【幻の生き物を紹介】刑天
【刑天】頭を落とされても戦う復讐の巨人
中国の神話に登場する頭を持っていない巨人。もともとは普通の人間と同じように頭部があり、天界の王といわれる炎帝(えんてい) の配下であった。だが、炎帝と敵対する黄帝(こうてい)が勢力を伸ばし、ついに炎帝は敗れてしまう。それでも刑天は単独で黄帝へと向かっていった。この戦いによって頭を斬り落とされ、常羊(じょうよう)の山に埋められてしまう。
それでも刑天は諦めきれず、死ぬことはなかった。敵を見るために両乳首を目にし、へそは口となった。右手に斧、左手には盾、を持って暴れ続けたという。