使用した機器:
ネットワークケーブル:Jorma Design Reference Ethernet +M12 to R45 conversion adapter
ネットワークケーブル:,Siltech Royal Signature Network Crown, ansuz acoustics Digitalz D-TC Supreme+M12 to R45 conversion adapter
ネットワークスイッチ:Telegartner M12 Switch Gold + Uptone JS-2 LPS
ストリーミングプレーヤー:exaSound PlayPoint for Roon Core
DACプリメインアンプ:Devialet Expert 220 Pro
スピーカー:Magico S1mk2

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