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エージェント冥利に尽きること

エージェントは断られるのが仕事ともいえ、正直つまらないと思うことも多々あります。敬意も持たれにくい仕事でもあるので、面談無断キャンセルとか選考中に音信不通とか、今までやってきた他業界ではされたことが、1度あるかないかくらいのことは頻繁にやられていますし、得意先のイベントに招待されて、付き合いだからとわざわざ出向いても、人材会社であることを名乗れば、相手のテンションが下がっていくのがわかります。

そんな中、エージェントをやってよかったと思うのは、一つは自分の紹介で入社された方の評判が良く「またお願いします」という話になる時であり、そうでなくても「活躍」の話を聞くときです。
それ以上にエージェントとして「冥利に尽きる」というのが、通常では絶対に書類選考が通らない人材、例えば転職回数だったり、業界未経験だったり、英語ができなかったり、年齢が少しオーバーしていたり、という方々が、自分がプッシュしたら、「その信頼」で書類選考を通してくれる時です。

もちろん毎回使えるわけではないのですが、ここぞという場面。つまり「転職回数だけ」「業界経験だけ」「英語力だけ」「年齢だけ」ネックになっていて、でもそれを乗り越えるだけの人材に、どうしても会ってもらいたい時のみ、電話などでプッシュします。
相手も「難しいと思いますけど、一応採用部署と話してみます」とダメ元で聞いてくれ、結果的に「一度面接しましょう」という話になるわけです。

相手も忙しい身。会うということは「採用しようとして」時間をあけてくれるわけです。

そこから先はご本人次第ということになりますが、通常は「門前払い」の人にチャンスが与えることができれば、当然成約の可能性も1%以上、実際は3割程度は持つことができるわけです。
エージェントとして、同社に実績があり、信用があるからこそ、こちらの話を聞いてくれたのですから、まさに「エージェント冥利に尽きる」話となります。

人材会社を使って意味がなかった。人材会社は信用ならない。人材会社がブロックしているなど・・・人材会社経由を嫌って、直接応募だけを行う候補者の方が一定数いらっしゃいます。私も一時期そうでした。
でも、人材会社を使うメリットは、通常では書類通過の可能性が0%のところを、何とか首の皮一枚だけでも通してくれる可能性があることではないかと思います。


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