覚者の桴終演
ご来場頂き誠に有難うございました。気にかけてくださった方も、声をかけてくださった方もありがとうございました。
過去最低動員数。主催の山下さんには、本当に申し訳ない。だけど、これが私の実力なのかもしれない。宇宙キャンパスという大きな土台がない山本蓮という役者は、必要とされていないのかもしれないですね。
あ、全然暗くないの。そりゃそうなのよ。確固たる実績もマメさもない私についてくださる方がいるだけで奇跡なんですよ。いつも応援本当にありがとうございます。
本当に一枚一枚、お一人お一人がご予約をくださるだけで心があたたくなるし、気が引き締まる。
だから、1人のお客様でも、私は全力でお芝居を届けるし、その1人がとても幸せなことだと感じてる。
だけれど、数字として見えるそれに、確かな評価がついてしまう世界なのは仕方がないのだ。だから、私はTwitterで目標をかかげる。ああ、Xだね。
でも、今回話したいのはそれじゃなくて。
覚者の桴の私のお話し。
今回は凄く心が不安定でした。
リリ唄と並行だからかもしれないし、命や愛という繊細なものがテーマだったからかもしれないし、山本の人生で割と絶不調な時期だったからかもしれない。
でも、この不安定というのは、自分に良い影響を与えてしまったので、味をしめないでと願うばかりだ。
千歳は蝶のようにふらふらしているようで、大木のようなずっしりした魂がしっかり根付いている。
本番の直前にようやく出会ってくらった彼女の意思は綺麗で美しかった。もっと早く気づけていれば、もっと早く出会っていたなら
そんな後悔は演劇人生でいつも感じている。
あと、ミザンスがほぼつかなかったので
びっくりするくらい悪い場所に位置取ったり、先輩方に山本はすぐ後ろ行くじゃんって言われたりした。
自分の癖を知れたのは凄く良い経験だった。
明日からはリリ唄の稽古に戻るけれども、覚者の桴で気づけたことをもっと深く盛り込めたらいい。
全ては地続きだと信じてる。だから、根来さんに成長したなと言われたのは嬉しかったし、ジャッキーさんに芝居続けなよって言われたのもとても嬉しかった。
こるむさんには、千歳が蓮ちゃんで良かった。ありがとうって言われて、本当に幸せだった。
5年ぶりに共演した先輩はやっぱり偉大でした、それでも少しでも追いつけていたならいいなぁ…
あなたがお芝居をしているのは迷惑ですとある人に言われた時から意地でお芝居をしてきたような節も無きにしもあらずだけど
あの日の泣き出したかったのに笑ってその場を取り繕った私の理想に少しでも近づいているかしら。
さ。明日からはリリ唄。めちゃくちゃ仕上がってる先輩たちの世界に飛び込むのは怖いけれど
自分を信じて、作品を、仲間を信じて楽しめる自分でいられますように
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