「ブラン・カッツェ」制作中止と「前編」販売終了のお知らせ
お世話になっております。アラベスクです。
年明け早々、物騒なお知らせになってしまい申し訳ありません。
タイトル通りなのですが、当サークルから発売していた「ブラン・カッツェ」シリーズの制作を中止すると共に、
未完成となるため、「前編」の販売を2024年1月9日に終了します。
「枯れた白」の方は単品でもお聴き頂けるかと思い、販売は継続予定です。
「前編」をご購入下さった方、お心に留めて下さった方、そして、主演の茶介様をはじめとする声優のみなさま、イラストレーターのLaruha様、シナリオのツヅル様、
前編にてストーリー協力をして下さった友人Sさん、その他、関わって下さった方、みなさまに深くお詫びいたします。
この作品を完結させることが出来ず、本当に申し訳ありませんでした。
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ここから先は完全に私主観の、混乱した文章になります。醜い内情もお話しています。
そういった面倒なお話が苦手な方はご注意ください。すみません……
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台本は3年以上前に完成しています。中編の音声は3年ほど前に、後編の音声は2年ほど前に収録が完了しています。
では、何故、制作中止になったのか。そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。私も外野にいたら、そう不思議に思うと思います。
前編は別の音響会社様にキャスティングをお願いさせて頂き、効果音等をつける編集は私が、整音等はいつもお世話になっているスタジオのエンジニア様
にお願いさせて頂きました。そこから先、キャスティング会社様とのスケジュールの関係で、音響会社を変更。
チョコチップコロッケ様の音響会社、スピンノーツ様にキャスティングをお願いさせて頂くことになりました。
そして、中編は編集・整音等もスピンノーツ様にお願いさせて頂くことになりました。
3年ほど前に収録した中編の音声は、スピンノーツ様のスタジオでお願いさせて頂き、データもそちらにあります。
そして、納期も最初はありました。ですが無断で納期を破られ、私も強くは言えない性格と立場なので「では●月●日までに……」
と新たな納期を低減させて頂き、また、破られる。この繰り返しが3年続きました。
ギャランティは何度も「前もって見積もりを出して下さい」とお願いさせて頂きましたが、正式な見積もりが出ることはまれで、
収録後しばらくしてから、見積もり(請求書)を見て愕然とするという事がしばしばありました。
前の音響会社さんの4~5倍の金額の請求書が来たからです。あまりに高額なので、分割でお支払いさせて頂くことを
お願いしました。
(追記:収録語しばらくしてから……は月末締め、月初め等の決まったものでは無く。3~5ヶ月ほど経ってから突然送られてくるといった状況でした)
100万払い、50万払い、200万払い、150万払い……
その繰り返しで、私自身、何百万お支払いしたのか分かりません。
スピンノーツ様が仰っている金銭問題とは、私の方で100万円お支払いします、と伝えさせて頂いたものの、お支払い出来なかった件だと
思います。
以下に理由を述べます。
その頃には私の案件(20ページから40ページほどのイチャラブ等で声優さんの喉のご負担にはあまりならないものだと思います)は
ともかく声優様から(今までお願いした事の無い声優様も多数いらっしゃいます)断られまくり、とうとう、とあるお話の番外編
(アダルト無しの20ページほどの台本)すら断られた時に、いったいどういう事情でそんなに断られまくるのか事情を説明して
欲しい、と、スピンノーツ様にお願いしました。
が、いつまで経っても報告は来ない。そこで堪忍袋の緒が切れた私が、「そんないい加減な会社に100万円は払えない」(ので、何と
かしてほしい)という気持ちでその言葉を伝えると、「弊社はアラベスクさんの案件から手を引きます」とお返事を頂きました。
「それでは、ブラン・カッツェ」の中編の納期は?」とお聞きすると、「(以前の)約束通り、23年年末に」とのことでした。
ですが、12月31日に音声は来ませんでした。遅れる等のご連絡もありませんでした。
ああ、これが運命なんだ、そう思いました。私のようなゴミクズが何火をしても、素晴らしい声優さんにお願いしても、大好きな
イラストレーター様にお願いしても、尊敬するライター様にお願いさせて頂いても、原案に私が関わってしまった以上、全部、
ゴミクズ扱いされて当然なんだ。仕方のないことなんだ。あきらめるしかないんだ。そんな言葉が頭の中をぐるぐる回りました。
開けて1月2日、SMSでスピンノーツ様にご連絡を取りました。
そこで、ブラン・カッツェのデータはどうなったのかお聞きしました。
スピンノーツさん曰く「11月に大トラブルがあって(トラブルの詳細は教えて頂けませんでした)12月中は編集できなかった。
送れるという連絡も出来なかった」とのことでした。
私は「もうデータは必要ない。ブラン・カッツェは制作中止にする。残っているギャランティは、もう作品を発表しない以上、
私には一銭も入らないが、仕方ないので、提示された金額の1/3か1/4は払う。また、このことはSNSとnote、シエンで
公開する。実名も出す」
スピンノーツ様側は「発表してもしなくても、1月9日には納品する」
とのことで、9日にデータは来ました。
物凄く厳しいことを言います。
納期を1分1秒でも(無断で)遅れたデータには価値は無いんですよ!!
それから2通スピンノーツ様からメールを頂きました。
1通目は「私が実名を出してSNS等で事の顛末を話すと。制作会社様や声優事務所様が警戒してサトウさんの案件を受けてくれなくなる
可能性が高いので止めた方がいい」という内容。
2つ馬は「●●(作品名)が台本で予想していたよりも長尺になったので、声優事務所様から追加のギャランティを要求されたが、サトウ
さんも大変だろうな、と思い弊社(スピンノーツ様)で代わりに支払った事等、いかにスピンノーツ様がいかに私に情けをかけて下さった
かを語るメールでした。
私はどちらにもお返事を書けませんでした。
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編集の割合は25%と先方様は仰っているそうですが、150ページ強の25%です。
私もこんなお話、表に出したくないです。しかし、あいまいなままでは、かえって、事態がややこしくなると思い
駄文を書かせて頂きました。
混乱して読みづらい文章で、本当にすみません。
最後に「ブラン・カッツェ」をお待ち下さった皆様へ。
未完となってしまい本当にすみません。
実力も才能も無ければ、努力も忍耐も足りない私には、ここまでが限界でした。
本当に申し訳ありませんでした。ごめんなさい。