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【法学部生向け】 94条2項の第三者 序の次ってなんだっけ・・・ 水曜の夜会
こんばんは。lotterです。
記事をのぞいていただきありがとうございます。
法律知識を解説している水曜の夜会。
今は通謀虚偽表示という条文をやっています。
これまでの記事はコチラ。
虚偽表示には「第三者」という人が登場するという話をしてきました。
このときのCさんは94条2項の第三者に該当するというのが前回のおはなし。
そして、94条2項の第三者とは
①当事者及びその包括承継人以外の者であって、
②虚偽表示の目的につき法律上の利害関係を有するに至った者
なんだということもお伝えしました。
なので、今回はこのうち①を解説しておきます!
民法の、そして法学の基礎中の基礎っぽいところなので、おさえておいてください。
1.第三者の一般的な意味
一般的に、第三者というと、
関係ない人
みたいな感じでしょうか。
関係者以外の人ということですが、法学でもそのイメージはそのまま通用します。
問題は、「関係あるとかないとかをどう決めるか」ということです。
2.分解
はい、ということで、まずは①を分解しましょう。
・当事者
・包括承継人
に分けます。
この①は法文の中に「第三者」という言葉が出てきたときの基本中の基本。
ベースはすべてここから始まります。
3.当事者
当事者が第三者じゃないのはそりゃそうなのですが、では、
当事者ってだれ?
という点は一応気にしてほしいポイント。
94条2項の場合、冒頭の図でいえばAさんとBさんです。
これは、通謀して虚偽の意思表示をしたのがAさんとBさんだから。
条文ごとに違うので、一応考えましょう。
4.包括承継人
では、最後にこれです。
誰やねん。
とりあえず、相続人だと思っておけばほぼOKです。相続人というのは、相続する側の人。亡くなった方の子どもさんとか。
ちょっとだけ包括承継について解説しておくと、
全部ひっくるめて受け継ぐ
ということです。
対になるのは特定承継。例えば、あなたの持っているPCだけを売ってもらうとか。「特定のもの(権利)だけ受け継ぐ」ということです。
包括承継は全部の権利をまとめて受け継ぐので、
権利的には受け継ぐ前の人と同じ
ということです。なので、当事者の包括承継人は当事者と同じ扱いということです。
最後までおよみいただきありがとうございます。
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