秋めく富士山🗻峠越えの果てに【写真で綴るエッセイ】
河口湖にあるダヤンの美術館(木の花美術館)を満喫したあと、そこから歩いて湖畔の散策路に出ました。
そこに建つ記念碑や木立から突然視界がひらけ、河口湖と富士山がババーンと現れます。
まだ青々とした樹木がある一方で、花壇のコキア(ほうき草)はほんのり紅く色づき、ススキのシュッとした穂が光を受けて煌めいていました。
河口湖を背にして河口付近を遡るように歩くと、鴨たちや魚が。
このとき、時刻は午後3時過ぎ。
ダンナはんはすっかり帰る気でいたのですが、私はもう一箇所、どうしても行きたい場所がありました。
河口湖からは約二時間かかる見込み。
高速道路まで戻るのも距離的にもったいないので、峠を越える決心をしました。
峠…キツいです。
登ってからの下りがえげつないくらい下るんです。
富士急ハイランドのアトラクションもかくやというくらいの急降下。(体感的に😹)
そして甲府盆地を走り抜け、再びの山登り。
奇岩美岩を擁する昇仙峡のさらに奥。
🌸金櫻神社🌸へお参りしました!
到着したのは16:45頃。
本殿脇ではなく下の駐車場に停めたため、参道の長く急な階段を上ってゆきます。本殿に辿り着いたのは、16:52。
こちらの神社さんは、金運と健康運、災厄よけ、縁結びなどのご利益があります。
GWの時期には鬱金桜といって、黄色い桜が境内で花を咲かせ、さらにパワーが漲るそうです。
水晶の採れる昇仙峡が近いので、水晶玉の入った御守りもあります。
本殿で手を合わせ、心が軽くなりました。道中のてんやわんやも忘れるくらい。
本殿からは太鼓の音が。
一日の終わりに、お清めで打って本殿を閉めるのかな?峠越えして無事にお参りできてよかった~と太鼓の響きを受けながらホッとしました。
階段の途中、昇龍と降龍の石像がドドーンと聳えておりました。
あとで調べて知ったのですが、石像は比較的新しいもので、こちらとは別に、本殿の柱に絡みつく木彫りの昇龍と降龍がいらっしゃるそうです。
日光東照宮の眠り猫などで有名な、左甚五郎の作と伝えられています。残念ながら焼失してしまい、現在は復元したものが見られるそうです。
下の駐車場のすぐ近くには、夫婦木神社がありました。
2キロほど離れた所にある姫の宮ではなく、こちらは男宮です。
ご利益は夫婦円満、子宝など。せっかくなのでお参りさせていただきました。せめて夫婦喧嘩が減るように😹
🚙 💨💨
そろそろ夕闇が迫りつつあります。
帰りの山下りは運転手交代。
行きは運転していて思うように見れなかった昇仙峡の岩々。帰りは助手席で、再び岩のある方とは逆サイドに。なので、写真撮れず😹
しかし…絶景はその先にも待っていてくれました。
山道のカーブからひらけたところに富士山が!
夕陽を受けて、薄雲はピンク色に染まり、甲府盆地の上空で羽衣のように流れております。
✨️🗻✨️
思えば私たち結婚はだいぶ遅めだし、どこかに出かける時もグダグダと遅めですが…
アホなことで笑い合い、喧嘩しながらここまでやってきました。
当たり前だったことが当たり前ではなかったのだと気づかされた、ここ数年。
こういう景色にふたりで居合わせ眺めていると、何かしらの意味があるのだと思いたくなります。
あと何回一緒に来られるだろう?と、ふと考えたり。
ままならぬ現実や環境のなかにあるとき。
人生のストップモーションのような、時空さえわからなくなるくらいの瞬間に出会う。
この景色を見たときも、これは奇跡なんだと思えました。
~おわり~
最後までご覧いただき、ありがとうございました🍀