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東のどん兵衛、醤油辛い

文句記事ではない。

3月半ばに、「どん兵衛×紅月特別コラボレーションセット」が自宅に届いた。なかでも良かったのがラジオだったのだが、その内容というのが、「紅月がどん兵衛を作りながら喋る」という代物だった。

ということで、ラジオに合わせてわたしも作ってみることにした。以下、ラジオのレポである。

0:30 まずは導入から。「硬派で真面目な食レポ」のキャッチコピーに違わぬ固さでドキドキしてしまう。この人たちのラジオはいつもこうなのだろうか。

0:53 控えめな「ドントットッ...…ドントットッ...…」の和太鼓に吹きそうになる。

1:02 どん兵衛調理開始。鬼龍くんがガサガサどん兵衛を開ける音が聞こえる。冒頭の挨拶は蓮巳さんが務めていたけれど、ここ以降はおもに鬼龍くんが会話を回していく。いいなあ。

1:11 颯馬くんがカップラーメンを食べたことがないと発覚。リサーチはしたけど食べ方がわからなくて諦めたそう。こっそりリサーチだけして食べ方を蓮巳さんや鬼龍くんに聞かないあたり、彼らしい。ちなみに蓮巳さんは大笑いだった。

1:38 蓋を開けて中身を確認する3人。颯馬くんがどん兵衛初体験だと発覚してから、ふたりが完全に”颯馬くんに色々教えてやりたい先輩”の顔になっていて愛おしい。

2:13 お湯を注ぎ合う3人。全員動きたがりなので、たぶん普段の会食でもお互いに飲み物注ぎ合うタイプかな、と思った。ただお湯を注ぐのに夢中で沈黙が生まれているので、本当のラジオなら放送事故である。

2:33 どん兵衛ができあがるまで、衣装の話。鬼龍くん謹製らしいが、ちゃんと袖の裏地まで色を変えてきている。さすがのプロフェッショナルな仕事ぶりである。蓮巳さんは露骨に嬉しそうにしている。嬉しさ余って1分近く衣装の話をしている。

3:48 「マル秘エピソード」というお題が出されてのトーク。颯馬くんが「(秘密というほどのことは思いつかないが)知らずに色々やっているかもしれない」と恥じらう姿が印象的。

4:00 鬼龍くんに「真夜中にこっそりキッチンでどん兵衛CMの練習をしていた」と暴露される蓮巳さん。しかし鬼龍くんも深夜まで衣装制作をしていたそうなので同類である。なんならこっそりどん兵衛のリサーチをしていた颯馬くんも同類である。とはいえ冒頭からずっと固くて、相槌も少なかった蓮巳さんなので、ここで鬼龍くんが話を振って蓮巳さんの動揺を引き出したのは正直、上手いなあ...…と感心した。

『あんさんぶるスターズ!!Basic』より

見られたくないところを見られがちな詰めの甘さは相変わらずである。

5:24 どん兵衛できあがり。意気揚々と七味をかける蓮巳さんに笑顔になる。

5:30 出汁を飲む→揚げを食べる→うどんを啜るの順に、ざっくり進んでいく。鬼龍くんから「俺はこう食べる」というこだわりが出たことが嬉しかった。

...…と、ラジオはあと3分ほど続くのだが、彼らに合わせてどん兵衛を食べていて気づいたことがある。

そう、関東のどん兵衛、めちゃくちゃ醤油辛いのである。

わたしが生まれも育ちも関西で、今日まで関西のどん兵衛しか食べてこなかったから余計にそう感じるのだろう。本当に辛かった。白米が欲しい辛さだった。実はスープの色を見た時点で「黒すぎないか...…?」とは思っていたのだが。

蓮巳さんが言っていたとおり、蓋を開けたときの香りは華やかで良かった。味も、醤油辛くて自分には合わないかもとは思ったものの、魚の味がしっかりして美味しかった。(ここで二種の鰹について解説する蓮巳さんが、立板に水の語り口で、生き生きしていてすごく微笑ましかった)

紅月がもし関西風のどん兵衛を食べたら、「薄い」「物足りない」と感じるのかもしれない。鰹出汁の関東に対し、関西は昆布だしなので、風味も全然違うだろう。

紅月の三人が「おいしい」と言ったものを食べられる、こんな夢のある経験って、なかなかできることじゃない。そしてどん兵衛は美味しい!

次に東京に遠征することがあれば、そのときは現地のうどんを食べてみようと思った。わたしにとっては目新しい味つけを、違う地方では慣れ親しんだ味として食べている人がいる、そういうのって、すごくよくないか? 日本って大きな国なんだなあ。

関西のどん兵衛が恋しくなったのでまた買ってこようと思う。素敵なコラボ企画だった。