LostLamb式ハンドレンジ
~はじめに~
はじめまして、LostLamb(ロストラム)と申します。
ポーカー歴約2年で、1年程前にKKpoker
で200nlを打っていました。
それ以外にも最近話題になっている
「エムホールデム」「ポーカーチェイス」で度々、「全ハンドオープン縛り」でミラティブ配信をしていました。
基本的にルースアグレッシブでのブラフムーブ主体の打ち回しで立ち回っています。
今回は、オンライン等で主流となっているタイトアグレッシブプレイヤーに向けて、
「稼ぐ」打ち回しではなく、ポストフロップを上手く立ち回りブラフを上手く扱えるようになること
を重要視したハンドレンジを作ってみました。
このハンドレンジですが、
所謂「スノーウィーレンジ」や「ヨコサワレンジ」等とは打って変わり、投機的ハンドを多く採用した
『ルース特化型ハンドレンジ』
となっています。
何故このようなハンドレンジを作ろうかと思ったのかと言うと、ポーカーをある程度知っているポーカーをある程度勉強されてきた中級者へ向けての、ポストフロップの向上とブラフを上手く打つ立ち回りを身につけて貰いたいからです。
フィッシュから稼ぐ立ち回りは出来ても、自分よりも上手い強レグプレイヤーを相手にした時の対抗策を取ることができないプレイヤーが多いと感じています。
強レグプレイヤー相手にすると難しく感じてしまうのは、多くの強レグの方々は、いわゆるGTO戦略だけではなく、フロート・ポラライズ・セミブラフ等のポストフロップの技術を活用してこちらの弱点を突いたエクスプロイトをしてくるからです。
そして、レートが上がってくると、このようなプレイヤーが増えてくるので、GTO理論一辺倒では勝ちにくくなってしまいます。
勝つためには、こちらも相手の弱点を突いたエクスプロイトを混ぜて行くことが必要不可欠となります。
今回は、対タイトプレイヤーに対するエクスプロイトを学んで欲しいが為にこのレンジを作成しました。
これはキャッシュゲームで稼ぐだけではなく、ルースアグレッシブプレイによって読者の皆さまのポストフロップの技術を向上させ、エクスプロイト戦術を学んでいただく為のレンジです。
このハンドレンジをそのまま使うだけでは、正直なかなか勝ちにくいと思われるかもしれませんし、最初は非常に使いにくいレンジだなと感じられるかもしれません。
しかし、このレンジを使っていただき、ハンド数をこなして経験を積めば、読者の皆さまの最終的なプレイスキルは格段に上がると筆者は確信しています。
扱いづらいハンドレンジではありますが、どうぞ宜しくお願いします。
2.オープンレンジ
【EP】
・Axsは全てのポジションでオープン可能
・Kxsはストレートを完成させやすいK9sまで採用
・Qxsは後述するコールレンジBBのQxsを想定してQTsまで採用
・Axoは後述するBUコールレンジのAXoを想定してAJoまで採用
・ポケットハンドは戦いづらい55以降を排除
・JTs-T9s.65s-43sのスーテッドコネクターはキッカーの弱いAx.Kx等のドミネイトを避けられる事と、後述する対3betの観点から上記を採用
【HJ】
・基本的に、EPとHJにほぼ差は無いので若干ハンドレンジを広げる程度に留めている。
K8s.Q9s.J9s.ATo.KJo.55が上記に該当
・EPレンジとの相違点はスーテッドコネクターを多く採用している点である。
98s-43sまでは、ボード次第ではAx.Kxに対してかなり有利に立ち回れるので採用
【CO】
・ここからハンドレンジが広くなってくる。
・Kxs.Qxsは後述するBBコールレンジのスーテッドギャッパーを想定し、そこに対応する為、K4s.Q7sまで採用
・Jxoはストレートを完成させやすいJ7sまでを採用
・QJo.KTo.QTo.JToは、オフスートながらストレート等のブロッカーとして非常に優秀なハンドの為、採用
・T8s.T7s.97s.86sのスーテッドギャッパーは、ストレートを完成させやすいという観点から採用
ただT6sや上記以外のギャッパーに関しては単純なキッカー負けが多発しやすいので不採用
・ポケットハンドはポジションの観点以外にもセットマインを狙うメリットも狙える為、全参加を採用
【BU】
・ほぼ半数弱のハンドで参加可能
・Kxsは全参加を採用
・Qxsはパワーナンバーの観点からQ2sを除いたQ3sまでを採用
・JxsはJ5sまで採用
・T6s.96s.75s.64sのスーテッドギャッパーは、後述するBBコールレンジに対抗出来る為採用
・A5o-A2oはストレートを完成させやすいという観点から採用
A9o-A6oは一見すると強いハンドではあるが、ボードに絡みづらくマージナルな強さになりやすい為不採用
・K9o.Q9o.Q8o.J9o.J8o.J7oは、ストレートを完成させやすいという観点から採用
・T9o.98o.T8oのスーテッドコネクター、スーテッドギャッパーは、BBコールレンジと十分戦えるという観点から採用
【SB】
・大半のハンドで参加可能
・Axs~Jxsまで全参加採用
・Axoも全参加採用
・Kxo.Qxoは、COでのKxs.Qxsのレンジをそのまま採用
・スーテッドギャッパーは、ストレートを完成させやすいという観点から全採用
3.コールレンジ BB
・基本的にオープンレンジを参考にした幅広いレンジでのコールを推奨
・TT+.AKs.AQs.AKo.AQo.KJs.
