【幻の生物を紹介 オアンネス】
【オアンネス】バビロニアに文明を授けた魚人
ヘレニズム時代の神官ベロッソスの著作『バビロニア誌』に登場する魚人。
背中は魚、前面の首から下は人間という奇妙な姿をしており、古代バビロニアの海に棲息していたという。
バビロニアに人間が住み始めて1年ほど経った頃、ペルシャ湾から現われ、人間に文字や建築、美術などのあらゆる文化を授けた。
本来は人と異なる言葉を操るが、この時は人間の言語を話し、夜になると海へと帰っていったとされる。
オアンネスが人間と接した期間はわずか1週間だったという。
はるか昔に大いなる文明を築き上げたバビロニア。
その契機は、オアンネスの出現にあったのかもしれない。