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【青年海外協力隊】活動1週間を終えて🇸🇻
中央アメリカ・エルサルバドルからこんにちは。
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要請内容📃
要請内容は「一村一品運動を通して商品開発、販売促進、新たな地域活性化事業が実施可能か調査する」です。配属先としては、9つの管轄地区をもつ環境問題やコミュニティ開発に特化したNGO。過去にJICAとゴミ処理関連のプロジェクトに取り組んだり、スペインで固形廃棄物処理の賞を受賞したりと環境問題への取り組みモデルを構築するのが上手いようで、隣国にも研修をしたこともあるとのこと。
チームが一掃され、新しいメンバーが働いてるのですが、皆働き者で優しくいつもヒヨッコの私を可愛がってくれます。
活動内容🏃♀️
ありがたいことに配属先のカウンターパート(以下CP)は私の要請内容が果たせるようにプロジェクト目標を一緒に擦り合わせてくれました。一村一品活動のプレゼンも例で挙げた事例を覚えてくれており、ありがたい。この活動を2年かけて進めていこうということで、赴任2日目から結構ガチなリサーチペーパー作りに取り掛かっており、今はフレームワークを作りながら聞き取り調査をしている段階です。
この1週間でしたことは大きく分けて下の2つ👬
・オフィスでの勤務💻
・フィールドリサーチ🌳
💻オフィスでの勤務中
調査フレームワークを構築するための
ブレインストーム、整える→CPに見せて、指摘もらう→次のステップに向けてブレインストーム、整える。
を繰り返してます♻️日本語→英語→スペイン語を介してやっているので一生時間がかかる!!
CPの導き方が本当にうまくて、今まで苦手だった“枠組みに乗せて物事を考える“とはこういうことなのかと今更腑に落ちてきました。笑
「調査の目的を細分化したとき5つに絞る。どうしてこの数は5つでしょう?」
「これは意見で、これは学説だね。この違いは?」
と質問ベースで進めてくれるので、スペイン語を分かったフリして会話を流していると即座にバレます。「カリン 分かってる?説明してみ」と。
そもそも分かったフリするなって感じなんですけど、、、笑
🌳フィールドリサーチ
CPが管轄地域のディレクターとミーティングをする際に私も同行して「今地域の特産品を探しているんだ!ここでは何が耕作されているの?何か困っていることはある?」とざっくりといえばこんな感じというか、スペイン語が拙いので本当にこれくらいダイレクトに聞いています。笑
で、CPが補足で「日本のjicaから来ていて、地域の生産性と経済の自立性を向上させるためにこの地に由来するもので商業化できるものはないか調査しているんだよ。」とサポートしてくれます。じゃぁ大体の地域でサトウキビや甘くないとうもろこし等の似たものが栽培されているけど、標高によってはコーヒーも採れると教えてくれる。
問題は雨季の過剰な雨量による灌漑や、強い風による被害への訴えが多く環境問題被害について考える機会が多いです。
感じたこと💭
1週間オフィスに通って感じたことは、「憧れ」と「悔しさ」ですね。
同僚は本当に優秀なメンバーが多く、皆それぞれの部分に長けています。
リーダーシップの塊のようなCPは、いつも忙しそうでどこに行っても大体誰かが待っており相談の列ができる。スペイン語が拙い私のいうことも辛抱強く聞いてくれ、スペイン語というハンデを感じさせない配慮を感じます。リサーチのフレームワークを詰めるときも「どの言葉を使うのがベストかな?investigar? estudiar? determinar?どう? カリンもこれがベストだと思う?」と方向性を決めるときは私の感覚も尊重してくれます。
他の人と話している姿を見ても、人から悩み事を引き出す才能や、物事を進めていく力、飴を与えながらもムチ打ってく厳しさ、、、、
見習いたいと思う部分が多いです。まぁ、たったの1週間で何が分かるんやと🤣
あとは、圧倒的知識と言語力の足りなさが悔しい。
語学に関してはもっと勉強すればよかったという後悔はないほどに訓練中に勉強したのですが、リサーチ方法やバックグラウンド知識をもっと持っていれば力になれたんじゃないかと感じ「私じゃない、もっと優秀な人の方がいいんじゃないか?」なんて思ってしまいます。でも、上司やCPが私を(まだ“日本人“ということへの期待も大きいかもしれない)少しでも信頼して一緒にプロジェクトを回そうと思ってくれているのだから、足りない知識は埋めていけばいいし、足りない語学力は伸ばせばいい🤓
あとは、ボランティアに対する考え方が変わった。
新卒参加に対してマイナスなイメージがある人も多いかもしれないけど、私は新卒で参加してよかったと思う。あくまでも私の配属先と同期隊員数人からの経験に基づいた完全なる個人的見解だけど
ボランティアは「学びに来た人」であって、教えにきた人ではない。笑
だから、新卒で現地に行って何ができる?論争ありますが、必ずしも知識と経験が豊富なガンガン現地を引っ張っていける人である必要はなく、
甘え上手で、配属先のニーズと合ったやりたいことがあるということが隊員と配属先のポテンシャルを最大限に伸ばす栄養剤ではないのかと思います。笑
もちろん技術者や専門家として特定のスキルを身につけた隊員さんの場合は求められていることから全て私の見解とはずれているのかもしれないけど、もっと受け入れ先とJICAの認識合わせて、協力隊プロジェクトも改善されていけばいいなと思います。そこの認識が合えば、お互いの強さが掛け合わされて良いインパクトを生み出せるはず。そもそも隊員のスキル発揮できないところに2年間も派遣して「まー、要請と合わないのはあるあるですよ!」って無責任すぎるし、諦めんなよ!!って笑 KAIZENだなんてコンセプトが1人歩きして、日本の組織は岩のように硬い。どんどんいいプログラムになっていけばいいのになぁ。