靴 SIM MODEL(シミュレーション)
SIM Model は、デジタルによるリアルなアナログ・グラフィックを創り出すメソッドです。
始めにラストにテーピング。その上にデザインを描いて撮影します。
シミュレーションの為の原形画像を作成します。
(テーピングは後にパターンの原型として使用します)
通常、グラフィックソフトではペジエ曲線が使われますが、アンカーの調整に手間がかかりお薦めできません。
Bスプラインはクリックするたびに自由曲線が描かれます。
アッパーの縁には、アッパーに平行な縁縫いステッチが求められるので、アッパーに添った等高線をを使います。任意の平行線が得られたら等高線を分割後不用なノードを削除してアートメディアで糸に置き換えます。
飾りステッチはBスプラインでトレースした後、曲線に変更して、アートメディアから糸を選び、ステッチのピッチや方向を調整します。(パスを基準にする)
SIM Model では、ステッチは点線を使いません。実物のステッチを撮影し、
一針分をアートメディアに保存して使用します。
皮革の表面感を表すために、グレーの素材を木型に貼り付けて撮影。画像を50% グレーに調整します。
実物撮影した皮を、デザインの外枠線にパワークリップで埋め込み
SIM Model の完成。
パワークリップ内の皮革画像を選択して透明度から標準透明、オーバーレイ調整することで木型の丸みや膨らみ、陰影に添って実物写真のようなシミュレーション表現になります。