さよなら竜馬 29日目
小屋入り3日目。この日も昼夜2回公演。
朝から台風の進路を気にしながらの入り時間。
楽屋の前にはホワイトボードがあり、連絡事項や1日の予定を書きます。無事幕が下ろせた公演の度に貼ろうと思って、スタンプラリー?
作りました。密かに楽しみでした、てへ。
お弁当のメニューも貼ってあり、みんな楽しみに選びます。
休憩中に食べないとスタミナ持ちませんからね。体力勝負です。
公演終わりにお客様をお見送りして、本番準備をする合間に休憩な訳ですが、
案外時間はありません。小屋入りしてからは本当に慌ただしいです。
連日たくさんの方から差し入れを頂き、
本当に有難い限りです。
キャストのエネルギーになったことは間違いありません。ありがとうございます。
雨模様ながら無事到着下さったお客様を迎え、昼公演開演。
受付で台風情報を確認していたのですが。
定めた時間に交通機関が運休を発表していた場合、中止を決定する段取りでした。
残念ながら、千秋楽中止が上演中に決定しました。
お見送りし、客席にキャストスタッフ、緊急招集。中止の旨が舞台監督より伝えられました。
誰が悪い訳でもない。
まあ台風が悪い訳でも、ない。
けれどこちらは2ヶ月弱、顔合わせやワークショップ、更に言えば企画の段階から数えれば多くの人の時間やエネルギーや労力を注いで来た訳です。それを、たかが一瞬の通過で潰される。被災された方々はこのもっと無念さがあるだろうし、未然に防ぐ為、安全第一ですが戦ってないのに負けたような悔しさが、報せを受けた全員に滲み出ていました。
プロデューサーも悔しそうでした。
この悔しさを忘れないと思います。
憎いぜ、チャーミー。(台風24号)
とは言え、千秋楽を楽しみにして下さっていたお客様に作品をお届け出来なかったのが心残り。お応え出来ず申し訳ないです。
図らずもこの日の夜公演が千秋楽となってしまいました。力の限りみんな頑張りました。
終演後は慌ただしく撤収作業。
もうみんなが完全に集まることはおそらく無く、最後になります。千秋楽を迎えて、乾杯して、それからさよならなら心構えも出来るのに。
お別れはいつも突然なのです。
ホワイトボードのラリーは、完成することはありませんでした。
終電もあるので、別れも曖昧に劇場を後にしてしまいました。もっとしっかり1人ひとりとお話ししたかったなぁ。
悔しさが拭いきれない我々。
しかし、タダでは転ばぬ草の根魂。
演劇人ナメるなよとばかりに、
嵐の襲来を前に、復讐劇が始まるのです。
(主にプロデューサーがね)
いよいよ完結、さよなら竜馬、
大番狂わせの大団円。ご期待下さい。
つーづく!
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