内定からの返答期限
昨日、内定が出た方が他に受けているところがあり、今月いっぱい待ってほしいという希望を出されました。結果は2週間後で妥協となったのですが、企業側としても確定しない限りは求人が止められず、しかもお断りする前提で選考していかなければならないという無駄な仕事が増えることになります。第二候補がいたとしても、その方が他社に決められてしまうリスクも抱えています。
一方で、面談している中で、稀に「数社から内定をいただいている」というお話を伺うこともあり、返答期限を確認すると「2ヶ月くらい待ってもらえる」というような話が出ることがあります。おそらく、そのポジションは通年募集しているし、複数の募集なので、欠員募集とか人手不足で困っているものではないのかもしれません。
また、内定を受諾しながらも、入社日までの空白期間に別の企業のオファーを受けてしまうケースは、私は今のところはないですが、前職の同僚が経験していました。これだけは絶対にやめてもらいたい話です。誓約書を書かせる大手もありますが、弊社は今のところはあえてそれをやっていません。
候補者、企業のさまざまな事情や思惑がある中で、内定からの返答期限はどれくらいが常識の範囲内かということですが、企業の立場だと長くて1週間でしょうし、候補者としては経歴に傷がつくリスクある以上、1ヶ月と言われるかもしれません。もちろん他の応募者の状況、求人の緊急度などによっても変わってくるでしょう。
私はお互いにとって2週間がベストだと思っています。本当に緊急であれば10日でも良いと思っています。
選考中の企業であれば、その事情を話せば、企業にとって本当にこの候補者を採用したいと思っているなら急いでくれます。経験上、どの企業も2つの面接を同じ日に行うとか、面接の翌日にはオファーということも、企業の大きさ関係なく行われます。逆に急がれないということは、残念ながら縁が薄いと思ったほうが良いと思います。そういうバロメーターにもなります。
企業にとっても、1週間だと急がせている印象になってしまうし、3週間だとリスクです。でも10日から2週間あれば、本人にとっても相手企業にとっても十分な判断期間があるということができます。かつ第二候補を繋ぎ止めることも可能です。逆に2週間以上を要求してきた場合は、本人の志望度は相手企業のほうが高いということになりますし、高いモチベーションで入社してもらえるかが微妙ではないかという判断もできます。
候補者の立場からも、何ヶ月も待ってもらえる企業というのは、さほどあなたを必要としていないのかもしれません。