新型コロナウイルスのマスク供給に関する厚生労働省のツイートが問題になりました
新型コロナウイルスのマスクの供給に関して、3月5日に厚生労働省から以下のようなツイートがなされ、その内容が事実と異なるという指摘が上がり、問題になりました。
まず問題になった3月5日の厚生労働省のツイート(ツリー)
【#新型コロナウイルス マスクの供給】
3月4日午前8時からの「羽鳥慎一モーニングショー」の出演者から、「まずは医療機関に配らなければだめ。医療を守らなければ治療ができないから、医療機関、特に呼吸器関係をやっている人に重点的に配っていく 」とのコメントがありました。(1/3)
厚生労働省では、感染症指定医療機関への医療用マスクの優先供給を行ったほか、都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています。(2/3)
最終的に全ての医療機関に十分なマスクが届くことが必要であり、引き続き、マスクの増産や全ての医療機関を対象とした優先供給を進めてまいります。(3/3)
厚生労働省のツイートに対する賞賛の声
厚生労働省が具体的な番組名を挙げて、反論するのは初めて見た。これ、今後もどんどんやった方がいいと思う。いい加減な情報を流して国民の不安を煽るメディアには正面から対抗すべきだ。
厚生労働省のツイートに対して一部ではこういった賞賛の声が上がりましたが、その後反論の声が上がりました。
厚生労働省のツイートに対する反論
そしてその厚労省のツイートには医師からの反論がたくさんぶら下がってますね。なぜアプリオリに政府よりメディアが「いいかげん」と判断できたのでしょう。なおこのシーンは、N95を一般家庭に配ってどうすんだって話の流れでした。
今日の #モーニングショー の反論と取材内容を見る限り、「いいかげん」な情報を出して訂正を約束したのは厚労省の側のようです。メディア側の人間が政府の無謬を信じるてるのめちゃくちゃ危険というか、メディアの体をなさないので岩永さんには猛省してほしい。
歴史否認プロパガンダと同じで、事実が間違っていようがどうしようが、とりあえず言うだけで「メディアはいいかげんなんだ」という印象を大衆の何%かに植え付けることができますからね。メディア側の人間がそれに積極的に加担する日本では、特に効果絶大。
厚生労働省の当該ツイートで問題になった箇所
感染症指定医療機関への医療用マスクの優先供給を行った
→実際はマスクは供給されていない。
→「羽鳥慎一モーニングショー」の出演者の、「まずは医療機関に配らなければだめ。医療を守らなければ治療ができないから、医療機関、特に呼吸器関係をやっている人に重点的に配っていく 」という指摘は正しい。
都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています
→(こちらは翌日のモーニングショーでデマだと判明します)
厚生労働省のツイートにぶら下がる医療従事者の方々からの反論
ツイートを見る限り、医療現場ではマスクの使用制限を行うなどの対応を行っているようですが、根本的にマスクが足りてないので感染管理が十分でない状態下で医療従事せざるを得ないというのが現実のようです。
3月6日の羽鳥慎一モーニングショー
問題になった厚生労働省のツイートに関して、モーニングショーが厚生労働省に問い合わせたところ、引用先の画像(モーニングショーの番組のパネル)にあるような答えを貰ったそうです。
厚生労働省公式ツイッター「厚生労働省では感染症指定医療機関への医療用マスクの優先供給を行った」
厚生労働省担当者「『マスクの優先供給を行った』については言い過ぎた表現。『行っている』『開始した』が正しい」
厚生労働省公式ツイッター「都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています」
厚生労働省担当者「訂正したい。そんなことは国会でも言っていない。日本医師会、日本歯科医師会に協力してもらってマスク配布の仕組みを医療関係者に広く知ってもらいたいというつもりで書いた」
その後の厚生労働省のツイート(ツリー)
【#新型コロナウイルス マスク供給】
厚生労働省では、2月25日、厚生労働省の指示の下、メーカーと卸業者が協力して、医療機関の必要度に応じて、一定量の医療用マスクを優先的に供給する仕組みを作りました。(1/4)
2月28日にサージカルマスク 約41万枚を14自治体、サージカルマスク 約18.8万枚を68感染症指定医療機関に対して、まずは優先供給を行ったところです。(2/4)
3月4日午前8時からの「羽鳥慎一モーニングショー」の出演者から、「医療機関に配らなくてはだめ」とのコメントを受け、3月5日に、既に厚生労働省は医療機関に優先供給をする方針を自治体や医師会に明確にしていたので、この事実関係をお知らせしたところです。(3/4)
最終的に全ての医療機関に十分なマスクが届くことが必要であり、引き続き、マスクの増産や全ての医療機関を対象とした優先供給を進めてまいります。(4/4)
意図を誤解されないように訂正するのは勿論大事ですが、問題になったツイートが明確に誤りであったと発信しないと、正しい情報と誤った(誤解を招く)ツイートが錯綜して非常にややこしいことになるのではないかと思います。
実際、3月6日のモーニングショー関連のツイートやハッシュタグを調べると、やはり厚生労働省の訂正を知らない様子のかたが一定数おり、以下のような書き込みがなされていました。
「マスクが有りません!転売屋に買われてます!
消毒液が有りません!盗まれます!
いやはや、マスゴミは不安を煽るねぇ(-公- ;) #モーニングショー 」
「マスクに関してはマスゴミの不安煽り報道も取り締まってくれんかね。
#モーニングショー #tvasahi 」
「#マスク 関連でデマ垂れ流して厚労省から名指し批判されたのに、相変わらずサクラ使って都合の良い「市民の声」をでっち上げてるなー。マスゴミがいかに嘘つきか良く解るわ。
#モーニングショー #tvasahi #新型コロナウィルス #新型肺炎・コロナウイルス 」
こういう非常時だからこそ、公的機関の情報発信が信頼のおけるものであって欲しいというのは、贅沢な願いなのでしょうか・・・。
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