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永遠はない、あるのは前進だけ
まだ7周年おめでとうのnoteも書き上げられていないのに、もう新曲が来てしまった。つくづくこの現実は時の流れが早いですよね。
ということで、『夏鳥の詩-サマーバード-』のMVが公開された。なんという爽やかで前向きな映像なのだろう!
見ているだけで心が洗われ、聞くだけでまぶたの裏に突き抜けるような青空が広がる、こんな歌を紅月が歌うようになったんだなあ......。
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学院を卒業して社会へと飛び出した彼ら。この曲も「紅月いろは唄」や「月光奇譚」のように環境と心境の変化がうかがえるものだが、それにしたってちょっと趣が違うのは、楽曲の中にあふれる「光」と、「前進」へのモチベーションだと思う。
紅月といえば、「普遍」や「不朽」、この辺りがキーワードだったと思うのだが?
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何はともあれ、MVである。今回は屋外ロケということで、本当に光が綺麗だなあ...…! 見事な藤棚だ。
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今回は颯馬くんの両翼にまわった年長ふたり。
剛と柔、動と静...…色んなものが正反対な鬼龍くんと蓮巳さんだが、こうして颯馬くんの後ろに回っている瞬間って、実はあまりなかったりする。『百花繚乱、紅月夜』の間奏とかだろうか。
光に向かって腕を伸ばす、たったこれだけの動きなのに、指先の表情も足の踏み込み方も違って驚く。だからこそ、このふたりのシンメが見てみたかったんだよなあ。
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颯馬くん、センターおめでとうございます!
髪を三つ編みにして、左側の髪もまとめ上げ、夏らしい爽やかな出で立ち。私は颯馬くんが髪留めに紅紐を使っているビジュアルが大好きです。
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微力ながら紅月Pを名乗り、蓮巳さんを推しと呼ばせていただいている身で、叶うならいつか颯馬くんのセンターを見てみたかったのだ。蓮巳さんと鬼龍くんがどれだけ颯馬くんを大切に思っているか、痛いほど知っていたので。
【海神戦】で生徒会の兵器と成り果てようとしていた紅月を、颯馬くんが引き上げてくれたこと。育ちも立場も考えも違うせいで、ずっとギスギスしていた鬼龍くんと蓮巳さんを、繋ぎ止めたのは颯馬くんだった。何か特別なことをするわけではない。ただまっすぐに慕ってくれること。それにきっとふたりは救われていた。
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颯馬くんがいなければ、紅月は続かなかっただろう。
鬼龍くんと蓮巳さんは、意外と歌声の相性が良くない。ふたりとも硬質な声で、ぶつかり合ってキンキン聞こえてしまう。ダンスの系統も違いすぎるし。
だけど、そこに颯馬くんが加わることで、3人のハーモニーは驚くほどまろやかに変わる。厚みのあるパフォーマンスへと進化する。颯馬くんがセンターにいてくれるから、ふたりはシンメになれる。
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癖のない舞いに伸びやかな歌声。蓮巳さんと鬼龍くんの、ちょうど中間に位置するところ。パフォーマンス面でも、精神的なところでも、颯馬くんが紅月に与えた功績はあまりに大きい。だからずっと、彼にありがとうが言いたかった。
紅月を選んでくれてありがとう。蓮巳さんと鬼龍くんのそばを離れないでいてくれて、本当に本当にありがとう。
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今回のイベントと同じタイミングで、応援している別のアイドルがしばらくグループ活動を控えられるということで、「永遠」ってなんだろうなと考えたりしていた。ことアイドルは「永遠」の概念を背負わされやすい存在だと思う。
本筋から逸れるので詳細は別に書くが、とにかく「永遠ってなんだろうな」というモヤモヤの中で、『サマーバード』は驚くほどスッと心に染みた。
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(鬼龍くん、流石の股関節の柔らかさである。)
昨年度までは、紅月は生徒会のユニットとして、学院No.2の地位を維持し続けねばならなかった。どんな犠牲を払おうとも、未来のために革命を成し遂げる。そんな決意は彼らを支えながらも、同時に窮屈にもしていたのだろう。
革命が終わり、再び「新人」となった紅月。ESに来てから、新しいことにもたくさん取り組んでいて、大変そうだけどすごく生き生きして見える。年相応で楽しそうだ。前に進み続ける紅月。いいじゃん、みんな...…!
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MVの中に、一瞬だけ挟まれたこのシーン。違うところばかりの彼らが、「家族」と呼ばれるようになるまでに、どれだけの葛藤とぶつかり合いがあっただろう。鬼龍くんが「血よりも濃い絆」と呼んだ中心には、颯馬くんがいた。蓮巳さんが心折れそうだったとき、「お前が見上げるべき月でいよう」と再び立ち上がれたのは、颯馬くんがいたからだった。
わたしはこの後に『月光奇譚』と『紅月いろは唄』が続くことを知っているから、『サマーバード』で歌われた「先」に途轍もない苦しみが待っていることも知っている。
だけど、その輪の中心には颯馬くんがいてくれる。『サブマリン』でその片鱗があったように、颯馬くんが紅月の中心的存在として、もっともっと認められる日も近いだろう。
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今回、MVの中で何度も目を合わせていた3人。いつもより多かったユニゾンパート。それでもどこか肩の力が抜けたように、気持ちよく伸びていく高音に、大切に置いていく語尾の音。まるで歩幅を合わせるように、何度も何度も声を合わせていた。
3人には3人それぞれのやりたいことがあるはずだ。「一緒にいなければならない」が、いつからか「一緒じゃなきゃ考えられない」に変わった紅月。それでも、見ている夢が同じうちは、彼らが紅月として一緒にいられればいいなと思う。
荷物を下ろして、はしゃぐ鳥のように、大空を駆け抜けていってほしい。自分らしい速度で。進みたい方向へ。