【幻の生物を紹介】大百足
【大百足】俵藤太に退治された巨大な百足
かつて琵琶湖にほど近い三上山に棲んでいたという巨大な面足。
足は数千本、体長は数百メートルもあり、身体の表面は鉄のように硬かったという。
この大百足は『太平記』や御伽草子『俵藤太物語』に登場し、湖にある竜宮を襲う怪物として描かれている。
途方に暮れた竜王は近江の国の俵藤太(たわらのとうた)に百足退治を依頼。
俵藤太は大百足に2本の矢を放つが、あっさり跳ね返されてしまう。
そこで、百足は唾に弱いという言い伝えどおりに矢じりに唾をつけ、「南無八幡大菩薩」と唱えて放っと見事に仕留めた。
彼は褒美として、黄金札(こがねざね)の鎧と大刀などを贈られたという。