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【青年海外協力隊】活動3週間を終えて🇸🇻特権性について考える。
ホストブラザー(11歳)との時間🕰️
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エルサルでも定番おやつとして人気があり、小さい頃をよく思い出す👦
ホストマザーとホストブラザーは、串付きのチョコバナナしか見たことがなかったらしく「串がなくても作れる」という私を全く信じれない様子。
インターネットの写真を見せると少し安心したようで、自由にチョコバナナを作らせてくれました。笑
11歳のホストブラザーは思春期で少し気難しい時期、と言いながら私の大人気なさも相まり、チョコバナナを作る過程で完全に拗ねました。笑
彼は、どうしても串を使ってチョコバナナを作りたかったのに、私が串を探すめんどくささに負けたのが原因です。「串欲しいなら自分で探せば?」と言いました。はい、ダメですね。後からホストマザーに「カリンは小さい子と生活をするのは初めて?」と聞かれました。笑
農園フィールドリサーチ:美味しいサトウキビジュース、エルサルのポテンシャル
今週はフィールドリサーチがありました。
地方の学校へ固形ゴミの回収はちゃんと来ているかの確認巡回にプラスで、一村一品活動の為に農園へ連れて行ってくれました。
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ここの農場では、サトウキビ、はちみつ、パイナップル、コーヒー豆、カカオ、酪農、マンゴー、バナナ、、、等の栽培をしているそう。ここで試飲させてもらったサトウキビジュースは、他で試したものよりソフトな口当たりですごく飲みやすかった!失礼ながら、味に大きな大差を期待していなく差別化するの大変だよなと思ってたのですが、全然ちがいました。
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今回のインタビューでは💡
商品の栽培・加工・包装をご自身でしていること、そこまでは生産ラインが構築されており不便は少ないが近辺の道が悪いので卸先まで運送する大変さ、ネットの接続が不安定なため知り合いへの連絡や調べものが常にできるとは限らないことを共有してくれました。🌀
過去に協力隊員が一村一品活動研修で訪問させていただいたこともあるそうで、コーヒーのパッケージに「ブランドイメージとなる地域名や象徴を入れたら良いとアドバイスを受けたからここの名前と、山の絵を入れたんだ」と言いながらパッケージの袋を見せてくれました。
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広大な土地や、豊富な種類の耕作物、穏やかなお爺さん。
ある一定の期間農作業を手伝いながら田舎暮らしや農業について学ぶ機会にぴったりではないかとWWOOF の活用が頭に浮かんだ。
エルサルバドルの国土は四国と同じくらい。首都のサンサルバドルから東の海が綺麗なラウ二オンまで数時間、西の温泉が気持ちいアタコまでも数時間と短時間で多くの観光スポットに足が届きます。旅行しやすい国面積と優しい国民性。忙しい現代社会を生きる皆が短期間で都会から田舎の旅を楽しむにはピッタリなエルサルバドルです。🇸🇻
カウンターパートを寿司に招待🍣
同僚やホストブラザーはいつも「スシとラーメンが食べたい」と教えてくれる。まぁ、イコール作ってほしいのかなってところですが任地で作るにはハードルが高い…。ので、ちょうど首都でバッティングしたカウンターパートを寿司に招待してみた✨いつもご飯連れて行ってくれたり、私が快適に過ごせるよう全力でサポートしてくれてありがとう。
巻きずし一本13USDほどですが、日本の回転ずしの方が断然に美味しい。
と言うのは押し殺して、「まぁまぁいけるやん」と意味を込めて「Bueno/いいね」と言いました。
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カウンターパートはかなりお気に入りの様子🫐
積極的に私と良い関係を築こうとしてくれるのが嬉しい反面、あまり2人きりにならないよう工夫したり、何かくれたりする時も同僚の皆と分けるようにしています。トラブルはできるだけ避けたい。
活動:何をもって活動と言えるのか?
KTC(駒ヶ根訓練所組)2024年2次隊は2024年11月~2025年1月の間に派遣されました。最長で二カ月の違いがあるものの、そろそろ派遣された同期は皆配属先へ到着したようです。そこで、話題に上がるのが「活動のなさ」。
私は幸運なことに、カウンターパートがJICAの指針「共にプロジェクトや調査を行う」に従ってくれたので目に見える活動あります。
ですが、私たち協力隊の活動は何をもって活動と区分できるのでしょうか?
SNSでは活発に見えるような人でも、おそらく言語の壁は大きいだろうし、自分が主導になってプロジェクトを回せる信頼を得るのもまだ難しいはず。そもそも新しい土地で最初の一か月で自分主導の活動ができていたら「協力隊(ボランティア)はもったいないのではないか」とも思えます。(言い過ぎ??笑)
活動がなくて不安になる隊員がいれば、活動ガンガンでプレッシャーに潰されそうになったり、「働きに来たんじゃなくてボランティアに来たのに」と言う人もいる。人間関係がうまくいかず悩む人がいれば、人間関係は良いけど狭すぎて大丈夫かなと不安になる人もいる。なかなか体調が安定しない人だって。
最初の三カ月は様子見の期間だと言われているように、改善点を見つけるのも大事だけど地域の人と「信頼関係を構築する」というのが一番大切なことなのかなぁと思う。自分から挨拶をすること、自分からも見返りを求めないおもてなしをすること、自分から困っていると相談をすること、一緒に食卓を囲むこと、簡単な日常だからこそサボってしまいがちなこと、を頑張る三カ月。まぁ、安定にこう思えるのも私が配属先やホストファミリーに恵まれたからというのが大きいのかもしれない。 周りの人を大切にできなくて、どうやって遠くの人のためになることをするんだ?とよく問われたものです。
特権:任地が恋しいと思えることは特権、自分の努力は?
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というのも、Uberやバスを使えば周りの人を巻き込まずに自分一人で好きな時間に好きな場所へ行ける。アメリカにいるかのような錯覚を覚える大きなショッピングモールやレストラン、目が合うと微笑みかけてくれる外国人慣れした都会サルバドレーニョ達。でもなんか違う。
任地が恋しい…。
と思えた。今は一時的にエルサルバドルの治安が落ち着いていること、周りの人が私のスペイン語学習に協力的なこと、同僚やホストファミリーが車を持っているので買い出しに連れて行ってもらえること、皆が本当に私のことを可愛がってくれている恵まれた環境にいるんだなと再認識できた。
のと同時に、他の人に「花梨は恵まれてるからな」と言われるのはあまり腑に落ちない自分もいる。朝出勤すれば、同僚ひとりひとりに握手をして回り「調子はどう?」と雑談をする。誰かにもらったお菓子はオフィスの皆と分ける。スペイン語のノートを作り、皆からスペイン語を学んでいるよと伝える。皆とご飯を一緒に食べるのが私を幸せにしてくれているんだと伝える。皆のおかげでここがホームに感じるよと伝える。
花梨は恵まれていると完結させるあなたは、そんな小さいことすら挑戦しているのかと聞きたい。が、これもまた特権を持っている象徴なのかもしれない。私の置かれた、安心できる環境というのは私の努力以上に周りの皆が与えてくれているものだから。「特権」とは正にそのことを言うのだから。