難解
おはれん。
「難しい」って便利な言葉。山本も使いがち。
でも、それってもしかして曖昧な拒否なんじゃないかなぁ。
やれない理由じゃなくてやれる方法を考えろとは良く言われたもので。あー。それは割と活かされてるなとは思う。
たとえば、LGBTQとかね。難しい問題だよねーって思いたくはない。
突き詰めれば人と人。カテゴライズするから曖昧になる。でも、カテゴライズされることで安心する人がいるならそれで良いと思うのよ。ああ、これは、とてもデリケートな問題なのであまり深追いはしません。でも、みんなが当たり前に表明できる時代が来たらいい。そうあったらいい。
で。難しいよねーで片付けちゃう。もしかしたら私も。
でも、少し見方を変えたら簡単になるんじゃないって思ったりする。
ちょっと違うかもしれないけど、学習は成長だ。という人がいる。じゃあ学習して成長するってどういうこと?
成長を辞書でひいたけどしっくりこない。
山本的には想像するってこと。選択肢が増えるってことじゃないかな。と思う。
役者をしていると、自分とまったく違う立ち位置にいる人間に出会う。「不幸論」の聖夜とかね。
そうすると調べる。どんな人なのかなとか。生活位置とか。考える。
台本の理解できないセリフを読み解く。みたいなことをしていくわけですよ。
何の下調べもしない役もあるけどね。で。ああ、じゃあ山本は嫌いな人にしかこんなことしないけど、聖夜はもしかしたらめちゃくちゃ優しさでこうするのかもしれないとか思うのよ。で、少しずつ役に近づいていく。
だから、悪役が上手な人って優しいって言われるんだろうね。その人を理解できるたくさんの想像力と包容力を持っているのだから。
だからね。難しいって思う時間が無いほど。余裕がないほど芝居にのめり込んでいたいなぁ。役を愛していたいなぁと思う山本でした。
今日までアトリエTANTOOにて演じさせていただいているのは、とてもチャーミングで愛しい人。
どうか見届けて欲しい。
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