ロッタのおはなし vol.11「ARABIA社のanemone(アネモネ)について」
「anemone(アネモネ)シリーズについて。」
アネモネシリーズはARABIAを代表する女性デザイナー Ulla Procope がデザインを手掛け、1962年から1976年まで製造されていました。(1980年代に短期間で復刻版が出されました)
日本でも長く愛され続けているシリーズの1つで、「anemoneが販売されていた当時に結婚御祝で頂いて、今でもずっと大切に使っているのよ。」と、お話してくださった素敵なお客様もいらっしゃいます☺
深みのあるブルーがとても美しい作品で、数人の訓練された絵付師がフリーハンドで描いていたため、ひとつひとつ表情が異なるのも魅力のひとつです。
プレートはもちろん、ティーポットや大きいジャグやボウルなどにも絶妙のバランスで絵付けされており、どの角度から見ても美しい仕事ぶりに惚れ惚れしてしまいます。
↓大きいジャグはウォータージャグとしてはもちろんですが、フラワーベースにもオススメです。
↓18㎝のボウルは季節のフルーツを入れたりおやつを入れたり、用途は様々。食卓が華やかな印象になります。
↓出会いの少ない16㎝プレートの絵柄付き。小さいながら華やかなプレートです。シンプルなケーキや和菓子にも。和洋問わずお使いいただけます。
「絵付師さんの個性的なサイン」
オリジナル版はバックプリントも手描きで「ARABIA」「FINLAND」ウラ・プロコッペのイニシャル「UP」と、絵付師のイニシャルが書かれています。
ご紹介はほんの一部ですが、見比べてみるとARABIAの字体にも「UP」にも個性があふれていて面白いです。大きく大胆にサインしている方もいれば、細い線で繊細なサインの方もいらっしやいます。
よく「字」はその人となりを表す。と言われます。どんな絵付師さんが書いたのか想像してみるのも手書きサインならではの楽しい時間ですね。
絵付師の個性あるサイン↓
↓全体的に線が細くて長い字体。
↓あっさりした字体。字がつながっていたりつながっていなかったり。
↓アーティスティックな字体。33㎝プレートの裏面です。躍動感あふれています。
↓字が歩いているような字体。楽しい印象です。
「コーヒーカップとティーカップ」
アネモネのフォルムデザインはruskaやkosmosと同じSモデルです。同じ絵柄でもフォルムが変わると全体の印象も大きく変わります。
↓コーヒーカップ&ソーサー
細身ですっきりしたシルエットのコーヒーサイズは、程よい余白があることで上品で可愛い印象を受けます。
カップ φ6.8cm(持ち手を含めた長さ9.5cm)×H7.8cm
ソーサー φ12.0cm×H1.8cm
容量約150ml
↓ティーカップ&ソーサー
口が大きくて幅の広いティ―カップ&ソーサーは、大胆に幅いっぱいに描かれたアネモネの花が鮮やかで華やかな印象です。
カップφ10.0cm×H5.5cm
ソーサーφ16.0cm×H1.8cm
容量約230ml
ティ―カップ&ソーサーは口が広いのでスープやアイスクリーム、シリアルを入れるのにもオススメです◎
自宅ではコーヒーをたくさん飲むので、ティーカップをコーヒーカップとして使っています☕︎
何年使っても飽きがこなくて、使えば使うほど愛着が湧きます。
この先もずっと大切に使い続けたいと思える器です☺︎
↓「時々出会うブルーソーサーのanemone」
ブルーソーサーのanemoneは現地でも出会いが少ないため、限定生産だったのかもしれません。
裏の刻印が残念ながら擦ると消えてしまうタイプの為、製造年度などの詳細も不明です。
いつか、詳細を知ってる方に出会えると良いなぁ。と思います。
今のlottaのショップカードのデザインもブルーソーサーのアネモネです☺︎
lotta実店舗だけでなく、神戸のいろんなお店さんにお願いして置いて頂いてるので、見かけた時は是非持って帰ってくださいね☺︎
ちなみにオリジナルと復刻版のデザインは同じですが、復刻版のバックスタンプは80年代のスタンプです。
また、素材の改良により復刻版は若干軽くなったと言われています。
そして、ハンドペイントの絵柄やラインも整っている印象です。
オリジナル版は色が濃すぎてアネモネの柄がハッキリでていなかったり、薄かったり、滲んでいたり、良い意味でとても味があります。
↓オリジナル版のティーカップ&ソーサー
↓復刻版のコーヒーカップ&ソーサー
どちらのanemoneに出会えるかは、その時々で変わりますが、出会った時には少し意識してみてくださいね。
ARABIA社のanemone(アネモネ)のおはなしでした。
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