見出し画像

【幻の生き物を紹介】ウルリクムミ


【ウルリクムミ】 神々に戦いを挑んだひとりの巨人

古代ヒッタイトのクマルビ神話に登場する石の巨人。ウルリクムミは、海底に棲む巨人ウペリルの肩から植物のように生えて誕生したという。生まれるとすぐに背が伸び、やがて90000ダンナ(96300km)にまで達し、頭が天上界に届いた。
それだけの巨体ならば、動くことは難しいと思われるかもしれないが、毎日陸に上がって町を破壊したという。その理由は神々への挑戦だったと伝わっている。彼の挑戦を受けて立った神々だったが、ウルリクムミの力は強大で、70人の神が束になってもかなわないほどだった。だが、最期は根にあたる岩の脚を斬られ、海中へ転がり落ちて死んだという。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?