ガリシアの巡礼路を歩く。|③トリアカステーラ〜サモス
こんにちは。ロス・カミーノスです。
和歌山・熊野古道の〝姉妹道〟であるサンティアゴ巡礼路を歩く企画。これまでの記事に引き続き、「フランス人の道」を歩いた記録をまとめていきます。
今回は巡礼2日目、トリアカステーラからのスタートです。
写真とともに振り返っていきましょう!
■ 分岐点
トリアカステーラから先は、巡礼路が2つに分かれています。
写真の石の看板は「モホン」と呼ばれ、交差点で巡礼路の方向を示したり、終着点までの距離が書かれていたりと、巡礼中はずっとお世話になるもの。
平坦だが距離が長い左側のルートと、アップダウンの激しい右側のルート。
急ぐ旅でもないので、今回は左側のルートを進むことにしました。
■ サン・クリストボ・ド・レアル
今回選んだ左側のルートは、数キロごとに小さな村が点在しています。
幹線道路沿いの巡礼路を1時間ほど行くと、サン・クリストボ・ド・レアルの村に到着しました。
石造りの建物が並ぶ村を歩いていると、まるでテーマパークの中にいるような気分になりました。
■ レンチェ
サン・クリストボ・ド・レアルから1.6km、レンチェの町に着きました。
このあたりで少し休憩。バルに立ち寄り、カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)をいただきました。
ちょうどガリシアはアジサイのシーズンらしく、巡礼路沿いにはとても綺麗に咲いていました。
■ ラストレス
少し歩いて、ラストレスにやって来ました。
とても小さな集落で、2分ほど巡礼路を歩くと再び山の中の道に戻りました。
子供たちの遊び声が聞こえたり、おじさんの作業の音が聞こえたり、とてものどかな場所でした。
■ フレイトゥシェ
ラストレスから約1kmほどで、白い教会が特徴的なフレイトゥシェの村にやってきました。
丘の斜面にある、とてものどかな集落です。
しかしここまでほとんど他の巡礼者と出会いませんでした...
■ サン・マルティーニョ・ド・レアル
山の中の巡礼路を歩いていると、苔むした壁など、日本の風景を思い出します。
というか和歌山の山の中ってこんな感じの景色ですよね。笑
教会の前に寝ていた犬に吠えられたので足早に退散。
■ サモス
さて、人口約1500人のサモスにやってきました。
近くにあったバルで休憩。お酒が飲めないので、新鮮なブドウ果汁をジュースにした〝モスト〟をいただきます。
個人的にこれ大好きなんですけど、日本でも販売されてるみたいなので、見つけた方はぜひ飲んでみてください。
■ サモス修道院
せっかくサモスに来たので、このルートの最大の見所である、サモス修道院を見学しました。
6世紀頃に作られたガリシア州最古の修道院で、現在でも修道士さんがガイドツアーを実施されています。
サモスに着いた時間が遅く午前のツアーに間に合わなかったので、サモスの町で2時間ほどのんびりしていました。
時間になったので修道院の入り口に行くと、15人くらいが待っていました。
ガイドツアーでは、気さくな修道士さんがとても丁寧に説明してくれました。
かなり大規模な修道院で、創建の伝説を描いた壁画はとても迫力がありました。
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こうして迎えた巡礼2日目。
天気が良くなかったこともあってか、ほとんど他の巡礼者と会うことがありませんでした。
朝早くから歩き始める巡礼者のサイクルを外れていたこともあるかもしれません。
1人で黙々と山の中を歩き、ぼんやりと色んなことを考えるいい機会になりました。
パート④に続きます。
【今回歩いたルート】
区間:トリアカステーラ〜サモス
距離:約10.2km
所要時間:約2時間30分(休憩含む)
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで:あと128km