【ロストアイドルⅣ】「こちら娘島高等学校ほーそお部」の軌跡（Lost）
新しいコミュニケーションの形
2014年3月、株式会社ディー・エヌ・エーが運営するライブ配信プラットフォーム「Showroom」で、画期的な試みがスタートした。
株式会社MUGENUPが提供する「こちら娘島高等学校ほーそお部」（略称：「こちむす」）は、アニメーションキャラクターとリアルタイムで会話できる世界初のコンテンツだった。
ライブコミュニケーティングアニメと表現しているこの番組は、キャラクターの動きと声は声優が担当し、リアルタイムかつインタラクティブなアニメーションとなっている。初回の放送における来訪者(閲覧者)数2,000人を超え、大きな反響を読んだ。
視聴者からのコメントに対し、キャラクターが反応する対話型の体験は、新鮮な驚きをもたらした。
アイドル育成を題材にしたストーリーは、田舎 小笠原諸島にある人口4500人の離島―娘島を舞台に、主人公の白州あすな（CV： 清都ありさ）と榎本かなで（CV：冨岡美沙子）が夢に向かってがんばる姿を描いた。
活動の成果と休止
「こちむす」の活動は2014年3月に開始され、2015年5月まで続いた。
同年5月11日の配信をもって一旦の休止となったが、復活の目処は立っていない。
唯一のオリジナル曲「ミライ∞カゼ」のPV発表時、音源の後日配信が約束されたものの、未だ実現していない。
アーカイブサイトにはこの楽曲の歌詞が残されているが、PV自体のリンクも切れてしまっている。
「こちむす」の活動の証が希少なロストメディアとなりつつあることは、誠に残念なことだ。
ロストメディアの共有を求めて
仮想アイドル（黎明期のVtuber）というニューフロンティアを切り開いたこちむすの足跡を、可能な限り後世に伝えていきたい。
そこで「ミライ∞カゼ」のPVや音源をはじめ、「こちむす」関連の未公開資料をお持ちの方は、是非とも提供くださるようお願い申し上げます。（提供しなくても大丈夫です、「持っています」と言いたら結構です。）
革新的な試みに賭けた一グループの熱い軌跡を、確実に記録に残すことができれば幸いです。
「こちむす」の尊い足跡は、決して忘れ去られるべきではありません。
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