ガリシアの巡礼路を歩く。|⑦ポルトマリン〜パラス・デ・レイ
こんにちは。ロス・カミーノスです。
和歌山・熊野古道の〝姉妹道〟であるサンティアゴ巡礼路を歩く企画。
これまでの記事に引き続き、「フランス人の道」を歩いた記録をまとめていきます。
写真と共に振り返っていきましょう!
(前回の記事はこちら)
■ スペインの青空
緯度や湿度の関係で、ヨーロッパの空は日本よりもコントラストが強いと聞いたことがあります。
ポルトマリンを出た時は辺りは霧に包まれていましたが、歩いているうちに澄み切った青空が広がりました。
日本ではなかなか見られない雄大な景色がサンティアゴ巡礼路の魅力のひとつですね。
■ カストロマイオール
ポルトマリンから約10kmのところにあるカストロマイオール。
ここは紀元前4世紀以降の鉄器時代の城跡があることで知られています。
保存状態もよく、サンティアゴ巡礼路のすぐ側にあるので、この辺りを歩かれた際はぜひお立ち寄りください!
■ オスピタル峠
カストロマイオールの城跡から歩くこと約20分。
オスピタル峠には色んなボカディージョ(スペイン風のサンドイッチ)を取り揃えたカフェテリアがあり、多くの人が休息を取っていました。
やっぱりボカディージョといえばハモンですね。
(※個人の見解です。)
■ 巡礼と石碑
オスピタル峠のカフェテリアからすぐのところに、サンティアゴ・デ・コンポステーラまで78.1kmを示す大きな石碑がありました。
巡礼中、ところどころでこういった石碑を見かけました。
何か宗教的な意味があるのか、よく分かりませんが、ガリシア州政府が作ってるオフィシャルなものみたいですね。
■ パラス・デ・レイ
オスピタル峠から約10km歩き、いくつか小さな村を抜けると本日の目的地、パラス・デ・レイが見えてきました。
人口約3000人のこのあたりでは比較的大きな町で、アルベルゲなど巡礼者向けの施設も充実しています。
■ 小さな教会で
パラス・デ・レイに入ったところにあるサン・ティルソ教会の脇を通ると、なんだか巡礼者たちが出入りしていました。
中を覗いてみるとボランティアらしきおじいさんに手招きされたので、少し礼拝させてもらいました。
これまで100kmほど歩いてきましたが、教会でスタンプを押してもらったのは初めて。
思いがけず、嬉しい体験ができました。
■ CAMINO友好碑
今回歩いたサリア、ポルトマリン、そしてパラス・デ・レイの3つの町には、「CAMINO友好碑」と書かれた石碑がありました。
数年前に四国遍路がスペインでのPRを頑張ってた時のものらしく、サンティアゴ巡礼路沿いの各町の首長の名前も彫られていました。
スペインで四国遍路はどのくらいの知名度なんでしょうかねぇ...
今回の旅は、ここパラス・デ・レイで終わりです。
続きはまたの機会にご紹介したいと思います!
【今回歩いたルート】
区間:ポルトマリン〜パラス・デ・レイ
距離:約24.8km
所要時間:約7時間(休憩含む)
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで:あと67.2km