KTs.QTs.JTs.T9sは3bet推奨の為除外
・COのA5oだが、パワーナンバーの観点とストレートを完成させやすいという観点からHJのオープンからならコール可能
・AJs-A9s.A5s-A3s.KJs.KTs.
K7s.K6s.QTs.
AQo-ATo.KQo.KJo.TT-88.JTs-65s.
J9s-J7sは、ポジションにより3betに回す。(BB3betレンジを参照)
4.コールレンジ BU
・非常に狭いレンジでのコールを推奨
・BUの場合、IPでの3betpotの方が主導権を握りやすくアグレッシブに動くことでブラフも狙いやすくなる為、コールよりも3betを推奨している。
・EPのみのレンジとなっているが、これはどのポジションからでも同じレンジでしかコール出来ない為である。
・44-22以外のハンドは、ポジションによって3betに回す。(BU3betレンジ参照)
5.3betレンジ BB
【EP】
・BBコールレンジに入っていないところは全て3bet採用
【HJ】
・KQs.KJsはEPから以外なら3bet推奨
・A5s-A3sはストレートを完成させやすいと言う観点と、パワーナンバー的観点から採用
・K7s.K6sは3betに対してCallしてくるスーテッドコネクター対策と、ブラフハンドの観点から採用
ただし、ハンドを絞りたい場合は非参加推奨
【CO】
・CO以上のポジションからのOpenは、上位ハンドでないとpotを取る動きが難しい為、AJsのみ追加
【BU】
・ここで注目すべきは、98s-65s.J9s-J7sのスーテッドコネクター、ギャッパーを3betレンジに採用している面です
ブラフレンジとしてのミックスアップの為、多く採用をしています
【SB】
・Axsは全てのポジションで3bet採用
・K9s.K8s.Q9s.Q8sもパワーナンバー的観点から採用
・A5o-A2oはストレートを作りやすいという観点から採用
・77.66も3bet採用*BBコールレンジと見比べながら、3betかコールが混合してる箇所があり、間違えやすいので注意すること
6.3betレンジ SB
・SBは基本的にレイズ&フォールドです
・OOPなので、狭いハンドレンジでアグレッション強めにポストフロップを戦うのが吉です
【EP】
・AA-99.AKs-ATs.
KQ-KTs.QJs.QTs.JTs.AKoの上位ハンドと、A5sを採用
【HJ】
・A5s.A4s.AQo.88.77のEPよりも少し広めのハンドを採用
【CO】
・A9s.A8s.K9s.J9s.T9s.KQo.のHJよりも少し広めのハンドを採用
【BU】
・A7s.Q9s.T8s.66.55.AJo.ATo.KJoを採用
7.3betレンジ BU
【EP】
・AA-TT.AKs.AQs.AJo.KTs.K9s.
QJs-Q9sまでは上位ハンドの為3bet推奨
・A9s.A8sはパワーナンバーの観点から採用
・A5s-A3sまではストレートを完成させやすいという観点から採用
【HJ】
・AJs.ATs.AQo.KQoはEPはCallするがそれ以外のポジションでは3bet推奨
・A2s以外のAxsも3bet推奨
・99-77も3betを採用
【CO】
・Axsは全て3bet採用
・KQs.KJsはEP-HJならCallだが、BU以上では3bet採用
・K8s-K6sもパワーナンバー的観点から採用
・JTs.T9s.J9sのスーテッドコネクター、ギャッパーもストレートを完成させやすいという観点から採用
・66.55も3bet採用
8.3betレンジ HJ&CO
・COとHJはほぼ同じレンジを採用
・共通のレンジとして、AA-99.
AKs-A9s.A5s.A4s.
KQs-KTs.QJs.QTs.AKo.AQo.KQo.
