2022年【7月】二軍ロッテまとめ
1.はじめに
またコロナや雨天で試合ができない月となってしまいました。21試合中7試合が中止。7月13日以降に至っては4試合しかできていません。
というわけでネタが若干乏しいので今回は一部、開幕からの通算でデータ採りを行いました。
また7.項で、めでたく支配下登録となった山本大斗のこれまでの起用法にも触れてみました。
2.スタメン(守備位置別)
もはやこの一覧表から最も読み取れることは、13日以降全然試合ができていない虚しさなのかもしれない。
以下ではまとめとして、各ポジション別のスタメン選手一覧を7月に限定せず開幕からの通算でデータ採りすることにしました。
キャッチャー
植田が2位の柿沼に2倍以上の差をつけスタメン数トップ。
植田は一軍出場がまだない。松川の台頭により昇格が困難になっているのも実情か。
ファースト
満遍なく起用している印象。井上・茶谷といった打撃型野手を一軍に複数輩出できているので、調整部門としての機能は一応果たしていると言える。
また4月には村山を半固定的に起用しており、ファーストをプロスペクト育成機関として活用しようとする、近年のロッテにはなかなか無かった新しいフェーズも見せている。
セカンド
昨シーズンまでと同じく西巻を多く起用。池田・平沢がそれに続く。
サード
福田光・茶谷・池田が横並び。
ここで池田にフォーカスを当てる。下表の通り、セカンド・サード共に毎月ほぼコンスタントに出場しており、現状は両ポジのUTとして育成しようとしていると見える。DHでの出場は1試合もない。
ショート
平沢が2位以下にダブルスコアを付けて1位の25試合。
今年もセカンド西巻 ショート平沢という基本構図は変わらないと言える。
レフト
西川が開幕当初からコンスタントに出場を続け、レフトでのスタメン数はダントツとなっている。
センター
不振で二軍調整を続ける藤原がトップ。
3月noteにも書きましたが、良いセンターがみんな一軍に行ってしまった為、序盤の起用には難しさがあり、活用性をあまり感じられなかったのも正直なところです。
ライト
山本斗と菅野が1位タイ。
実は3位は藤原(9試合)なのも地味に意外なところ。7月はライト中心の起用でした。そういう一軍での使い方をする目論見があるのかもしれません。
DH
福田秀がダントツです。
ちなみに福田秀視点だと下表の通り、やはり守備面での負担を軽減させたい意図は見えてくる。
3.打順
以下では打順別の表で起用選手を紹介しますが、1~5番までは開幕からの通算とし、6~9番は7月のみとしました。
意図としては、上位打順ほど一軍昇格が近いという経験則を意識してのことです。
ということでまずは1~5番をまとめて下表にて。
・各打順ともに多くの選手が名前を連ねているが、一軍級選手たちが短期間での調整に使われたり、親子ゲームで出場することが一因にはある。
・藤原・西巻・福田秀は各打順で1位になってはいるが、いずれも全73試合中の10数試合なので、首脳陣側に極端な偏重起用の意思は無いとは思われる。ただし3人とも今季眠ったままで終わられると、出場機会を浪費しただけだと評価はされかねない。
続いて7月のみにおける、6~9番の起用選手一覧を以下に。とは言ってもとくに言いたいこともないので掲載までとします。
4.打席数ランキング
7月のみのランキングと、開幕~7月前のにおける通算ランキングの2種を掲載します。
まずは7月のみのランキングから。
池田・西川・山本斗のフレッシュな3人がトップ3に。
続いて、通算での打席数ランキング。
西巻・平沢が1位2位。言い方は悪いですがやはりここでも、2人の二軍の帝王っぷりは顕著化と思われます。
ちなみに逆に、ここまで二軍で1打席も立っていない野手は、佐藤都・中村奨・レアード・髙部の4人のみとなっています。
5.先発投手
一時期の土肥・土居コンビに頼りきりだった頃に比べれば、多様性も富んできた気もしてきます。
鈴木昭汰が月間トップの投球回数。廣畑や種市も上位に入り、秋山も初先発したことが特筆事項かなと思います。
次に、開幕からの通算投球回数ランキング(先発限定)
前述の通り、土肥・土居コンビの貢献度は高い。
古谷・中森がシーズン序盤の3登板のみで離脱していること、河村も6月2日の登板を最後に登板なしになっていることが台所を苦しくした主要因かとは思われます。
ただし土肥が7月途中から一軍昇格したこと、また後述の通り7月中旬から土居がクローザーに回っていることから、事態は少しずつ動いている感もあります。1つは下記吉井ブログの通り、中森に復帰の可能性があること。もう1つは岩下の復帰がそろそろではないかということです。
オールスター戦 | 吉井理人オフィシャルブログ Powered by Ameba (ameblo.jp)
6.リリーフ(継投一覧表含む)
まずは7月の継投一覧。
月末の練習試合(ソフトバンク戦)も参考として書きました。高卒ルーキー永島田が初登板しています。
次に、7月のリリーフ登板数ランキング。
東妻が1位。山本貴も月初の10日間だけで5登板とかなりマクりましたがその後は登板なく、月末にトレードとなりました。
また唐川は6月に復帰したものの、そこからまた約1ヵ月ほど空き、7月は27日の1登板のみ。
さらに、開幕から通算でのリリーフ登板数ランキング。
1位は成田。2位3位はクローザーを務めた山本貴と横山。山本貴は移籍した為、その穴埋めとして今後どのような投手運用になるのかは注目です。
7.山本大斗
さて最後に、晴れて目標通り2年目以内での支配下登録を勝ち取った山本大斗について。
今シーズンは開幕から1ヵ月出遅れ、初スタメンも5月に入ってからでしたが、そこから挽回してます。
まずは起用されている打順の推移から。
復帰した5月にいきなり3番を多く務め、その後は下位打順がやや多めとなるものの、上位も随所で試されていた状況です。
次は、同じ見方で守備位置についても。
月によって大きな変動もなく、安定してライトとセンター中心。DHでの起用も一度もない。
さらに打撃面を中心とした今季成績に注目。
ここからは同じ高卒2年目かつ右投右打の西川と比較した形でのデータを紹介します。
出場機会は西川の2/3ほどながら、HR数は多く、三振は圧倒的に少なく、失策も少ない。
実は多くの数値で、最初から支配下だった西川よりもすでに上を行っている可能性も、もしかするとあるかもしれない。
次に2人のスタメン守備位置のまとめ表。
2人が絶妙に被らないように起用されている。
大きいのが打てる外野の右投右打という、タイプ的に重なる同い年の2人をドラフトで一気に獲ったのは球団としての戦略性を感じる。そしてこの狙いの成否を決めるまずもっての第一歩は山本斗の支配下昇格だったはずと考えれば、ここまで順調に来ていると思います。
2人のサバイバルレースは今後のロッテにとって大きな楽しみの一つかと思います。
8.さいごに
7月31日をもって補強は打ち切られた為、あとは現有戦力のみで一軍はリーグ優勝を目指すことになります。
先行逃げ切りを基本とするロッテ野球にとっては、リリーフのさらなる厚みが必要と考えます。
8月戦線では二軍のリリーフ運用、具体的に言えば国吉 唐川 東妻あたりの復調がカギか。また、ずっと言い続けてますけど、そろそろ岩下が帰ってくるはず…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?