2023年【5月】二軍ロッテまとめ
はじめに
5月は谷川の出場機会が一気に増えた1ヶ月でした。谷川だけの項も作ったので後でもう少し詳細に取り上げます。
スタメン(守備位置別)
アポステルが5月9日から出場開始。
黒川が5月10日にプロ初出場。セカンドでスタメン。
三木が5月20日にスタメンとして復帰。(試合自体の復帰は19日)
つづいてポジション別で集計。
キャッチャーは松川中心。
ファーストは西川離脱によって空いた枠を中堅~ベテランで分け合う形。
サードは勝又と谷川で回している。(池田が昇格したのも主要因)
ショートは金田が月間トップ。ただし4月20日~5月18日まで離脱していたのにチームトップなのは興味深いです。やはりショートは金田が元気な限り固定したい意図は感じます。
センターは4月に独占していた和田が一軍に行ったことで枠が空き、谷川と福田秀で補った形。
DHは松川とアポステルでほぼ独占。なお、アポステルは公式戦では守備機会ゼロでしたが、5月30日, 31日の非公式試合でサードを初めて守ったようです。前述の通り現状サードは経験の浅い勝又と谷川で回している状態なので今後に向けて新たな展開と捉えています。
ところでセンターで名前が出た福田秀、当初出遅れていましたが徐々にセンターでの出番も増えているので、いずれ一軍戦力としてさらに調子を上げていくことが期待されます。
打順
こだわりを感じるのは赤く示した1番谷川と4番松川です。とくに松川は4番でしか出場していません。
以下で打順別でも集計しました。
松川は非公式戦含め月間21試合中17試合でスタメン出場。この17試合のポジション内訳としてはキャッチャー9試合、DHが7試合、ファースト1試合なので、キャッチャーのポジションを他の捕手陣と分け合いながらも松川にはDH等も活用することで4番固定での出場機会を継続させている印象です。
また、打順固定という点では9番勝又も挙げられます。ここに関しては"まずは守備を"ということで打撃面での負担は軽くしているという意図かもしれません。
打席数ランキング
打順1番起用の多かった谷川が1位。
逆に1打席もなかったのは村山・荻野・藤原・髙部。村山以外は故障が公表されていますが、いずれもまだ実戦復帰はしていません。
谷川唯人
さて今月の注目選手。まず、今季ここまでの出場ポジション内訳をまとめました。
4月まではスタメン出場すら限られていたのが、5月は公式戦18試合+非公式3試合、計21試合をフル出場しました(しかもフルイニング)。ポジション内訳としては本職のキャッチャーではなく上記朱色部の通りセンター・サード中心でした。
チーム事情の観点から見ると、センター和田とサード池田の一軍昇格によって空いた穴埋めとして機能している形と言えます。
ただし面白いと思うのは打順でも大きな期待をかけられている点です。4月まではレギュラーでもなかったので下位打順かと思いきや1番起用が継続されました。そして繰り返しますが5月はフルイニング出場。その結果、当然ですが今月の打席数ランキングではチーム1位になったわけです。
状況から察するに、選手不足なチーム状況の中で谷川に対してUT的な期待だけでなく「今が頑張り時だよ」と発破をかけているんだと思います。なのでただ継続出場させるだけでなく打席数でも最大限のアピールチャンスと負荷を与えているのではないかなと。
谷川は高卒育成3年目。そう4年も5年も育成のまま雇ってくれるほど甘い世界ではないので、今がプロ生活で1つの正念場だと思います。今後も結果を残し続けられるか注目です。
先発投手
ローテの中心:佐藤奨、美馬、カスティーヨ、本前
谷間:古谷、佐々木千
心配:秋山(←5月17日から登板がない)
つづいて投球回ランキングで統計を採りました。
本前が月間で投球回数トップ。吉井監督的な言い方をすれば"健康にやれている"印象です。
離脱組
石川、二木、菊地、河村
(森も5月21日の一軍登板回避以来、二軍でも出場なく微妙)
リリーフ(継投一覧表含む)
澤田が5月10日に移籍後初登板。その後は週1ペースくらいで登板を継続しています。
八木も5月19日に復帰。(故障の公表はなかったが今季は登板ゼロだった)
また、連投に関してですが、4月に続き5月における連投も5/18-19の横山の1ケースのみでした。この点は開幕以来かなり優秀なリリーフ管理が継続されていると言えそうです。
つづいて登板数で統計を採りました。
横山と東條のサイドスローコンビの出力が上がっている印象です。現在一軍のリリーフ陣が軒並み好調の為、この2人はいつ呼ばれても良いよういかに好調をキープできるかが重要かと思います。
以下、離脱組
土居→ 今季登板ゼロ
田中晴、吉川、白濱 → 登板ゼロ。高卒1年目恒例のやつ。
心配組
中村稔 → 5月6日を最後に登板なし
今回は以上です。ありがとうございました。