76s-54sを採用
・COの場合は88のミドルポケットを、HJの場合は98s87sのスーテッドコネクターのブラフレンジを採用
9.vs3betコールレンジ EP
【HJ&CO】
・AQs.KQs.AKo.AQoはこのポジションの相手なら、4betよりもコールでポストフロップを戦った方が有利の為、採用
・QQ-77までのポケットは3betに対してSDVやセットマイン狙いの為、採用
AKoはCO以下、AQoはBU以下のポジションでは4betへ回す
【BU&SB&BB】
・AJs-A9sはパワーナンバー的の観点から採用
・QJs.QTs.JTs.T9sはブロッカーとして友好なハンドである為採用
・A4s.66はストレートやセットマイン狙いをする為、採用
・AJs.ATs.54sはSB以下のポジションでは4betに回す
10.vs3betコールレンジ HJ
【CO】
・AQs.AJs.AKoはHJ相手なら、4betに回すよりコールしてポストフロップを戦った方が有利の為、採用
・QQ-66はセットマイン狙いで採用
・JTs-65sまではスーデッドコネクターはストレートを完成させやすいという観点から採用
・QQ.JJ.AKo.65sはBU以下のポジションで4betへ回す
【BU】
・ATs.A9s.KQs-KTs.QJs.QTs.KQoまでは3betするよりもポストフロップを戦った方が有利な為、採用
・A5s.A4sはストレートを完成させやすいという観点から採用
・54s.55はCOよりも広めのハンドレンジを戦うために採用
・ATs.A5s.A4s.KQs-KTs.54sはSB以下、QJs.KQoはBBのボジションでは4betへ回す
【SB.BB】
・若干ハンドレンジを広げる程度で留めている。A3s.J9s.22を採用
・A3sはBBのポジションでは4betへ回す
11.vs3betコールレンジ CO
【BU】
・AQs-A8s.KJs.QTsはパワーナンバーの観点から採用
・A5sはストレートを完成させやすいという観点から採用
・TT-22までミドルポケット以下を全て採用
・JTs-54sまでのスーテッドコネクターはストレートを完成させやすいという観点から採用
・A5s.65s.54sはsB以下のポジションでは4betへ回す
【SB.BB】
・ハンドレンジを若干広げるという意味で、JJ.AJoのみ採用
・ただ、BBでは4betへ回す
12.vs3betコールレンジ BU
【SB.BB】
・比較的に広いハンドでコール可能
・AXsはAA.AKs.A6sを除いて全採用
・KXsはKJsを除くK6sまで全採用
・ポケットはJJ以下全採用
・QJs-54sまでのスーテッドコネクターは全採用
・QTs-T8sまでのスーテットギャッパーは、ミックスアップするハンドとして採用
・AKo.AQoはSB以下の相手なら4betに回すよりもコールしてポストフロップを戦った方が有利の為、採用
・65s.54sはBBのポジションでは4betへ回す
13.vs3betコールレンジ SB
【BB】
・SBコールレンジは4betを打って主導権を握った方が戦いやすい為、BUのコールレンジよりもやや狭いレンジを採用
・A9s-A6s.KQs-K9s.QJs-Q8s.
JTs-J7sまではストレートを作りやすいという観点から採用
・TT以下のポケットは全採用
・ATo.KJo.KTo.QJoはパワーナンバーの観点から採用
14.4betレンジ EP
【HJ】
・AA.AKs.KKのプレミアハンドを採用
・ブラフレンジとして、A5s.43sを採用
【CO】
・AKoのプレミアハンドを採用
・ブラフレンジとして、KJs-J9sを採用
【BU】
・AQo,QQ.JJの準プレミアハンドを採用
【SB】
・ブラフレンジとしてAJs.ATs.A4s.54sを採用
【BB】
・ブラフレンジとしてA3s.65sを採用
15.4betレンジ HJ
【CO】
・AA.KK.AKs.AQoのプレミアハンドを採用
・ブラフレンジとして43sを採用
【BU】
・AKo.QQ.JJの準プレミアハンドを採用
・ブラフレンジとして65sを採用
【SB】
・ブラフレンジとしてATs.A5s.A4s.
KQs-KTs.54sを採用
【BB】
・ブラフレンジとしてQJO.KQo.A3sを採用
16.4betレンジ CO
【BU】
・AA.KK.AKs.AKo.AQoのプレミアハンドを採用
・ブラフレンジとしてA4s.A3s.43sを採用
【SB】
・ブラフレンジとしてA5s.KTs.K9s.
65s.54sを採用
【BB】
・ブラフレンジとしてAJo.JJを採用
17.4betレンジ BU
【SB】
・AA.KK.QQ.AKs.AKo.のプレミアハンドを採用
・ブラフレンジとしてKJs.AJo.43sを採用
【BB】
・ブラフレンジとしてJJ.KJo.65s.54sを採用
18.4betレンジ SB
【BB】
・AA.KK.QQ.AKs.AQs.AKo.AQoのプレミアハンドを採用
・ブラフレンジとしてJJ.AJs.ATs.
A5s-A2s.76s-43s.AJoを採用
〜最後に~
それでは最後に、
今までのハンドレンジを全て乗せたものを公開します!!
レイズとコールが混ざっている所や分かりにくいところも、これである程度はわかりやすくなっていると思います。
初めに述べさせてもらったようにこのハンドレンジは扱いづらいですし、これで勝つのは難しいと思います。
ただ、ポストフロップでの試行回数を増やして難しいシチュエーションに対する経験を積むことで、ポーカーのスキルは飛躍的に向上すると確信しています。
このnoteが、
皆様の実力向上の一助になれば幸いです。
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