ガリシアの巡礼路を歩く。|⑥モルガデ〜ポルトマリン
こんにちは。ロス・カミーノスです。
和歌山・熊野古道の〝姉妹道〟であるサンティアゴ巡礼路を歩く企画。
これまでの記事に引き続き、「フランス人の道」を歩いた記録をまとめていきます。
写真と共に振り返っていきましょう!
(前回の記事はこちら)
■ 巡礼路の雰囲気
サリアまでの「フランス人の道」との違いとして、前回「巡礼者の多さ」を挙げましたが、それに付随してのことなのか、巡礼者向けの施設の看板がとても多くなりました。
以前、熊野古道とサンティアゴ巡礼路の共通巡礼を達成した長野さんにインタビューした際に、「サンティアゴ巡礼路の方がより観光産業として発達している」と聞いてましたが、こういうことだったんですね。
アルベルゲの紹介や、お土産店の宣伝など、あちこちで看板を見かけました。
中には自分の店に誘導するために巡礼路を示す黄色い矢印を書き換える、なんてこともあるらしいですね。笑
■ 家族での巡礼
巡礼路を歩いていると、子どもと一緒に歩いている人たちをよく見かけました。
驚いたのは、2人の小さな子どもを連れ、さらに二人用のベビーカーを押しながら歩いている夫婦がいたこと。
すれ違いざまに少し話してみましたが、めちゃくちゃしんどそうでした。
(世の中のお父さんは大変ですね)
でも、とてもいい経験になるんじゃないかと思いました。
家族との思い出作りに、巡礼路を歩くことがスペインでは一般的なのかもしれないですね。
■ 残り100km
モルガデから2kmほど進んだア・ペナという村の中に、サンティアゴ・デ・コンポステーラまであと100kmとなるモホン(石碑)があります。
やはりここで記念写真を撮る人が多いらしく、Googleマップにもたくさんの写真が投稿されていました。
この時は前後の道が工事中で、迂回路を通る必要があったため、立ち寄る人は少なかったです。
少しずつですが、着実に近づいている実感が湧いてきました。
■ 険しい道
これまで標高600mくらいのところを歩いてきた巡礼路ですが、このあたりから標高387mのポルトマリンに向けて少しずつ下っていきます。
ルートはいくつかあるようで、比較的平坦な道を選んだつもりが、かなり険しい岩場に迷い込んでしまいました・・・
数時間歩いた後にこの道は結構怖かったですが、何とか乗り切ることができました。
これから歩かれる皆さんはどうかお気をつけください。
■ ポルトマリン
ガリシア州最長の川・ミーニョ川にかかる巨大な橋が特徴的なポルトマリン。
巡礼の拠点となる場所の一つで、アルベルゲなど巡礼者向けの施設が充実しています。
ローマ人によって作られた港を起源とし、川に面した斜面に町が作られており、とてものんびりした雰囲気でした。
巡礼1日目はこれにて終了です。
旅はまだまだ続きます!
【今回歩いたルート】
区間:モルガデ〜ポルトマリン
距離:約10.3km
所要時間:約2時間半(休憩含む)
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで:あと92km