英文履歴書の落とし穴
外資系エージェントは別として、内資系の多くは英語を得意とはしていません。中には英語ができる人間もいますが、基本は外資より内資系企業のクライアントを持っているので、英文履歴書に無頓着だったりします。
日本語のレジュメには細かいことを指摘するエージェントも、英文には何も言わないというケースが多いと思います。
私自身、海外企業とのやり取りを長年やってきたので、会話はともかく英文は見慣れてはいます。英語が中級レベルの方で不安がっている場合は細かいところをチェックしますが、問題は海外経験豊富な方。帰国子女の方などに落とし穴があったりします。
私にも失敗談があります。
TOEIC900点後半の方で、外資系勤務豊富な方だからと、年月と企業名の部分に差異が無いかだけチェックして企業に提出してしまいました。その方は海外駐在がメインでしたが、アジアパシフィックを全て見ていた方で経験豊富でした。募集職種は日系企業の海外営業職でしたが。私の中では95%以上書類が通ると確信していました。
すると、企業側から「英語力に問題あり」とNGの連絡が来ました。色々なケースには慣れてきたと自覚していますが、久々に「えっ!」とずっこけそうになりました。
理由は、中学生で習うレベルの簡単な、同じ英単語のスペルが全て間違っていたのです。人生を決める大事な書類に記載する単語を「うっかり」とはいえ間違う人は雇えないというコメントが書かれていました。
この方はアメリカの大学を出られている方ですが、そのような凡ミスをしているのです。
他の失敗談では「語彙が貧困で文章が稚拙」というNG理由がありました。それは私には見抜けませんでした。ただ日本語の職歴書を読むと、たしかにそれを感じていました。若い時に帰国された帰国子女の方でした。会話は完璧でも、英語学習が10代半ばで止まっていたのかもしれません。
他にも日本人採用担当には、細かい文法を気にする方も多くいます。
一番大事なのは、母国語でのコミュニケーション力であり、それを外国語に反映させることではないでしょうか。
くれぐれも漢字変換ミスやスペルミスには気を付けてくださいね。